2025年9月21日日曜日

連続回転させる

 「連続回転させる」というのはデジタルの回転が途切れないようにすること、言い換えれば、保留がある状態を保つということです。


では、この「連続回転させる」ことで大当たり獲得に何らかの影響があるのか?

「連続回転させる」ことによって、大当たり確率が上がるということは現行の正規基板のプログラミングではまず考えられないことで、仕込んだ裏モノでもない限り、特定の打法によって大当たりを発生させることは不可能です。


しかし、「パチンコなら甘釘台を、パチスロなら高設定台を長時間ブン回す」、つまり、大当たりの抽選回数をできるだけ多く獲得することが勝つ為の方策ですから、この観点からすれば、「連続回転させる」ことは意義のあることです。


しかし、保留が満タンになっているのに打ち続けるといった玉の無駄な消費をしてはいけません。

保留ランプが3個点灯し、盤面に玉が残っている状態では一旦打ち出しを止めましょう。


さて、この「連続回転させる」という手順ですが、これがあたかも大当たり確率を上げるかのように伝わった(ガセネタに利用されるようになった)きっかけは何なのか?

それは90年代半ばに稼動していた某CR機の連チャン・ヴァージョン攻略法ではないかと推測しています。


ちなみに、この連チャン・ヴァージョン攻略法には「通常時に連続回転させると、確変初当たりする確率が高くなる」・「確変中に発生したリーチの特定パターンによって、連続回転させるか、回転を途切れさせるかを打ち分けて、確変を継続させる」といった内容が含まれていました。

目押しの上達

 Q.目押しが上手くなるにはどうしたらいいんですか?


A.目押しの上達に必要なのは動体視力とリズム感の訓練です。

まずは動体視力の訓練について説明しましょう。

目押しの主な目的は小役の取りこぼし防止ですから、狙うべき小役の絵柄が見えるようにならなくてはいけないわけですが、初心者の方はまずボーナス絵柄を自分で揃えることから始めてください。

ボーナス確定後、すぐに絵柄を揃えられるようになれば、狙うべき小役の絵柄が見えるようになるのも間近です。

次に、リズム感の訓練について説明しましょう。

これはドラムの1回転の周期(約0.75秒)を身体に叩き込むということです。

この周期を体得すれば、狙うべき絵柄を1周目で停めることができます。

初心者の方の中には目押しは難しいという固定観念をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、ただ漫然と打つのではなく、回転するドラムの絵柄と周期を意識して打つことを繰り返せば、いずれ身体が覚えます。

とにかく実践あるのみですので、粘り強く取り組んでください。

コインの補給

 Q.コインの補給が少なくて、すぐ切れるようになりました。

打っていてイライラするし、店員だって面倒臭いと思うのに、なんでもっと入れないんですかね?


A.高設定台を打っている人にとってはまるで「稼動を下げる為の嫌がらせか?」と思えるかもしれませんが、決してそうではなく、万が一ホッパー(コイン払い出し装置)・ゴトの被害に遭っても、それを最小限に食い止める為に行っている、ホールの自衛手段だと思いますから、そこのホールでは我慢してプレイしてください。

ホールの店員のチェック

 Q.私は一パチスロ・ファンですが、ホールの店員が何やらチェックしているのを目にすることがあります。

あれは一体何をしているのですか?


A.あれはゴトを防止する為のチェックで、客が交換する際に、ホールのコンピューターが確認した払い出し枚数と実際に景品と交換された枚数の差がないかどうか、台番号と払い出し枚数を確認しているのです。

ゴトによってメダルを獲得した場合は必ず差が生じます。

客付きの良いホールを選ぶ理由

 Q.僕はパチスロを始めたばかりの18歳の初心者です。

よく「客付きの良いホール」を選ぶように言われていますが、その理由を教えてください。


A.客付きの良いホールを選ぶ理由には出玉率が関係しています。

出玉率とは打ち込んだコイン(玉)に対する出玉の割合のことです。

数式にすると、出玉数÷打込数=出玉率です。

仮に打込数が10万枚で、出玉数が11万枚とすると、出玉率は110%です。

又、打込数が20万枚で、出玉数が22万枚だとしても、出玉率は110%です。

ということは、同じ出玉率なら、打込数が多い、つまり、客が多い方がより多くの出玉数を出せるということになります。

ホールの店長はこういった出玉率と機械割数を考えて、設定を決めているので、11万枚出せる店と22万枚出せる店とでは必然的に高設定の台数にも差が生じてくるのです。

ゲーム消化のスピードの目安

 Q.素早い動作でゲームを消化できるに越したことはないとのことですが、どれくらいのスピードで打てばいいのか、目安があったら教えてください。


A.1時間当たり500ゲーム程度の消化といったところでしょうか。

ただし、速さを追求するあまり、小役を取りこぼしたり、注視すべき事象(出目や演出等)を見逃したりしないようにしてください。

フルウェイトで消化する

 パチスロ機には1ゲームの消化に4.1秒以上の時間を要しなければならない、つまり、レバーを叩いてから4.1秒経過しないと、次のゲームが始まらないという制限があります。

これをウェイト機能と呼びます。


「ウェイトを掛ける」というのはこの機能を利用したもので、レバーを叩いたら、素早くストップ・ボタンを押し終えて、4.1秒が経過するまでの待ち時間を作ることです。


そして、「フルウェイトで消化する」というのは、レバーを叩いたら、素早くストップ・ボタンを押し終える(ウェイトを掛ける)ことをフル・スピードで毎ゲーム行うことです。


では、この「フルウェイトで消化する」ことで大当たり獲得に何らかの影響があるのか?

「フルウェイトで消化する」ことによって、大当たり確率が上がるということは現行の正規基板のプログラミングではまず考えられないことで、仕込んだ裏モノでもない限り、特定の打法によって大当たりを発生させることは不可能です。


しかし、「パチンコなら甘釘台を、パチスロなら高設定台を長時間ブン回す」、つまり、大当たりの抽選回数をできるだけ多く獲得することが勝つ為の方策ですから、この観点からすれば、「フルウェイトで消化する」ことは意義のあることです。


ただし、小役を取りこぼしたり、注視すべき事象(出目や演出等)を見逃すようでは何にもなりません。

素早い動作でゲームを消化できるに越したことはありませんが、まずは目押しの正確さという技術と機種の特性という知識を身に付けましょう。


さて、この「フルウェイトで消化する」という手順ですが、これがあたかも大当たり確率を上げるかのように伝わった(ガセネタに利用されるようになった)きっかけは何なのか?

それは、特定の時間帯で初当たりするように仕込まれていた某機種の裏モノ攻略法ではないかと推測しています。


ちなみに、この裏モノ攻略法には「初BIGを獲得したら、リプレイハズシもせず、BIG終了後の連チャンゾーンを超えるまでとにかく早くゲームを消化して、獲得できる連チャン数をできるだけ多くする」という内容が含まれていました。

確率の引き上げ

 Q.攻略法を販売している某所が言うには、(某所が販売している)攻略法は300何分の1という通常の確率を100分の1などに引き上げて、大当たりを誘発するものであり、必ず大当たりさせるというものではないそうです。

これについてのそちらのコメントを聞かせてくれませんか?


A.大当たりの確率が上がるということは確率変動時と同様の状態になることを意味し、大当たりの判定に於ける擬似乱数が増えるということになります。

そのようなことは現行の正規基板のプログラミングではまず考えられないことで、仕込んだ裏モノでもない限り、特定の打法によって大当たりを発生させることは不可能です。

保留の満タンと消化

 Q.保留を満タンにして、全部消化するという手順を繰り返すと大当たりしやすいというのは本当でしょうか?


A.ご質問にある手順は、CR機登場以前のキャスターという機種の連チャン打法が変形して伝わり、現在に至ったものと思われます。


参考までにキャスターの連チャン打法を以下に記します。

1.保留ランプを全て点灯させる。

2.打ち出しを停止して、保留を全て消化する。

3.保留の最後の回転で大当たりしたら、その後は4つ目の保留ランプを点灯させない。


オールド・ファンの中にはこの打法を実践し、連チャンを経験された方もいらっしゃるのではないでしょうか。


しかし、現存する機種の正規台にこのような打法が通用するものはなく、たとえ実践して何度か大当たりしたとしても、それは単なる打ち手の思い込みに過ぎません。

電圧の変化と大当たりとの因果関係

 「電圧の変化を引き起こして大当たりさせるという理論の攻略法についてどう思います?」


これは当サイトを閲覧された方から頂いた質問なのですが、ここで言う攻略法がゴトなのか、それとも、合法的な正攻法の攻略法を指しているのかがわからず、又、そういった理論の提唱者が提供する攻略法や著作物などを入手したことのある者がスタッフの中には誰一人としていませんでしたので、明確な回答が出来ませんでした。


そこで、今回はご質問に対する回答にはならないかもしれませんが、電圧の変化と大当たりとの因果関係について述べていきたいと思います。

■電圧の変化


ある台に大当たりが発生したり、夕方にネオンを灯すことによって、各台に瞬間的、又は継続的な電力の変動が起こります。

電力が変動し、供給が弱まると、球筋が弱くなったり、不安定になって、スランプと呼ばれる現象が起こりますし、ホール側にしてみれば、通常は1分間に100発飛ばすはずが、90数発しか飛ばさなくなるという不利益が生じます。

と、ここまではあくまでも理論上の話です。


では、現実にはどうかというと、ほとんどのホールで電圧を安定供給させる為にトランス(変圧器)を設置していますし、多少の電圧が変化したとしても、大当たり判定の回路には何の影響もなく、正常に動作しています。


つまり、電圧の変化が起きたとしても、現在のホール事情では非常に微弱なものであり、それが影響するのは玉の発射数とそれに伴うデジタルの回転効率だけで、電圧の変化と大当たりの判定とは何の因果関係もないということです。

■電圧の上がり下がり


実験として、電圧を上げ下げしてみると、電圧を上げ続けていった場合、通常は1分間に100発飛ばすはずが、どんどん発射数が多くなり、液晶画面は、画像が滅茶苦茶なものとなって、最終的には基板が燃えてしまいます。


又、電圧を下げ続けていった場合、通常は1分間に100発飛ばすはずが、どんどん発射数が少なくなり、液晶画面は、画像が白く何も映らなくなって、最終的には機能が停止してしまいます。


このことからも電圧の変化と大当たりの判定とは何の因果関係もないということが言えます。

■電圧の変化が攻略理論に利用された発端


電圧の変化が攻略理論に利用(悪用?)されるようになったのは、CRそれゆけ浜ちゃん2という機種の攻略法が発覚してからのことだと思います。


簡単に説明しますと、CRそれゆけ浜ちゃん2にはノーマル・ヴァージョンと連チャン・ヴァージョンがあって、その連チャン・ヴァージョンに見られる規則性に攻略の糸口が見つかったのです。


実は、ノーマル・ヴァージョンと連チャン・ヴァージョンは表裏一体で、各台がノーマル・ヴァージョンにも連チャン・ヴァージョンにもなり得たのです。


どういうことかというと、トランス(変圧器)にインバーター(周波数変換装置)を取り付けることで、ノーマル・ヴァージョンの大当たり周期を圧縮し、出玉の放出と回収を短時間のうちに繰り返す連チャン・ヴァージョンに変えてしまうという仕込みで、それをホールが利用したのです。


この攻略法に電圧は関わっているものの、あくまでも仕込みがなされていて、それをホールが利用すればこそ成立するものですし、打ち手が電圧の変化を引き起こすというものではありません。


それにしても、電圧の変化を引き起こして大当たりさせるという理論の攻略法とは一体どんなものなのでしょう?

ハンドルを回して打つという作業しか出来ない打ち手にどうやって電圧の変化を引き起こさせるのか、それとも、電圧の変化を利用して大当たりを誘発するとでもいうのか、いずれにしても、その攻略理論と手順を知りたいものです。

確変中の右打ち

 今回は「確変中、右打ちをして、左のスルー・チャッカーを通さずに右のスルー・チャッカーを通すようにすると、確変が継続しやすい」という噂について述べていきます。


「確変中、左のスルー・チャッカーを一切通さずに右のスルー・チャッカーだけを通せば、確変が継続する」というプログラミングがなされていれば、何度実践しても、必ず確変が継続するはずです。

しかし、過去から現在に至るまで、正規台にそのようなプログラミングがなされた例はありません。

ですから、たとえ実践して何度か確変が継続したとしても、それは単なる打ち手の思い込みに過ぎません。 つまり、確変中に右打ちをしたところで、確変が継続するか否かの確率は1/2のままであるということです。


さて、この「確変中、右打ちをして、左のスルー・チャッカーを通さずに右のスルー・チャッカーを通すようにすると、確変が継続しやすい」という噂ですが、これは「CR大工の源さん(初代)で確変中に右打ちしていた人が大爆裂させていた」という噂が発端ではないかと思います。

そして、それが全国的に広まる過程に於いて、何時の間にか全CR機共通の確変継続打法であるかのように転化したのでしょう。


CR大工の源さん(初代)での噂も、正規台では有効性が確認できませんでしたので、おそらくは盤面の右側を狙った方が回転率が高かった台を打っていたら、たまたまそれまでにない大爆裂を見せたというのが真実ではないでしょうか。


このように確変の継続には何ら影響のない右打ちですが、スルー・チャッカーを通さなければ、持ち玉は減リ、回転率も低くなるわけですから、盤面の左側を狙う通常の打ち方で左のスルー・チャッカーへの通過率が低い台では、右打ちが持ち玉の減少と回転率の低下防止に有効な場合がありますので、そのような台を打たざるを得ない場合は右打ちを試してみてください。


これは通常確率時でも同様で、左側狙いでスタート・チャッカーへの入賞率が低いからといって、すぐに台を移動せず、一度右側に目を向けてみてください。

もし右側が潰されていなければ、右打ちの方が回転率が高い場合があります。

リーチ・アクション中のオヤジ打ち

 今回は「リーチ・アクション中も止めずに打ち続けた方が大当たりしやすい」という噂について述べていきます。


「リーチ・アクション中も止めずに打ち続けると大当たりする」というプログラミングがなされていれば、何度実践しても、必ず大当たりするはずです。

しかし、過去から現在に至るまで、正規台にそのようなプログラミングがなされた例はありません。

ですから、たとえ実践して何度か大当たりを引き当てたとしても、それは単なる打ち手の思い込みに過ぎません。

つまり、リーチ・アクション中にオヤジ打ちをしたところで、大当たり確率は上がらないということです。


ただし、リーチがハズれた際の時間効率を考えた場合、「リーチ・アクション中も保留ランプが3個点灯するまでは打ち続ける」ということにはそれなりに意義があります。

(4個点灯で止めた場合は、盤面に残っている玉によって無駄な入賞をしてしまう可能性がある)


さて、この「リーチ中も止めずに打ち続けた方が大当たりしやすい」という噂ですが、その発端は、最近後継機が登場した、オールド・ファンには懐かしいフィーバー・クイーン2という機種に関する噂ではないかと思います。


この機種には大当たり終了後の保留で連チャンする仕組みがあったので、パチンコ・ファンは、大当たりが終了すると、ハンドルから手を離して、打ち出しを止め、連チャンするかどうか、固唾を飲んで、祈るように盤面を見ていたものです。

そんな中、この機種に「大当たり終了後も敢えてハンドルから手を離さずにひたすら打ち続けると、連チャン率がアップする」という噂が流れました。


この噂は結局オカルトに過ぎなかったのですが、この噂が何時の間にか「リーチ中も止めずに打ち続けた方が大当たりしやすい」という噂に転化して、現在に至ったのではないかと推測しています。

フルオープン

 玉の入賞を規定個数未満に留めて、アタッカーを制限時間フルに開放させることです。

ガセネタ創作によく用いられている手法ですが、元々はCR機登場以前の連チャン機・春一番の攻略法が原型ではないかと思います。


春一番の攻略法を簡単に説明しますと、装飾のLEDの点滅とアタッカーが閉じる瞬間のタイミングを合わせ、タイミングが合ったラウンド以降、最終ラウンドまでフルオープンにすると、連チャンするというものです。


確かにこの攻略法は通用しましたが、あくまでも春一番に限ってのことで、現存する機種の正規台に於いては、フルオープンにしたところで、連チャンが確定するということはなく、獲得出玉数が少なくなる、店員さんや周りのお客さんたちから奇異の目を向けられる、といったデメリットしかもたらしません。

デモ画面に戻す

 ガセネタ創作によく用いられている手法ですが、元々はCR機登場以前の連チャン機の裏モノセット打法が原型ではないかと思います。


裏モノセット打法には「例:左デジタルに○の絵柄が出たら、打ち出しを停止し、○○秒間待つ」といった指定絵柄の出待ちと指定時間の待ちを要するものがありました。

この「打ち出しを停止し、○○秒間待つ」間に液晶がデモ画面に戻っているケースがあったことから、ガセネタ創作者は手っ取り早く「デモ画面に戻す」ということにしているのでしょう。


ちなみに、正規台に於いては、デモ画面に戻したところで、大当たり確率が上がることはありません。

デモ画面に戻すことで得られる効果はといえば、せいぜい打ち手の心身の休憩と台の省エネぐらいのものです。

止め打ちによる大当たりの狙い方

 大当たり位置が判明したら、以降は玉がその位置でスタート・チャッカーに入賞するように止め打ちします。

狙い方は、玉がスタート・チャッカーに到達するまでの所要音間(体感器の音間)を計って、それを大当たり位置から引いた位置でだけ玉を打ち出すというものです。


大当たりの位置が判明したということは、裏を返せば、ハズレにしかならない入賞のタイミングが判明したということです。

連続打ちでは当たり・ハズレのタイミングを問わず、玉が打ち出され、玉を無駄に消費してしまうことになりますが、判明した大当たり位置で玉がスタート・チャッカーに入賞するようにタイミングを計って、そのタイミングでのみ打ち出せば、ハズレになる無駄な玉の消費を極力抑えることができます。


つまり、投資を節約して大当たりを狙う、これが止め打ちによる大当たり狙いの攻略理論なのです。

大当たり位置を探る

 1周期の分割が完了したら、いよいよホールでの実践です。

打ち出して、大当たり位置を探るのですが、その作業は、「大当たりするまで玉が体感器のどの音でスタート・チャッカーに入賞したのか、そのタイミングを覚えておく」、この繰り返しです。

タイミングの覚え方ですが、玉が入賞するタイミングが体感器の音といつもピッタリ合うとは限らず、正確に計ると、3.2音や4.8音といった端数が生じる場合があります。

しかし、現実にはそこまで正確に捉えることは難しく、3の早めや4の遅めといった感じでタイミングを覚えることが多かったです。

周期の分割

 カウンター周期との同調が完了したら、今度は体感器の1周期を自分の好みで分割します。

そして、1音だけ無音の箇所(ビート音)を設けて、常に「0(無音)・1・2・3~」という調子でカウントを取るように設定します。

1周期の分割は、7分割がポピュラーでしたが、1周期が短い機種だと、音間が極端に短くなるので、そういった場合は、自分なりにタイミングが取りやすい間隔にしていました。

ちなみに、プロでは0.6~0.7秒間隔にしている人が多かったようです。

万能体感器~周期の同調~

 ズレ幅が小さく、細かい単位での調整ができる体感器が望まれるようになり、そこで登場したのが万能体感器でした。

1周期が1.8秒以上のカウンター周期を持つ機種であれば、それら全てに対応できることから「万能」と名付けられたようです。


このタイプの体感器で攻略するには、まず攻略可能な機種のカウンター周期を調べて、同調させなければいけませんでした。

これがとても重要で、周期を調べる際には1/10000秒単位の正確な秒数が必要とされ、使用する体感器にも1/100万秒単位での微調整機能が求められました。

なぜなら、約何点何秒といった大雑把な周期の数値では攻略どころのお話ではなく、通常遊技と何ら変わらなくなってしまうからです。


止め打ちによる大当たり狙いは誤差やズレとの戦いでもあります。

仮に1周期3秒程度のカウンターで、1/1000の誤差が生じるとすると、その誤差は1分間で20/1000(0.2)秒、1時間で1200/1000(1.2)秒となり、狙うポイントがズレて、大当たりの位置がわからなくなってしまうのです。

簡易体感器

 電子メトロノームを改造して、音を振動に換えたものです。

周期を微調整することができなかったため、打ち手が数えるタイミングを微妙にズラしながらポイントを掴んでいました。

大当たり判定用のカウンター

 (現在のパチンコには現金機からCR機まで様々な機種があり、大当たり確率もそれぞれ違いますが、ここでは便宜上、体感器使用の攻略法が出始めた、CR機登場以前の機種を対象にして述べていきます)


パチンコには概ね大当たり確率分のカウンター値が用意されていて、その中に大当たりとなる数値が1個だけあると考えてください。


つまり、仮に大当たり確率240分の1の機種があるとすると、0~239までの240個のカウンターを持っているということです。


このカウンターは、電源が投入された瞬間から動き始めていて、デジタルが回転しようとしまいと、常に+1ずつの動きを高速で行っています。

ちなみにその早さですが、一般的には0.002秒前後です。


これらの数値で単純計算すると、240個のカウンターを持つ機種の場合、カウンターの1周期は240×0.002=0.48秒と、1秒にも満たない時間で1周してしまいます。

これでは大当たりを狙うことは出来ませんが、パチンコ玉は0.6秒間に1発の割合で打ち出されるので、1.2秒周期のカウンターを持つ機種であれば、止め打ちによる大当たり狙いで投資金額を半分に減らすことが理論上では可能となります。


しかし、玉が釘の間を跳ねて落ちてくる時間の誤差や打ち出し時に発生するもたつきなどを考えると、1.2秒では止め打ちの意味がなく、最低でも玉の打ち出し周期の3倍以上でなければいけません。

ということは、裏を返せば、1周期が1.8秒以上のカウンター周期を持つ機種であれば、止め打ちによる大当たり狙いが可能ということになります。

大当たりの判定

 パチンコは、電源投入後から内部にある大当たり判定用のカウンター(ルーレットを想像してください)が常時動いていて、打ち出された玉がセンサーを通過した瞬間の値が大当たり判定用の数値として取り出されます。


そして、その取り出された数値がプログラム上で大当たりの判定を受け、その結果に応じて、大当たりなら絵柄を3つ揃え、ハズレならハズレリーチを出すかどうかが判定された後、適当な絵柄が選ばれるという仕組みになっています。


つまり、リーチの発生はテレビ番組でよく用いられている「結果はCMの後!」という演出と同じようなもので、大当たりの抽選結果は、玉がセンサーを通過した瞬間にもう決まっているのです。


余談ですが、デジパチ創生期のフィーバー機と呼ばれていたドラム式パチンコは、ドラムが停止した時の絵柄が3つ揃っているかどうかで大当たりかハズレかの判定をしていたので、停止時にドラムがズレて、ハズレが大当たりになったり、その逆になったりということがありました。


今でもリーチ・アクション終了時に台をどつく人がいますが、その人は当時からのパチンコ・ファンなのかもしれません。

羽根モノの釘調整のクセ

 羽根モノは長い間低迷していたが、人気キャラクターの起用、回転体を使用した斬新な役モノ、液晶画面の多彩な演出など、長時間遊技にも耐えられる、飽きの来ない趣向を凝らした機種が登場するようになり、その人気が復活した。


又、羽根モノといえば、「~発で打ち止め」という定量制営業が主流だったが、今では無定量のホールも多くなり、その結果、「羽根モノでも1~2万発出せる」という出玉の多さでも注目を集めるようになった。


とはいえ、大量出玉の獲得は、その羽根モノがそこらのデジパチよりも売り上げに貢献しているホールでなければ難しいし、それだけ出玉が多いということは、釘調整にメリハリを付けているということの裏返しでもある。


「黙っていても客が座ってくれるシマの両端をシメて、他は割数に合わせて適当に調整する」、「角台にこだわらずに調整する」、「『昨日出たから、今日はシメる』といった、シマの一台一台に着目して毎日調整する」、「シマ全体で黒字のうちはほとんど調整しない」などなど、釘調整にはクセがある。


デジパチに比べると、羽根モノは、勝負が運に左右される要素が少なく、釘が良ければ、勝てる確率はかなり高いのだが、初心者にしてみれば、羽根モノの釘読みは難しいものに違いない。


しかし、シマ全体を眺め、こうしたホールの釘調整のクセを探れば、釘読みが未熟な段階でも、看板台は打てるのだ。


もしあなたが今まで一度も羽根モノを打ったことがなく、「全てはこれから」という段階であれば、とりあえず前日出ていた台を打ってみるといい。

そして、2千円前後の投資でVゾーンに入賞するようであれば、釘調整は据え置きと見て、遊技を続行していいだろう。

わらしべ長者

 わらしべ長者という昔話は皆さんご存知だと思う。

一本のわらしべから次々に価値の高いものへと交換していき、遂には長者になるという話だ。


この手法はパチンコの立ち回りにも応用できる。

台移動OKのホールでなければならないという条件が付くが、まず羽根モノや大当たり確率の高い機種で少なくともデジパチの大当たり1回分(約2000発)の出玉を獲得し、その後、台移動をして、獲得した出玉で低確率爆裂機種を打つのだ。

もし貯玉システムを導入しているホールであれば、初当たりを引くまでに貯玉を活用するという手もある。


新基準機の登場によって、「大当たり確率は低いが、確変突入率が高い」という低確率爆裂機種が多くなった現在、「持ち玉比率を上げる、つまり、現金投資ではなく、持ち玉で長時間打つ」という勝つ為の基本的な姿勢の重要性が更に高まった。


しかし、いきなり低確率爆裂機種を打つのは危険である。

低確率爆裂機種の場合、その確率の低さから、勝負が運によって左右される可能性が高く、初当たりを引くまでにはどうしても多めの資金が必要で、なかなか持ち玉勝負に持ち込めない。


そこで、勝負が運によって左右される可能性が低く、安定した勝ちが望める羽根モノや高確率機種でとにかく早く初当たりを引き、出玉を獲得するという手法が活きてくるのだ。


条件を満たしているホールで特定の機種にこだわらずに打てる人は是非このわらじべ長者の立ち回りを実践し、「少資金で大勝」という最も理想的な勝ち方を実現してほしい。

チャッカーor羽根(電チュー)

 セブン機の場合、大当たり抽選はスタートチャッカーへの入賞という一過程のみであるが、羽根モノや権利モノの場合、「チャッカーに入賞させる→開放した羽根(電チュー)に入賞させる」という二段階の過程を経て、役物内で大当たり抽選を受ける仕組みになっている。


そのため、大当たり抽選をいかに多く受けられるかという観点で羽根モノや権利モノを見ると、台は

1.チャッカーにも羽根(電チュー)にもよく入賞する台

2.チャッカーにはよく入賞するが、羽根(電チュー)には入賞しづらい台

3.チャッカーには入賞しづらいが、羽根(電チュー)にはよく入賞する台

4.チャッカーにも羽根(電チュー)にも入賞しづらい台

に分かれる。


文句の付けようがない1番の台も問題外の4番の台も現実にはそれほど多くなく、2番か3番の台がシマのほとんどを占めている。

そうなると、初心者が迷うのが2番の台を選ぶか、3番の台を選ぶかである。


遊び感覚で打つなら、玉持ちが良く、ゲームを楽しんでいる充足感を味わえる、2番がいいだろう。

しかし、勝つ・稼ぐということを目的として打つなら、3番を勧める。

なぜなら、パチンコは、「玉が盤面中央に寄る台を打つ」というのが基本だからだ。


こうした基本を踏まえたうえでストロークの腕を磨く。

この姿勢が初心者には求められる。


そして、打ち出しポイントのほんの僅かの違いがチャッカー及び羽根(電チュー)への入賞率に大きく影響するということを感じ取れるように、ストロークには常に注意を払ってほしい。

2025年9月20日土曜日

ステージ性能が悪い機種でのストローク

 最近はどの機種にも当たり前のようにワープが搭載されている。

それだけに、ステージへの依存度が高く、いかに多くの玉をワープに入れ、ステージ経由でスタートチャッカーに入賞させるかが回転率に大きく関わっている。


しかし、釘調整もネカセも悪くないのにもかかわらず、玉がワープにどんなに入っても、ステージにどんなに乗っても、なかなかスタートチャッカーに入賞しない機種がたまに登場する。


この現象はおそらくメーカーの設計ミス、もしくは製造段階での何らかのミスによるものと思われるが、こうした機種を打つ場合は、たとえワープ入口が直に狙える位置にあったとしても、思い切ってワープ経由でのスタートチャッカー入賞を見限り、通常ルートから入賞するよう、ワープ入口狙いよりも弱めに打った方が効率良く回ることが多い。


ただし、このストロークを実践するには、風車を経由した玉が盤面の内側によく寄り、スタートチャッカー周辺でも流れが荒れないような台を選ぶということが前提条件となる。

大画面搭載機種の釘

 液晶技術の発展に伴い、パチンコの画面もどんどん大きくなっている。

たしかに大画面で見る演出は綺麗で、迫力もあり、パチンコの娯楽性は以前よりも高まった。


しかし、画面が大きくなったことによる弊害もある。

以前なら、ほぼ直線に近い形状だった風車の右上の連釘が大画面の形状に合わせて、盤面の外側へと湾曲しだしたのだ。

その結果、スタートチャッカーが盤面の中央にある以上、内側に寄らなければならないはずの玉が、逆に外側へと流れてしまう可能性が以前にも増して高くなったのである。


このように、総じて以前よりも寄りが悪くなった大画面搭載機種を打つ際は、まず風車の左上の連釘が右寄りに調整されている、もしくは下向きの台を選び、打ち始めたら、玉が盤面の内側へ流れるかどうかを確認し、内へ内へと寄るようなストロークを意識しながら打つことを勧める。

ワープルートがない機種での止め打ち

 ワープルートがない機種の場合、スタートチャッカーへの入賞は通常ルート経由のみとなる。

そのため、ワープルートがある機種よりも不利に思われがちであるが、実際は、ワープルートがある機種よりもステージ性能が良く、玉がステージに乗ると、そのほとんどがステージの中央を経由して、スタートチャッカーへ向かっていく。


又、このタイプの機種の場合、ワープルートがないことから、打ち手が命釘の間隔に敏感になって、台選びのハードルが高くなる。

そのため、それほどシメられていないのにもかかわらず、「回らなそう」と感じてしまいがちになるが、実際は、命釘が少々シメられていても、スタートチャッカーの左側の道釘が上がっていれば、玉がステージによく乗りあがり、予想以上によく回る。


このように、ワープルートがない機種には実際はよく回る台であるのにもかかわらず、打ち手の先入観によって放置されていることが多々あるのだ。


尚、このタイプの機種を打つ際は、「玉がステージに乗ったら、打ち出しを止める」という止め打ちをすると、回転率がアップするので、是非実践してほしい。

磁石回転体搭載ステージ

 磁石回転体搭載ステージというのは、奥の方に磁石付きの回転体を搭載したステージである。

そして、玉が磁石の特定箇所に拾われると、ステージ中央の穴に入り、高確率でスタートチャッカーに入賞する仕組みになっている。


この磁石回転体搭載ステージを擁する機種の場合、台のネカセが重要となる。

磁石の特定箇所に拾われずにステージ中央の穴へと向かうルートをハズれた玉がすぐに手前の方へ落ちてしまうような台ではなく、ステージ上で長くとどまっているような台を選ばなければいけない。


又、このタイプの機種を打つ際には、玉が磁石の特定箇所、特にステージ中央の穴に入るのが確実な箇所で拾われたら、その玉が継続球によって弾き飛ばされることを防ぐ為に打ち出しを止めることを勧める。

この止め打ちをするとしないとでは回転数に大きな差が出るので、是非実践してほしい。

3段ステージ

 3段ステージというのは、上中下段の3段で構成され、どの段にも中央に穴が開いているステージである。

そして、玉が3段のうちのいずれかの中央の穴に入ると、高確率でスタートチャッカーに入賞する仕組みになっている。


この3段ステージを搭載した機種の場合、ワープを通過してきた玉よりも、通常ルートを通り、道釘(スタートチャッカーの左右に並列している釘で、誘導釘とも言う)で跳ねて、ステージの中段に飛び込んだ玉の方がスタートチャッカーへの入賞率が高いケースがある。


よって、このタイプの機種を打つ際には、玉がワープに入りやすそうな台を選びつつ、それと同時に、道釘が上向きになっているかどうかも必ずチェックし、玉が道釘経由でステージに飛び込む割合を意識しながら打つことを勧める。

ラウンドの継続

 最近の羽根モノには大当たり確定時にラウンド数振り分け抽選があり、貯留機能によって、当選したラウンドまではほぼ間違いなくラウンドを継続することが出来る。

しかし、当選したラウンド以降になると、貯留が解除され、V入賞率が格段に落ちてしまうので、ラウンド毎にVゾーンに入賞させ、パンクすることなく最終ラウンドまで到達することが困難になる。


これが最近の羽根モノの仕組みなのだが、貯留が解除されたからといって、悲観することはない。

投げやりになったり、漫然と打たなければ、道は開けてくる。


というのも、貯留が解除されたラウンドでは「玉が羽根の特賞回数(1ラウンド中に開放する回数)の後半で羽根に拾われるとVゾーンに入賞しやすい」という傾向が見られ、羽根が5回程度開放するまで待ってから打ち出すようにすると、ラウンドを自力で継続させられる確率が高くなるのである。


ただし、打ち出すタイミングは各機種の特性によって、更には、各台の寄りの調整によっても異なるので、その辺は臨機応変に実践してもらいたい。

特に、羽根モノは「羽根に拾われてナンボ」なので、寄りの良し悪しへの注意は絶対に必要不可欠である。

2段ステージ

 2段ステージというのは、上下段の2段で構成され、どちらの段にも中央に穴が開いているステージである。

そして、玉がどちらかの段の中央の穴に入ると、高確率でスタートチャッカーに入賞する仕組みになっている。


この2段ステージを搭載した機種の場合、製造工程の段階で生じる台の出来具合の違いやネカセによって、ステージからこぼれた玉の流れに個体差が生じる。

その個体差とは、ステージからこぼれた玉が盤面の内側に流れるか否かということであり、通常ルートからの回転率に多大な影響を及ぼすものである。


よって、このタイプの機種を打つ際には、ステージからこぼれた玉がどれだけの割合で盤面の内側に流れるを台毎に記録して残しておき、そして、ホールを何軒か回り、盤面の内側に流れる割合が高い良クセの台をリスト・アップして、釘読みをそれらの台に限定すれば、勝率を高くすることができるだろう。

ワープ入賞時の止め打ち

 ワープ入口が広く開いていて、よく入賞する台の場合、漫然と打っていると、思わぬ死に玉を生んでしまう。


どういうことかというと、ワープに入賞した玉がステージ上で揺れている玉や今にもスタートチャッカーに入賞しそうな玉を外へと弾き飛ばしてしまうのである。


これはワープへの入賞率が高いが故に起こる現象なのだが、保留ランプが2~3個点灯している状態で、玉がワープに入賞したら、打ち出しを止めるようにすると、継続球による死に玉発生を防ぎ、効率良く回すことが出来る。

2つ穴クルーン

 2つ穴クルーンというのは、穴が2つ開いていて、玉を回転させて振り分けを行う皿状の役モノである。


この2つ穴クルーンがワープ入口に配置されている機種では、玉がクルーン内の右の穴を通過すると、ヘソへの高い入賞率が期待できるステージへとワープするが、左の穴を通過すると、玉は外に弾かれてしまい、通常ルートからの入賞に期待せざるを得ない。


このような振り分けを行う2つ穴クルーンを搭載した機種の場合、製造工程の段階で生じる台の出来具合の違いやネカセによって、クルーン内の穴の通過率に個体差が生じる。

この個体差は通常ルートからの入賞数プラスαとなって、回転率に多大な影響を及ぼすものである。


よって、このタイプの機種を打つ際には、クルーン内の玉がどれだけの割合で右の穴を通過するかを台毎に記録して残しておき、そして、ホールを何軒か回り、右の穴の通過率が高い台をリスト・アップして、釘読みをそれらの台に限定すれば、勝率を高くすることができるだろう。

オートハズシ

 BIG中の小役ゲームでJACインフラグが成立した場合、変則押し(右→中→左の順番で押す逆押しが一般的)をするだけで、リプレイがハズせるというリプレイハズシの一種。


【オートハズシの始まり】

リプレイハズシは元々BIG中のコインの獲得枚数を増やす為に編み出された技術で、目押しが上手くできれば、通常打ちに比べて、20~50枚のコイン獲得が見込めるものである。

しかし、機種毎に難易度の差があり、初心者にとっては難しい機種が多く、パチスロは取っ付き難い存在であった。

こうした事態を打開する為に初心者にも優しいリプレイハズシが可能なパチスロとして登場したのが大花火である。

同機種のリプレイハズシは難易度の高い1コマビタ押しか、難易度の低い3連ドンちゃん狙いかを選択するというものであった。

ちなみに、3連ドンちゃん狙いはタイミングが良くても、成功率は75%という条件が付いていた。

同機種の登場後、更に優しいリプレイハズシが主流となり、現在の「目押し不要で変則押しをするだけ」のオートハズシに至ったのである。

オートハズシは簡単にリプレイをハズせるが、残りゲーム数を確認せずにハズしすぎるとパンクしてしまうので要注意。

ゴト

 不正行為によって玉やコインを出すこと。


【ゴトの手口】


「セル板やピアノ線等でアタッカーやチャッカー等を強引に開けたり、玉を垂れ流しする」、「磁石や合鍵等で玉を直接操作する」、他にも、違法基板の取り付け、偽造プリペイドカード・電波発信機・体感器の使用など、その手口は多種多様である。

ゴトの手口は時代と共に変遷し、ホールやメーカーによる対策とのイタチごっこを繰り返しながらハイテク化しているが、基本的に全て違法行為であり、不正な手段で出玉を得たものとみなされ、窃盗罪が適用される。


【ゴトと攻略法】


器具を一切使わない、俗に紙ネタと呼ばれている攻略法であっても、場合によってはゴトになりうる。

それは、ゴト師が仕込んだ違法基板のセット打法である。

もしあなたが入手した攻略法が違法基板のセット打法で、その手順を実践して出玉を得た場合、他のゴト行為と同様に窃盗罪が適用される。


しかし、現実にはゴト師が仕込んだ違法基板のセット打法が外部に漏れるということはまずなく、「裏モノに通用する」という謳い文句で出回っている攻略法のほとんどはデッチ上げによるガセネタである。

いずれにせよ、ゴト師が仕込んだ違法基板のセット打法に手を出そうなどとは思わない方がいい。

窃盗罪で逮捕されるか、ガセネタを掴まされて大金を失うかのどちらかにしかならないのだから。


【ゴトと一般客】


一般客からしてみれば、ゴトはあくまでもゴト師vsホール&メーカーの問題であって、自分には全く関係のない次元の出来事だと思ってしまうかもしれないが、それは違う。

一般客もゴト師から間接的に被害を受けているのである。


ゴトの被害に遭ったホールはその損失分を一般客から補填せざるを得ない。

あからさまな回収はできないにしろ、想定外の損失を埋める為には通常時よりも回収期を長くしなければならない。

つまり、一般客は当分の間、釘はシブく、設定は低い状況下に置かれるのである。


ゴトの防止にはホール側は勿論のこと、一般客の監視の目も必要不可欠なので、自分の利益を守る為にも、もしホール内で不審者を発見した時は臆することなく店員に通報してほしい。

リーチ目

 パチスロでボーナスフラグ成立後に現れる出目のこと。

通常時はリール制御により、絶対に出現しない。


●リーチ目を覚える必要性

大当たり告知機能がない機種を打つ場合、リーチ目を知らないと、ボーナスが成立しているにも拘らず、台を捨ててしまう危険性があるので、事前にリーチ目を覚えておかなければならない。

一方、液晶タイプの機種の場合は、大当たり告知機能が搭載されていて、前兆を経由した後にボーナスが発生するので、たとえリーチ目を知らずに打っていても、ボーナス獲得を目前にしながら、みすみす台を捨ててしまうことはまずないだろう。

しかし、液晶タイプの機種であっても、リーチ目を覚えておけば、液晶に頼ることなく、いち早くボーナスを揃えられる。

勝って稼ぐ為には1Gのプレイも疎かにしない姿勢が大切なので、どんな機種を打つにしても、リーチ目は是非覚えておいてほしい。


●パチンコのリーチ目

大当たりが係数方式で抽選されていた頃のパチンコにはリーチ目が存在したが、+乱数方式を採っている現在の機種にリーチ目は存在しない。

「デジタルに○○○が停止すると、以後○○○回転以内に大当たりするor以後ハマる」といった事象を見聞きすることがあると思うが、この事象に科学的根拠に基づいた攻略理論はなく、あくまでも打ち手の思い込みによるオカルトに過ぎない。

止め打ち

 パチンコの打ち出しを一時的に止めて、無駄玉を省くこと。


【止め打ちの方法】

●コイン等でハンドルを固定して、止めたい時にハンドルから手を離す。

この方法は「手がハンドルに触れていないと、玉は発射されない」というパチンコの基本的仕組みを利用したものである。

手順が簡単なうえ、ストロークの位置も変わらず、最も理想的な止め打ちなのだが、ハンドルの固定を禁止されているホールでは実践できないという難点がある。

●ハンドルを元の位置に戻す。

この方法は合法的で、ホールから咎められることも少ないが、打ち出しを再開する度にストロークの位置を調整し直さなければならないという面倒臭さがある。

●ストップボタンを利用する。

この方法は止めたい時にストップボタンを押して、打ち出しを止めるものである。

ストップボタンがハンドルに付いている機種の場合は右手だけの操作で済むが、ハンドルから離れている機種の場合は左手でストップボタンを押さなければならないという面倒臭さがある。

しかし、合法的かつストロークの位置を変えることなく止め打ちするには、この方法が最も一般的である。

尚、メーカー(奥村遊機やニューギンなど)の伝統的傾向や機種によっては、ストップボタンの反応が鈍いハンドルがあるので、ストップボタンを押すタイミングには要注意である。

確変及び時短中の打ち方

 ●確変及び時短突入時の打ち出しのタイミング

確変及び時短に突入すると、電チューが頻繁に開くようになる。

しかし、大当たり終了から電チューの開放開始までにはタイムラグがある。

このタイムラグを意識せずに大当たり終了と同時に打ち出すと、無駄玉が生じてしまうので、確変及び時短突入が確約されている大当たり終了後は電チューの開放を待ってから打ち出すようにする。


●確変及び時短中の玉減り防止

通常時と同じストロークを続けていると、玉が減ってしまうケースがある。

そこで、確変及び時短中は玉減り防止の為に通常時のストロークとスルーチャッカー重視のストロークを併用する。

実践手順は次の通り。

まずチョロ打ちをし、小デジタルの保留が満タンになったら、通常時のストロークに切り替えて、電チューを狙う。


●確変及び時短中の出玉増量

確変及び時短中は、小デジタルが回っている間に限り、メインデジタルの保留が満タンになろうが、リーチアクション中であろうが、止めずに打ち続けて、出玉増量を見込む。

スルーチャッカー

 小デジタルを回転させて、電チューを開放させる役割を持つ、賞球なしの通過式チャッカー。


【スルーチャッカーと電チュー】


玉がスルーチャッカーを通過すると、小デジタルが変動する。

小デジタルには保留が4つあり、当選確率は90%前後とかなり高いのだが、通常時の変動時間が約30秒と長く、当選時の電チュー開放は1回、そして、開放時間は変動終了後0.3~0.5秒程度と短い。


しかし、確変及び時短中は、変動時間が2~5秒と短くなり、当選時の電チュー開放は3回、そして、開放時間は変動終了後1回につき1.5~2秒程度と長くなる。


この仕組みによって、確変及び時短中は、玉が電チューに多く入賞し、玉が減らないというわけなのだが、これは、裏を返せば、玉がスルーチャッカーを通らないようでは、確変及び時短中に玉が減るということになる。


玉減りは収支に大きく影響するので、釘読みする際には、スルーチャッカー周辺も必ずチェックしなければならない。

乗り打ち

 友人・知人同士で一緒に打つ際に勝ち負けの金額を人数分で均等に割ること。


【乗り打ちのメリット】


出玉共有OKで等価交換ではないホールで乗り打ちすると、早く大当たりを引いた人がハマっている人に玉を回してやることによって、現金投資でのハマリのリスクを軽減することができる。


等価交換ではないホール、特に低換金率のホールで打つ場合、できる限り現金投資を避けて、いかに持ち玉で長時間粘れるかが勝利の鍵を握る。

その為には出玉共有OK・台移動自由・貯玉システムといった、ホールが採用しているルールや提供しているサービスを利用しない手はない。

持ち玉比率

 遊技に用いた玉全体の何%を持ち玉で遊技したかを表す数値。

(例)

現金投資で1時間、持ち玉で1時間打ち込んだ場合、持ち玉比率は50%となる。

現金投資で1時間、持ち玉で2時間打ち込んだ場合、持ち玉比率は66%となる。


【持ち玉比率の重要性】

ホールの換金率によって、玉の価値は変わってくる。

等価交換のホールでは、現金投資でも持ち玉でも玉の価値は1個当たり4円と変わらないが、等価交換以外のホールでは、持ち玉は4円以下の価値にしかならない。

この価値の差は、換金率が低くなればなるほど大きくなるのだが、裏を返せば、等価交換以外のホールでは、現金で玉を借りると高くつき、持ち玉だと安く済むということになる。

このことから、持ち玉で長時間打つこと、つまり、持ち玉比率を上げることが勝つ為に必要な条件であると言える。


【持ち玉比率を上げる方法】

貯玉システムや台移動自由といったサービスを導入しているホールで打てば、持ち玉比率を上げることができる。

貯玉システムを利用して、玉をある程度貯めておけば、現金での初期投資を抑えることができるので、出玉を交換する際には全部換金するのではなく、一部を次回打つ為の持ち玉に利用するべく、貯玉した方がいい。

もし貯玉した分で初当たりを引ければ、持ち玉比率を100%にすることもできる。

一方、台移動自由といったサービスを導入しているホールの場合は、現金での初期投資は避けられない。

しかし、初当たりを引いた後、出玉を持ったまま台を移動できるという強みがあるだけに、1台で粘ることを好まない人の場合、このサービスを利用しない手はない。

変則押し

 左・中・右の順番でリールを押す順押しが一般的だが、特定役を見抜く為やボーナス成立時にBIGかREGかの判別をする為に中や右のリールから押すこと。

ただし、特定の機種では変則押しをすることによって、ATの抽選が受けられないなどのデメリットがあるので、打つ際には機種のゲーム性をよく把握しておく必要がある。


【変則押しの一例~北斗の拳~】

通常時に変則押しをすると、成立フラグが見抜きやすく、スイカなどの特定小役の取りこぼしを防ぐ効果がある。

まず中リールに北斗図柄を目押しすることによって、

(A)中段にベルが停止した場合はベルorチャンス目。

(B)スイカが停止した場合はスイカ確定。

(C)ボーナス図柄が停止した場合はリプレイorチェリーorボーナス。

といった判別が可能になる。

ただし、(C)のケースでは下記の注意が必要である。

右リール上段にリプレイが停止した場合はリプレイ確定となるのだが、左リールにはリプレイが停止しない箇所があるので、目押しができないと、リプレイを取りこぼすという大きなデメリットが発生する。

目押しに自信がない人の場合、こうした事態を防ぐには、素直に順押しでプレイした方がいい。

パチプロの分類

 ●プロの共通項

台のクセや釘調整の読み、無駄玉を打たないストローク、目押しなどのテクニックはどのプロにも最低限必要なものです。


●開店プロ

新装や新規開店のホールをターゲットにして稼いでいるプロです。

新装や新規開店のホールには釘や設定の甘い台が非常に多いことから、それらを狙い打つべく、インターネットから求人情報誌に至るまで、あらゆる手段を使って、新装や新規開店の情報を収集し、全国各地のホールを駆け回っています。

開店前から並ぶことも含めて、プロの中では最も体力が必要ですし、住所不定のような行動パターンになりますから、皆様には決してお薦めできません。


●攻略プロ

機種内部のコンピューター・プログラムに含まれるミスや不具合、そして、構造上の欠陥などから攻略法を発見し、実践して稼いでいるプロです。

しかし、有効性の認められる攻略法が激減(現状は絶滅状態)したうえに、寿命が非常に短くなってしまった(発覚直後にほぼ即死状態)昨今、パチンコに於いてはスタートチャッカーやVゾーンに効率良く入賞させる為のストロークで、そして、パチスロに於いては設定やストックの有無の判別といった立ち回りで目立たぬよう地道に稼いでいるというのが現状です。

パチンコ・パチスロのどちらにも共通して言えることは、正規台で大当たりを誘発する打法として販売されているものの中には有効性の認められるものは現時点で皆無、つまり、全てガセだということです。

皆様の中にはガセネタ販売業者の謳い文句を鵜呑みにして、「攻略プロは大当たりを誘発する打法を使って、楽に稼いでいるんだ」と思い込んでいる方がいらっしゃるかもしれませんが、その謳い文句ですら、販売促進を目的としたデッチ上げの創作で、現実とは全く異なります。

攻略プロになりたいと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、攻略法に依存していては稼げなくなってしまった現状では決してお薦めできません。


●ジグマ(別称=常連プロ・情報プロ)

釘読みによる判断や行き付けのホールのデータの集積結果から最も期待値の高い台を見極めることで稼いでいるプロです。

ホールを一軒に絞って、機種を特定せず、そのホールの中で最も期待値の高い台を狙い打つパターンもあれば、機種を特定して、同機種を設置している何軒かのホールの中から最も期待値の高い台を狙い打つパターンもあります。

有効性の認められる攻略法が激減(現状は絶滅状態)したうえに、寿命が非常に短くなった(発覚直後にほぼ即死状態)昨今、攻略プロからジグマに転向する者が増えています。

名称こそ有名なものの、仕事としての社会的な認知を得ているわけではなく、何の保障もないパチプロになることは決してお薦めできませんが、勝率を上げたいと思っている方にはジグマもどきになることをお薦めします。

ジャンプステージ

 ジャンプステージというのは、ワープルートを通過した玉がジャンプして、台座に上手く着地すれば、玉がスタートチャッカーに向かっていくという仕組みのステージである。

【ジャンプステージを搭載した機種を打つ際のチェックポイント】


●台座への着地成功率

製造工程の段階で生じる台の出来具合の違いやネカセによって、台座への着地成功率に個体差が生じるので、ジャンプした玉がどれだけの割合で台座に上手く着地するかを台毎に記録して残しておく。


●命釘

台座からスタートチャッカーに向かう玉を弾くような調整になっていないかを事前にチェックし、結果を意識しながら打つ。


●ステージ下部にある誘導釘

上から流れてきた玉や下からジャンプしてきた玉をスタートチャッカーの方に誘導する役割を果たす調整になっているかを事前にチェックし、結果を意識しながら打つ。

羽根モノの甘釘台

 羽根モノには下記のようなメリットがある。

●ゲーム感覚に溢れ、ギャンブル性がデジパチよりも低く、少額で安心して遊べる。

●デジパチは、確率が主体で、打ち手のヒキの良し悪しという運に左右されやすいが、羽根モノは、役モノが主体で、釘調整が大当たりに直結しているので、運に左右されにくい。

つまり、甘釘台を見つけられれば、デジパチよりも高い勝率が見込める。


こうしたメリットのある羽根モノは初心者には持って来いの機種なのだが、まだ釘読みができない段階での台選びは難しいであろう。


しかし、釘調整が大当たりに直結していることを利用すれば、初心者でも甘釘台を打てる可能性はある。

どうするかと言うと、夕方、早くても昼過ぎからホールに行き、データ機器を参照して、とりあえずV入賞回数の多い台=甘釘台と推測して打つのである。


ただし、台の稼働率によって、本当の甘釘台にたまたま客が付かなかったというケースもあれば、それほど甘釘でもないのに、長時間粘った客がいたことから、たまたまV入賞回数が多かったというケースも考えられる。

よって、V入賞回数の多い台を打つ時は、漫然とせず、玉が役モノの方向に向かっていくか、羽根への乗リ具合はどうか、といったことに常に注意を払いながら打たなければならない。

それで、V入賞回数と玉が流れが合致するようであれば、本当の甘釘台と判断して、遊技を続行し、そうでない場合は台を移動する。


こうしたことを日々繰り返し、甘釘台を実践で体感する回数を増やすことによって、釘読みの技術も身に付いてくるはずである。

3つ穴クルーン

 3つ穴クルーンというのは、穴が3つ開いていて、玉を回転させて振り分けを行う皿状の役モノで、一般的には玉が手前の穴に入賞すると、スタート・チャッカー等に誘導される仕組みになっている。


3つ穴クルーンを搭載した機種の場合、仮に釘調整を同じにしたとしても、製造工程の段階で生じる台の出来具合の違いやネカセによって、穴への入賞に偏りが生じる。

そして、それが回転率に大きな影響を及ぼすために、甘釘でも予想外に回らないといった事態が起きる。


こうしたクセには良し悪しや強弱があるのだが、釘調整とは違って、ホールが製造工程の段階で生じる台の出来具合の違いを認識して、均等に入賞するように補正したり、台の設置角度を見直して、ネカセを再調整したりすることはほとんどない。


よって、3つ穴クルーンを搭載した機種を打つ場合はホールを何軒か回り、玉の入賞がスタート・チャッカーへ誘導する穴に偏っている、もしくは入りやすい良いクセの強い台をリスト・アップして、釘読みをそれらの台に限定すれば、勝率を高くすることができるだろう。

ワープ狙い

 現在のパチンコにはワープルートが当たり前のようにあり、通常ルートとは別に、ワープルートを通過した玉がステージに乗り、そこからもスタートチャッカーに入賞する。

よって、ステージからの入賞依存度次第でワープルートを重視するか、通常ルートを重視するかを考えたうえでストロークをする必要がある。


通常ルートを重視する場合のストロークは基本であるブッコミ狙いやブッコミ狙いよりもやや弱めのストロークでいいだろう。

しかし、ワープルートを重視する場合はワープ入口の位置・数(複数ある機種もある)・釘調整をチェックして、微調整しながら、最も効率良くワープに入るポイントを狙うようにしなければならない。


ワープ入口の位置・数・釘調整は機種によって異なるが、一般的にワープ入口の釘は、上下の幅が広く、上の釘が内側、下の釘が外側に向いていると、玉がワープに入りやすい。

くり抜き穴ステージ

 くり抜き穴ステージというのはCR新海物語に代表されるステージで、中央にくり抜かれた穴がある構造のものである。

玉がステージ上での揺れを経て、中央のくり抜き穴を通過すれば、高確率でスタートチャッカーに入賞する。


くり抜き穴ステージを搭載した機種の場合、仮に釘調整を同じにしたとしても、製造工程の段階で生じる台の出来具合の違いやネカセによって、予め回転率に差が生じてしまう。

よって、甘釘でも予想外に回らないといった事態が起きる。


こうしたクセには良し悪しや強弱があるので、ホールを何軒か回り、中央のくり抜き穴を通過しやすい良いクセの強い台をリスト・アップして、釘読みをそれらの台に限定すれば、勝率を高くすることができるだろう。

右打ちのススメ

 多くのパチンコ・ファンは、玉が盤面の左側からスタートチャッカーに向かっていくブッコミ狙いのストロークをする。

故に、ホールの釘調整は盤面の左側に偏り、シメることが多い。


ところが、左側がシメられている台でも、盤面の右側を見てみると、無調整だったり、風車の軸が右に傾いている場合がある。

そういう場合、右の天釘辺りを狙って打つ右打ちをしてみると、ブッコミ狙いよりもずっとスタートチャッカーに入りやすかったりする。


確かにストロークの基本はブッコミ狙いだが、盤面の左側がシメられている場合は右側に目を向けてみて、右打ちしてみるのも一興である。


尚、右打ちが有効な台の条件は、風車の軸が右に傾いていることに加えて、2本の命釘のうちの左の方が右よりも少し上がっていて、盤面の右側から来た玉を左の釘で抑えて、スタートチャッカーへ誘導するような形になっていることである。


釘や風車のほんの僅かな調整で、玉の流れは物凄く変わってしまう。

初心者にとってその変化を見抜くことは難しい。

しかし、難しいからといって、初めからサジを投げてはいけない。

正面から見てもわからない時は横から見れば、釘が上向きか下向きかがわかるし、上から見れば、左向きか右向きかがわかる。

初めのうちはわかりにくいと思うが、釘を見る習慣を身に付ければ、いずれ微妙な変化を感じ取れるようになるものである。

釘とストロークの基本

盤面の一番上に間隔を置いて、平行に並んでいる4~5本の釘がある。
これを天釘という。
天釘の左右には連なっている4~5本の釘がある。
これを山釘という。
そして、天釘と左側の山釘の間をブッコミという。
又、スタートチャッカーの上の左右にある釘を命釘という。

パチンコでポイントを合わせて玉を打つことをストロークというのだが、その基本はブッコミを狙って打つことである。
ブッコミを狙って打つと、ブッコミに当たった玉が跳ね返って、盤面の左側に戻ってくる。
そして、風車・役モノ・他の釘などに当たって、命釘のところまで到達する。
パチンコは、玉が命釘を通り、スタートチャッカーに入賞して、初めてデジタルが回る仕組みになっている以上、台選びの際はまず命釘に注目しなければならない。

ブッコミを狙うストロークをすると、玉は盤面の左側から中央にあるスタートチャッカーに向かっていくので、命釘は、左右の幅が広く、そして、右の方が左よりも少し上がっていて、盤面の左側から来た玉を右の釘で抑えてスタートチャッカーへ誘導するような形になっているのがいいのである。

次に注目しなければならないのが風車である。
たとえ命釘が理想的な形であっても、風車の軸が右に傾いていると、玉はスタートチャッカーのある盤面中央に向かわずに左側へと流れていってしまう。
よって、風車は玉を盤面中央に誘導するべく、軸が左に傾いているのがいいのである。

又、釘全体としては、釘が下向きになると、玉が下に流れてしまうので、上向きになっているのがいい。
特にスタートチャッカーの斜め下にある釘が上向きになっていると、そこに落ちてきた玉が上手くジャンプして、スタートチャッカーに入賞しやすくなるのである。

2025年9月18日木曜日

04年規則改正に伴う変更事項

項目 旧基準 新基準 変更による影響
遊技区分 あり なし 羽根モノ・権利モノ・デジパチという種別を撤廃したことで、これら3つの複合タイプが登場可能となった。
大当たり確率と出玉の算出方法 M×N≦0.08 M×N×S×R≦12 大当たり確率(M)・最大ラウンド数(N)・最大賞球数(S)・1ラウンド当たりの入賞個数(R)の幅が広がった。
確率変動突入率 50% 上限なし 新基準では確変突入率の上限がないので、セットタイプを作ることも可能だが、それは内規によりNGである。
1時間での実射試験 なし あり 新基準では確率の偏り(出すぎ)を防ぐ為に1時間での出玉率を検査する項目が追加された。
アタッカーの数 1つのみ 最大2つまで アタッカーは必ず1つという既成概念を打ち破った新しいタイプのマシンが登場可能となった。
スタートチャッカーの数 最大2つまで 最大3つまで アタッカーの数と同様、最大3個までと、数が増えたため、新しいタイプのマシンが登場可能となった。
バイブ・スキップ・連続予告機能 OK 全面禁止 射幸心を煽るという理由で、これら3つが禁止事項となった。
ゲーム性をダウンさせる措置でしかなく、まさに改悪である。
特別図柄判定装置の数 1つのみ 最大2つまで 液晶と7セグというようにメインデジタルを2つまで搭載可能となり、ゲーム性の幅が広がった。

大負けしない為の投資金額ボーダーライン

下記の表は「現金をこれだけ投資して、1回も大当たりしなかったら、諦めた方がいい」という目安となる投資金額ボーダーラインを表したものである。
大当たり後の持ち玉で勝負する際の投資金額ボーダーラインは、各数値の2割増を上限にするのが妥当であろう。

       換金率2円代 換金率3円代 等価交換
CRデジパチ 1万円 1万2千円 1万5千円
CR権利モノ 8千円 1万円 1万2千円
現金デジパチ 4千円 6千円 8千円
3回権利モノ 5千円 8千円 1万2千円
羽根モノ 3千円 3千5百円 4千円

2025年9月17日水曜日

スルーチャッカーと風車の位置関係

 現存するデジパチの大半では、スルーチャッカーを通った玉はスタートチャッカー方向に向かうことなく盤面の外側に流れていってしまう。


ところが、スルーチャッカーを通った玉がスタートチャッカー方向に向かいやすく、盤面の外側に流れにくい寄りになっている機種が時々登場する。


そうした機種が多いのが京楽の機種である。


実際に見比べてみると、すぐにわかると思うが、スルーチャッカーが風車の左斜め上(45度付近)にある機種が多いなか、京楽の当該機種の場合、スルーチャッカーが風車のやや左斜め上or真上に近い位置にある。


こうした機種には下記の2つの利点がある。

●スルーチャッカーの通過率が高ければ、通常ルートからのスタートチャッカーへの入賞個数も多く見込めるので、通常時の高い回転率が望める。

●確変及び時短中の玉減りが非常に少なく、ストロークの工夫次第では出玉の増量も可能である。


京楽の機種には人気機種が多いため、シマには予告やリーチにいちいち一喜一憂して大騒ぎする人、ハズれる度に台をドツく人、ガセネタの手順を実践している哀れな人たちがたくさんいる。

そういう人たちの中で打つのは嫌だという想いから、京楽の機種を敢えて避けている人もいると思うが、スルーチャッカーと風車の位置関係を見てみて、スルーチャッカーが風車のやや左斜め上or真上に近い位置にある機種であれば、周りの客から受けるストレスを我慢してでも、打つ価値はある。

Q&A

 今回は複数の初心者の方々からお問い合わせいただいた、当メルマガに掲載しているデータについて簡単に解説します。

●1分当たりのスタートチャッカー入賞回数

その名の通り、1分間で何個スタートチャッカーに入賞するかを示しています。

ただし、無調整状態での推定値なので、導入後は各ホールの調整次第で変動します。


<この数値の活用方法>

○ストロークを固定し、1分間打ちっぱなしにしてみて、スタートチャッカーへの入賞回数がこの数値よりも高ければ「開けている」、低ければ「シメている」といった、釘調整の良し悪しの判断ができます。

○予告やリーチアクション中の時間にもよりますが、この数値が高ければ高いほど、同じ時間を打つにしても、多く回せるということになるので、他機種のデータと比較することによって、「限られた時間内で出来るだけ多く回せる機種はどれか?」がわかります。

●確変ベース 客が打ち込む玉数に対して、台が戻す玉の割合をベースと言い、100発の打ち込みで100発戻しの場合、ベース100と言います。

これに倣って、確変及び時短中の打ち込み100発に対する戻しの割合を確変ベースとして示しています。

ただし、無調整状態での推定値なので、導入後は各ホールの調整次第で変動します。


<この数値の活用方法>

○この数値が100であれば、通常時同様のストロークで確変及び時短中の玉減りはなく、ストロークの工夫次第では増量も可能であると判断できます。

裏を返せば、この数値が100を切るようであれば、確変及び時短中はスルーチャッカーを通すことを重要視したストロークをして、玉減りを出来るだけ少なくしなければならないということです。

○他機種のデータと比較することによって、「確変及び時短中に玉減りの少ない機種はどれか?」がわかります。

●玉単価 売上金額に対する玉1個当たりの売上単価を示したもので、客側の視点に立つと、玉1個当たり何円で遊べるかを示したものとなります。

ただし、無調整状態での推定値なので、導入後は各ホールの調整次第で変動します。


<この数値の活用方法>

○この数値はギャンブル性の高さを示しているものと捉え、この数値が高ければ高いほど、ギャンブル性が高いハイリスク・ハイリターンの機種であると判断していいでしょう。

1円を基準値とすることで、ギャンブル性の高低を推測することができます。

○他機種のデータと比較することによって、「少ない金額で遊べる機種はどれか?」がわかります。

現在当サイトではこれらのデータによる機種比較表の制作を検討しています。

実現した際には当誌面上にてお知らせします。

サブデジタルの回転時間が長い機種

 最近のデジパチは止め打ち効果防止の為、小当たり判定用のサブデジタルの回転時間が短くされている。


しかし、たまにではあるが、確変中及び時短中であっても、小当たりの抽選開始から判定結果告知までの時間(サブデジタルの回転時間)が長い、つまり、3回目の電チュー開放後から次の小当たりによる1回目の電チュー開放までの間隔が長い機種が登場する。


こうした機種では、確変中及び時短中に電チューの開閉のタイミングに合わせて打ち出しの開始・停止を操作する止め打ちをすると無駄玉防止になり、小当たり1回につき約3秒打ち出しを停められれば、出玉増加が大いに期待できる。

出玉増加の効果はスルーチャッカー周辺の釘調整によって異なるが、余程キツくシメられていない限り、確変及び時短1回につき最低でも50個以上は増やせるだろう。


皆さんの中にはこの効果を微増と感じる人もいるかもしれないが、「塵も積もれば山となる」であり、「少ない投資で利益を得る」、「増やせるものは増やす」という姿勢が勝つ為のパチンコには必要不可欠なのだ。


先述したように、こうした機種の登場は今では滅多にないが、無駄玉は打たないということとスルーチャッカーの通過率を常に意識していれば、こうした機種の登場を敏感に察知でき、いち早く対応できるのである。


ちなみに、こうした機種は大手メーカーよりも中小メーカーの機種に多いので、特定のメーカーや機種にこだわらずに打つ人は特に意識していてほしい。

第2弾として登場した機種

 パチンコは、各機種毎の独自性を出しにくい時期が長く続いていたが、ここにきて、それまでになかった斬新なアイディアを搭載した機種が登場するようになってきた。


しかし、そのような機種が必ずしも大ヒットするとは限らない。

中には、出来の悪さがすぐに露呈し、ファンに広く受け入れられないものもある。

その一例として挙げられるのが全面液晶パチンコである。


鳴り物入りで登場した全面液晶パチンコのシマにはその話題性から多くのファンが集まり、そして、その強烈なインパクトに圧倒された。


しかし、設置後ほどなくして、「ゲージが辛い」、「ステージ性能が悪い」、「玉が盤面の内側に寄るようにストロークを工夫しても、回転率が上がらない」といったマイナス面が露になり、短期間のうちに客が離れていった。


このように悪い印象を多くのファンに与えてしまった全面液晶パチンコは「もはや終わりか」と思われた。


ところがである。

第2弾の機種が、第1弾のゲージの辛さやステージ性能の悪さといったマイナス面が改善され、そのうえ、通常ルートからの入賞率までもアップして登場したのだ。


この変貌振りにどれくらいのファンが気づいたかはわからないが、第1弾の苦い経験から「全面液晶パチンコは打つ価値のない失敗作」と決めつけてしまい、第2段の機種には全く見向きもせず、その結果、同機種の甘さを味わえなかった人たちは多数いたであろう。


失敗作の後に必ず傑作が生まれるとは限らない。

失敗作が続くこともあるだろう。


しかし、全面液晶パチンコの例のように「逃がした魚は大きかった」と後悔しないよう、「前作で失敗したんだから、今度もダメに違いない」と決めつけたりせず、回るか回らないかを見極める冷静な目を持って、失敗作の後の第2弾として登場した機種にも是非注目してほしい。

万枚超え

 パチスロで獲得出玉数が1万枚を超えること。

実現可能で、なおかつ、切りのいい数字であることから、打ち手の目標とされている。

また、ホール側にとっても特別視されている事象で、万枚超えが出ると、店内放送でアナウンスするホールもある。


【万枚超えの原点】


万枚超えが見られるようになったのはAT機、とりわけ獣王やアラジンAといった出玉の波の荒い爆裂AT機の登場以降であろう。

それまではほぼ確率通り、設定通りにボーナスをコンスタントに放出する機種がほとんどであった。

しかし、完全確率抽選だけでは作り出せなかった意図的な出玉の波を可能にしたAT機やストック機の登場により、状況は一変した。

放出と回収のメリハリがあり、波が荒く、ギャンブル性の高い機種が支持され、ボーナスが集中し、一気に放出する機種が主流となったのである。


【万枚超えの難しさ】


たしかに万枚超えは実現可能なものではあるが、実際はそう頻繁に起こるものではない。

機械割108%で計算すると、コインの増量は1ゲーム当たり平均約1.1枚で、万枚超えには終日稼働で達成できるかできないかといった9000以上のゲーム数が必要となるのだ。


5号機への過渡期である05年現在でも、北斗の拳や吉宗など、機械割が優遇されている機種や大量獲得機では万枚超えが見られている。

そのため、これらの機種がホールから撤去される日が来るまで万枚超えを夢見て打つ人は多いだろう。


しかし、決して容易ではない万枚超えを成せる機種にはその分だけ強烈なハマリがある。

このことは肝に銘じておかなければならない。


また、大勝⇔大敗の繰り返しではなく、プロのように毎日堅実に勝ち続けることを願うのであれば、万枚超えを夢見るよりも、設定別のボーナス確率や機械割に着目した手堅い機種選びをした方が賢明である。

低設定でもモード次第やゾーン狙いで勝てる時代はもうすぐ終わるのだから。

第3のスタートチャッカー搭載機種

 「最大2つまで」と定められていたスタートチャッカーの数が04年の新基準で「最大3つまで」となり、これまでになかった第3のスタートチャッカー(以降、第3と記す)を搭載した機種が登場するようになった。


ところが、その第一弾として華々しく登場した機種がいきなりホール側を悩ませた。

同機種の第3の入賞口が横穴式で狙いやすかったため、新装時の甘釘状態ではあまりに回りすぎたのだ。


この事態に慌てたホール側は以降第3の入賞口をシメるようになり、メーカー側は、打ち手が直接狙えるような第3を搭載した機種の開発に消極的になってしまった。


ちなみに、第3の入賞口のシメ具合はホールによって区々で、全然入らないように第3を完全に潰してしまったホールもあれば、そこそこ入るのだが、第3を狙うことによって、玉の多くが盤面の右側に流れて死に玉になるように調整したホールもあった。


このように新しい試みを導入した機種の場合、想定外の事態が起こりうる。

それが必ずしも打ち手に有利なことばかりとは限らないが、少なくとも、予告やリーチなどの大当たり告知の演出ではなく、釘が配列された盤面上に新しい試みを導入した機種であれば、とりあえず打ってみる価値は大いにあるのだ。

絵柄揃いではない大当たり告知演出の機種

 大当たりになると、メインデジタルの絵柄が揃う。

これがほとんどのデジパチで採用されている大当たり告知演出なのだが、格闘技をテーマにした機種の中には「メインキャラクターが対戦で他のキャラクターに勝利すれば大当たり」という、絵柄揃いではない大当たり告知演出を採用しているものがある。


同機種の場合、最初のうちは客付きがいいのだが、見慣れている通常の絵柄揃いではない大当たり告知演出への違和感が不快なのか、打ち込むことなく離れていく客が多い。


また、違和感とは別に、液晶画面で繰り広げられる対戦を注視して打っていると、演出に惑わされて、よく回っているのか、回っていないのか、判別し難くなるという問題もある。


このように同機種には打ち手にストレスを感じさせるという欠点があるのだが、この欠点は打ち手次第で利点になりうるのだ。


同機種を打つのを途中でヤメた人の台を見てみると、決して回らないわけではない。

実は、よく回る甘釘台なのにもかかわらず、ストレスによって、回る・回らないの判別が不能になり、途中でヤメているというケースが多いのである。


つまり、打つことにストレスを感じる人がいるということが同機種の欠点であるのと同時に、甘釘台を打つ為には他の客との争奪戦に勝たなければならない人気機種と違って、余裕で甘釘台を拾えるという利点でもあるのだ。


多くのプロは予告やリーチといった演出には目もくれず、ストロークに注意して、ひたすら玉の動きを目で追っている。

皆さんにも演出に惑わされることなく、常によく回るか否かを冷静に判断できる目を是非持ってもらいたい。

入替頻度の高いメーカーの機種

 甘釘台が多く、大量出玉が期待できる数日間の新装営業を経た後に回収の対象となる。

これが新台に対する常識的な認識であった。

しかし、新台入替の回数が以前よりも多くなった現在のホール事情ではかつての常識は通用しなくなっている。

つまり、入替後即回収ということがありえるのだ。

では、どういう新台が入替後即回収となるのか?

それは、入替時にどこのメーカーの機種が撤去され、どこのメーカーの新台が設置されたのかを常に記録している人は気づいていると思うが、入替頻度の高いメーカーの機種である。


ホールにしてみれば、1台が最低でも20万円前後する新台を入れ替えるのはとても大きな買い物であり、ホールを経営していくにはその代金を客から回収しなければならないという使命がある。


近年そのホールの看板台を作った実績のあるメーカーの新台、後に語り継がれるような名機を作ろうという姿勢の見えるメーカーの新台、そして、前評判が良く、将来の看板台になるであろうという期待の持てる新台であれば、ホールも焦って回収台にしようとはしない。


しかし、質より量と言わんばかりに次から次へと新台を発表するメーカーの新台は、実際に入替後まもなく客が飛び、ホールがろくに回収できないまま撤去されることが珍しくない。

そのため、ホール側に「どうせここのメーカーの新台はすぐに客が飛ぶんだから、早いうちに回収しておかないと」という意識が働き、入替後即回収となるのである。


新台だからといって、ホール側がその導入に積極的だったとは限らない。

中には、ホール側がメーカーとのこれまでの、そして、これからの付き合いもあることから、取引を無下に断るわけにもいかず、しょうがなく入れているだけで、ハナから信頼も期待もされていない新台もあるのだ。

羽根デジ

 羽根デジというのは羽根モノ感覚で打てることからそう呼ばれているデジパチのことである。

同機種は、大当たり1回の出玉が羽根モノの平均出玉に近い500個強と少ないものの、大当たり確率が約1/100と極めて高い。

しかも、確変突入率も高いことから「塵も積もれば山となる」にちなんで、チリツモタイプとも呼ばれている。


上記の通り、同機種は通常のデジパチと比べると、出玉がかなり少なく、4連チャンはしないと1箱には満たない。

そのため、新基準機の爆裂タイプの虜になってしまった人たちにはほとんど見向きもされず、同機種を打ってみたことのある人たちの中でも、「大当たり回数と出玉が釣り合わない」という不満を抱いた人が少なくないようである。


しかし、同機種には

●大当たり確率が高いので、勝負が運に左右される可能性が低い。

●少資金で初当たりが引ける。

●早いうちに持ち玉勝負に持ち込める。

●ハマリが少ない。

といったメリットがある。


5千円の投資で1万5千円分出すのも、5万円の投資で6万円分出すのも、利益は同じ1万円。

ならば、少資金でパチンコの醍醐味である「大当たりを引く」快感を何度も得られる同機種にも一度目を向けてみてはどうだろうか。


とはいえ、釘がシブければ、いくらメリットのある同機種でも勝ちは望めない。

同機種を設置しているホールを見てみると、「客に遊んでもらおう」というサービス精神からシマ全体を甘めに調整しているホールとそれとは真逆のホールの両極に分かれているようである。

シマ全体の調整の傾向だけに、突出した甘釘台は見つけにくいかもしれないが、客付きの悪い後者に該当するホールでは打たず、前者に該当するホールで少しでも多く回る台を見つけてほしい。

吊り橋搭載機種

 吊り橋搭載機種というのは「ワープを経由した玉が吊り橋上で左右にゆらゆら揺れて、吊り橋が奥に傾いた際に玉が吊り橋の中央付近で落ちると、溝を経由してスタートチャッカーに誘導され、左右で落ちると、スタートチャッカーには誘導されない」という仕組みのステージを搭載した機種である。


こうした他機種とは一線を画す特殊なステージを搭載した機種の場合、よほどの失敗作でない限り、そのステージ性能は高いので、機種選びの際には是非候補に入れてほしい。


同機種のように玉の揺れ具合がスタートチャッカー入賞に大きく関わっている場合、着目しなければならないのは玉の揺れている時間である。

吊り橋に長くとどまっていられれば、時間の経過と共に玉の揺れ幅は次第に小さくなって、自然と中央付近に集まるようになり、スタートチャッカーへの高い入賞率が見込めるのだ。


玉の揺れ時間の長さは台のネカセによって生じるクセなのだが、ネカセは、同機種が撤去、もしくはシマ替えされない限り、その状態を維持しているはずなので、揺れ時間の長い台を見つけられたら、是非お得意さんにしてほしい。

役モノ主体の権利モノ

 1.玉が盤面の下にあるチャッカーに入賞すると、電チューが開放する。

2.玉が電チューに入賞すると、役モノの回転体による振り分け抽選を受ける。

3.玉が回転体のVゾーンに入賞すると、デジタルによる抽選を受ける。

4.当選すると大当たり。


こうしたゲーム性を持つ役モノ主体の権利モノは、役モノの回転体による振り分け抽選の当選確率が概ね1/3、デジタルによる抽選の確率が概ね1/10前後と、共に高確率なので、確率の偏りが小さい。


つまり、勝負が運に左右される要素が少なく、甘釘台を見つける釘読みや無駄玉を打たない止め打ちといった技術の高さがそのまま勝率に比例するのだ。


又、このタイプの機種は、調整が難しいせいか、ホール側が慣れるまで打ち手にとってプラスとなる調整ミスをしてしまい、思わぬ甘釘台を作り上げてしまうことがよくある。

特に新装時には多く見られることなので、今後このタイプの機種が新規導入された際は是非狙ってほしい。

大当たりの出玉が少ない機種

 新基準機を大別すると、

A.大当たりの出玉は従来どおりで、大当たり確率は低く、確変突入率は高い機種

B.大当たりの出玉は従来の半分前後or以下で、大当たり確率も確変突入率も共にかなり高い機種

C.パチスロのBIGとREGに該当する2種類の当たりがある、AとBをミックスした変則タイプの機種(大当たり確率はBIGorREGの振り分け率によって、その高低が異なる)

となる。


大当たり確率が高ければ高いほど、勝負が運によって左右される確率は低いので、安定した勝ちを望む人にはBorCが適している。


しかし、ホールの現状を見てみると、BやCタイプの機種は、釘がシメられているケースが多くなっているのだ。


Bタイプの大当たりやCタイプのREGの出玉は少なく、2~3連して、ようやく従来の大当たり1回分に相当するのだが、それでも、ホールは連チャン率の高さを恐れている。

一方、客の動向を見てみると、連チャン率の高さに着目し、大連チャンを期待して、甘釘でもない台に過剰投資している人が多い。

こうした状況が相まって、釘はシメられている。

つまり、ホールは機種の持つ特性に警戒しつつ、「シブ釘でも打ってくれる」と客をナメているわけだ。


大当たり確率の高さと勝率の高さが比例するのは、あくまでも「甘釘でよく回る」という条件が満たされていればこその話である。

スペックのみで判断し、大当たり確率と確変突入率の高さに目がくらみ、ろくに釘を見ないようでは痛い目に遭う。

スペックを知ることは大切だが、それによって先入観や偏見を持ってはいけない。

どのタイプの機種であろうと、目の前にある台の釘読みを怠ってはならないのだ。

女性専用台

 パチンコを娯楽として楽しむという観点で見ると、女性専用台には「釘調整が辛い台がほとんどなく、そこそこ回るので遊べる」、「満席で打てないということが一般客のシマよりも少ない」といったメリットがある。


しかし、パチンコで勝って稼ぎたいという女性にとっては、これらはさほど大きなメリットではない。


女性客は、総じて男性客よりも打つ時間が短く、時間帯が限られている人も多い。

そのため、女性専用台は一般客の台と比べると、終日の稼働率は良くない。


ホール側にしてみれば、本来なら、こうしたシマでは思い切った回収も必要なのだが、だからといって、キツくシメてしまうと、女性客離れが起きてしまう恐れがある。

こうした葛藤から、女性専用台は、全台が恒常的にメリハリのない調整になってしまっているのだ。

つまり、「釘調整が辛い台がほとんどない」というのは、実際は「ボーダーラインを超えるか超えないかといった、可もなく不可もない遊び台が多い」ということでしかないのである。


よって、勝って稼ぎたいという女性にとっては、女性専用台を打つよりも一般客の打つシマで甘釘台を探した方が有益だと言える。


ただし、例外がある。

ホール側のマークは女性には甘いので、止め打ちその他の技術を実践しやすいというメリットがあるのだ。


よって、技術介入の余地があり、高い効果が望める機種が女性専用台のシマに設置されている場合は積極的に狙って、その技を駆使することを勧める。

確変非報知+確変転落抽選機能搭載機種

 「確変に突入したのかどうかわからず、そのうえ、抽選の結果、確変が継続しているのか、それとも、確変から通常に状態が転落してしまったのかさえもわからない」というのが確変非報知+確変転落抽選機能搭載機種の特徴である。


この機能は「ユーザーに優しいものを」という時代に逆行するかのような不親切なものだが、裏を返せば、知識を有する者にとっては有利に働くものと言える。


事実、この機能について知識のない初心者やスペックに無頓着な人は時短終了後に即ヤメしたり、100回転程度回したらヤメてしまう、つまり、確変の可能性があるうちに台を捨ててしまうことが多いのだ。

となれば、この機能を搭載した機種ではパチスロのチャンスゾーン狙いのようなハイエナが有効となる。


確変中の大当たり確率や転落抽選確率は機種毎に異なるが、総じて通常時の大当たり確率の逆数分の回転数をチャンスゾーンと捉え、大当たり終了後まもなくのヤメ台を見つけたら、そこまで回してみる。

そして、チャンスゾーン内で大当たりを引けなかったら、不運にも確変転落抽選に当選してしまったとみなす。


このような立ち回りで効率良く大当たりを引くことが可能なのだが、それだけではなく、そもそも通常時の大当たり確率が高いという大きな利点があるので、もし確変非報知+確変転落抽選機能搭載機種が行きつけのホールに設置されていたら、是非台選びの候補に入れてほしい。

突然確変機能搭載機種

 「通常時に特定の出目が停止すると、確変に突入する」という突然確変機能を搭載した機種が人気を博しているようである。

こうした機種を好む打ち手にしてみれば、通常時からいきなり確変になるのは嬉しく、得したような気分になるのであろう。


しかし、実際はお得どころか、寧ろ損だと言っても過言ではない。


「確変大当たりが確定し、全ラウンドを消化した後に突入する」というのが確変突入までの本来の経緯であり、この経緯を飛ばしたもの、言い換えるなら、「出玉数0個の確変大当たりを消化した後に突入する」というのが突然確変機能なのである。


ちなみに、大当たり確率と出玉の算出方法は下記の通りで、新基準機のスペックはこの公式に則っている。

M×N×S×R≦12

M:大当たり確率

N:最大ラウンド数

S:最大賞球数

R:1ラウンド当たりの入賞個数


このように、突然確変機能搭載機種は大当たり1回分の出玉を損するだけに、ボーダーラインは辛い。

ホールがこのことを把握したうえで釘を甘めに調整していればいいが、そうでなければ、突然確変機能搭載機種は除外して、その他の機種でよく回る台を探した方が、勝てる確率は高いのである。

ステージ中央とスタートチャッカー間の距離

 ワープの有無を問わず、現行の機種のほとんどにはステージが搭載されていて、玉がその中央の溝や穴を通ると、高確率でスタートチャッカーに入賞するようになっているのだが、皆さんはステージ中央とスタートチャッカー間の距離を意識したことがあるだろうか。


実は、この距離は回転率に大きく関わっているのである。


この距離が長ければ長いほど、玉の軌道にブレが生じ、その結果、玉が命釘で弾かれてしまう確率が高くなる。

逆に、この距離が短ければ短いほど、命釘が多少キツく調整されていても、玉はブレることなく、スタートチャッカーに入賞する確率が高くなるのだ。


液晶画面や役モノのインパクトがどんどん強烈になり、思わずそれらに目を奪われてしまいがちになるが、「ステージ中央とスタートチャッカー間の距離が短い台は、スタートチャッカー入賞率に安定感がある」ということを覚えておいて、機種選びの際にはこの距離にも是非着目してほしい。

大当たり確率の差

 パチンコ・ファンは何を基準に機種選びをしているのか?

おそらく話題性、起用されるキャラクター、予告やリーチといった演出面の面白さ、盤面のインパクト、そういったもので選んでいる人たちが多いと思う。

「稼働率の高い(客つきの良い)人気台は勝ちやすい」という観点からすれば、こうした機種選びをする多くの人たちによって支持されている機種を打つことは決して間違いではない。


しかし、それで結果を出せていない人もいるということも事実である。

そんな人には大当たり確率の差に着目した機種選びをお勧めする。


04年新基準機の登場以降、様々なスペックの機種が登場しているが、変則タイプを除けば、CRデジパチは全ての大当たり終了後に時短が付くフルスペック(以降、フルと記す)と単発初当たりには時短が付かないハーフスペック(以降、ハーフと記す)に大別される。


そして、同じフルに属するものでも、ハーフに属するものでも、各機種毎に大当たり確率が異なっているわけだが、各機種毎の大当たり確率を把握し、確率差を考慮して、「この機種の大当たり確率は~だから、調整はこう」といったやり方で釘調整に差を付けるホールは少ない。

大抵のホールはフルorハーフの大別のみで、フルならフルなりの、ハーフならハーフなりの釘調整をしている。


つまり、フルにしろ、ハーフにしろ、同じジャンルに属していれば、大当たり確率に関係なく、釘調整はほぼ横並びということである。


フルを打つか、ハーフを打つかは個人の好みや予算と時間によって変わってくるが、同じフルを打つなら、またはハーフを打つなら、釘調整に機種毎の大差がない以上、少しでも大当たり確率の高い機種を狙った方が、勝つ確率は高いのである。


この機種選びは好みの機種しか打たないという人には不向きだが、特定の機種へのこだわりはないという人には是非実践してほしい。


尚、この機種選びを実践する際には行き付けのホールに設置されている機種をフルorハーフで大別し、ジャンル別に各機種毎の大当たり確率を記した順位表を予め作っておこう。

京楽のシマ

 パチンコで最も稼働率の高いシマはどこか?

それは言わずと知れた、新海や大海といった海シリーズを擁する三洋物産の機種のシマである。


では、三洋物産に次ぐ二番手はどこか?

それは京楽のシマである。


意外に思われる人もいるかもしれないが、CR必殺仕事人以降、京楽の機種を二枚目の看板として位置付けているホールは多いのだ。

他のメーカーの場合、鳴り物入りの新台が出ても、新装営業時を過ぎてまもなく客が飛び、次の入れ替えの対象となって、ハズされるまで回収台というケースが珍しくない。


それに引き替え、京楽の場合は、機種毎の差異はあるものの、総じて稼働率が高く、息の長い人気機種になるケースが多いのである。


ほとんどのホールでは海物語シリーズを看板にしているが、看板機種で放出する分は他の機種で回収しなければならなくなる。

そうなると、いくら人気のある京楽の機種であっても、必然的に回収の役割を担わざるを得ない。


しかし、二枚目の看板である以上、ホール側としても、「出ない・出さない」という印象を強烈に与えることは出来ず、あからさまにはシメられない。


又、京楽の機種には「釘をシメても回る」というホール泣かせの、打ち手にとっては嬉しい特長がある。


つまり、京楽の機種にはホールによる回収の手が緩いという大きなメリットがあるのだ。


打ち手それぞれに好みやこだわりがあるだろうが、お目当ての機種の釘がシメられている時などは是非京楽のシマを狙ってみてほしい。

パチンコ新旧基準機比較データ

 下記のデータは04年新基準機の代表機種・CRF大ヤマト2ZF(以降大ヤマトと表記)と旧基準機の代表機種・CR新海物語M56(以降新海と表記)を比較したものである。


●1万円以内の投資で初当たりを引く確率

大ヤマト:33.2%

新海:42.6%


●1日の平均初当たり回数(3000回転/1日で算出)

大ヤマト:6.04回

新海:8.56回


●1日の平均総当たり回数(3000回転/1日で算出)

大ヤマト:21.73回

新海:19.69回


●確変突入時の連チャン期待値

連チャン数 大ヤマト 新海

5連以上  45.4%   6.25%

10連以上 6.68%   0.29%

20連以上 0.17%   0.0002%

30連以上 0.001%  0.0000001%

平均    約4.8回  約3.6回


●大ハマリ発生率

回転数      大ヤマト 新海

1000回転以上 13.32%  5.74%

2000回転以上 1.77%   0.33%


●大当たり1回当たりの平均期待出玉数

大ヤマト:5206個

新海:3895個


●確変初当たり時の平均期待出玉数

大ヤマト:9120個

新海:6840個

パチンコ新基準機タイプ別傾向

 ●フルスペックタイプ

○大当たり確率:約1/500

○確変突入&継続率:60%以上

○時短機能:搭載(全大当たり後)

○平均出玉:約1900個

○代表的な機種:CRF大ヤマト2ZF、CRおそ松くんFN66B、CR新世紀エヴァンゲリオンZFなど

○総評

$新基準機の中で最も多く導入されている。

$爆発力があるだけに、ハマリも深い。

$設置台数が多いので、ボーダーラインを超える台も決して少なくはない。

$釘次第では終日にも短時間にも対応できる。

○オススメの機種:CRおそ松くんFN66B

他のフルスペックタイプよりも大当たり確率が高いのにもかかわらず、確変突入&継続率及び平均連チャン回数には大差がない。

つまり、初当たりを引きやすいうえに連チャンも期待できる甘い機種なのである。


●爆裂タイプ

○大当たり確率:約1/500

○確変突入&継続率:75%以上

○時短機能:機種によっては搭載されていない

○平均出玉:1600~1900個

○代表的な機種:CRハクション大魔王2BN、CR俺の空BNなど

○総評

$爆発力があるだけに、ハマリも深い。

$平均出玉は少ないものの、確変突入&継続率が高いので、平均連チャン回数と確変突入時の平均期待出玉数はフルスペックタイプを超える。

$一発逆転には最適のギャンブル機だが、それも連チャンのヒキ次第である。

$「賞球数及び平均出玉が少ない」、「(機種によっては)時短機能が搭載されていない」といった物足りなさはあるが、ボーダーラインはフルスペックよりも甘い。


●旧基準タイプ

○大当たり確率:約1/330

○確変突入&継続率:50%

○時短機能:搭載(全大当たり後)

○平均出玉:約1900個

○代表的な機種:CR大わんわんパラダイスM2、CRハクション大魔王FNAなど

○総評

$大当たり確率がフルスペックタイプや爆裂タイプよりもずっと高い。

$ボーダーラインを超える台が多く、終日勝負に向いている。

$旧基準と代わり映えしないことから、あまり人気がない。

○オススメの機種:CR大わんわんパラダイスM2

新基準機でありながら、大当たり確率も確変突入&継続率も旧基準機クラスなので、ホールでは旧基準機と同等とみなされている。

しかし、スタートチャッカーの賞球数が3個であることから、他の旧基準機よりも釘を甘く調整しているホールが多い。

この事例が最も顕著に現れているのがこの機種である。


●変則タイプ

○大当たり確率:約1/250~1/300

○確変突入&継続率:80%前後

○時短機能:機種によっては搭載されていない

○平均出玉:約500~750個

○代表的な機種:CRアントニオ猪木という名のパチンコ機HK、CRハイパーパッションNL88、CR鬼まぶやなど

○総評

$ハマリが少なく、大当たり獲得の快感を数多く得られる。

$平均出玉が少ないだけに、どれだけ連チャンさせられるかが勝負の鍵を握る。

$変則タイプは、機種によってスペックが様々なので、事前に把握しておかないと、肩透かしを食らうことになる。

○オススメの機種:CRハイパーパッションNL88

平均出玉数は羽根モノクラスで、確変突入時の平均期待出玉数も他の新基準機に比べると、遥かに少ないが、初当たりの引きやすさと平均連チャン回数は新基準機の中でトップクラスである。

一発逆転には不向きだが、終日打つには最適の遊べる機種である。

同じ機種を打つなら古い台?

 それはCR機登場後まもなくの頃の噂話。


増産に継ぐ増産で、セル盤を替え、4代目まで登場した大ヒット機種があった。

その機種は初代から4代目まで機種名もスペックも全く同じだったのだが、実際はそれぞれ異なる性能を持っていたというのである。


どういうことかというと、

「メーカーは初代の台に2層ロムを仕込み、大爆裂機として発売した。

その爆発力が多くのパチンコ・ファンの心を掴み、メーカーにはホールからの注文が殺到した。

そして、2層ロムの発覚を恐れ、もう危険を冒す必要はなくなったと判断したメーカーは2代目・3代目に正規ロムを使用して発売した。

しかし、深いハマリのない代わりに、初代のような大爆発もない2代目・3代目の評判はそこぶる悪く、メーカーは補助ロムを搭載することによって、初代に匹敵する爆発力を可能にした4代目を発売した」

というのである。


人気機種と呼ばれるものは、評判が良くなると、増台されたり、ホールによっては時期遅れで新規導入されたりするが、もしこの噂が真実だとすれば、同じ機種だからといって、必ずしも同じ性能を持っている台だとは限らないということになる。


となれば、大爆裂機との評判の高い機種の場合、甘釘が予想される、増台や新規導入されてからの数日間が過ぎたら、製造された時期の古い台を打った方がまだ爆発力を味わえるのかもしれない。

沖スロ

 沖縄県のホール向けに設置されたパチスロ。

しかし、沖縄県限定ではなく、どこのホールでも設置は可能である。


【沖スロの特徴】


$コインの大きさ

普通のコインは直径25ミリだが、沖スロの場合は30ミリである。

その大きさゆえに、連チャンすると、ドル箱がすぐ満タンになる。

ただし、沖縄県以外のホール向けに製造された25ミリヴァージョンの場合は他機種と変わらない。


$完全告知

独特の告知音やパトライトや告知ランプ等の点灯でボーナスフラグ成立を確実に告げる機能が搭載されているので、ハイエナされることを恐れることもなく、初心者でも安心して打てる。


$高い連チャン性

リーチ目や演出は乏しいが、その高い連チャン性に惹きつけられているファンは多い。

間違っても、ボーナス終了後の即ヤメはしないように。

ストック機

 パチスロはボーナスの抽選に当選すると即放出するタイプとボーナスを内部に貯めるタイプに分かれていて、後者に該当するのが、05年現在もホールで多数の機種が稼働しているストック機である。


ストック機の多くはボーナスの抽選とは別にボーナス放出抽選を毎ゲーム行っていて、それに当選することによって貯まっているボーナスを獲得できる仕組みになっている。

又、放出抽選に当選しなくても、内部的に決められた天井と呼ばれる特定ゲーム数を消化すればボーナスを獲得できる。


パチスロのシマに行くと、台上のデータを見ながらウロウロしている人を見かけると思うが、その人はボーナス放出抽選の当選確率が高いチャンスゾーンや天井付近にいる台を探しているのである。


【ストック切れ】


内部に貯めていたボーナスがなくなってしまうことをストック切れと言う。


ストック切れになると、「連チャン確定の演出が発生したのにもかかわらず、次のボーナスが来ない」といった現象が起きる。

普通、ストックされたボーナスは電源を切っても残るので、ボーナス放出だけでストック切れになることはまずない。

では、なぜストック切れになるのか?


その原因の多くはホール側による意図的なストックの消去処理(ストック消し)である。

一事が万事ではないが、もしあなたが通い始めたホールでストック切れを体験したら、ストック消しをする悪質なボッタクリ店とみなして、そのホールを見限った方がいい。

スペック

 機種の仕様・性能。

機種の特性を表しているスペックは遊技前に把握しておくべき重要事項である。


【パチンコのスペック】

大当たり確率、確変突入率、時短条件、賞球数、ラウンド数、カウント数、出玉数などがスペックに該当する。

全大当たり終了後に時短が付くフルスペック、確変大当たり終了後のみ時短が付くハーフスペック、05年現在の新基準スペックなど、スペックは皆さんの耳にも馴染みのある単語であろう。


【パチスロのスペック】

A、B、C、ST(ストック機)、AT(図柄ナビ)、CT(チャレンジタイム)などが最低限表記すべきスペックとされていて、広い意味では機械割や払い出し枚数などもスペックに含まれる。


【兄弟機】

タイトル・キャラクター・演出面などで同じ機種なのだが、スペックが異なるパチンコ台。

末尾の記号が異なっていて、盤面デザインも微妙に異なってはいるのだが、一見同じに見えるため、スペックを知らずに、または勘違いしたまま打ってしまう危険性がある。

兄弟機の多い機種を打つ際はくれぐれも事前の確認は怠らないようにしてほしい。

パチスロの場合、後継機はあるが、兄弟機はない。

しかし、人気機種になると、基本スペックは同じだが、パネルの絵やデザインが異なる台が別ヴァージョンとして増台される。


【スペックを事前に知っておくことのメリット】

スペックを事前に知っておけば、連チャン性の低い機種に回収が困難になるほどのお金を注ぎこんでしまうといった、見返りの少ない過剰投資を回避できる。

投資スピードの比較

 「どのぐらいの時間で1000円を使い切るか?」を計算すると、1000円で25回転すると仮定したパチンコの場合、払い出しは4個×25回=100個、1000円で借りられる玉数は250個なので、合計で350個。

そして、パチンコは1分間に約100個発射する。

以上の条件から、3分半で1000円を使い切るということになる。

この結果から逆算すると、1時間で1万7000円を使い切ることになり、戻しがない権利モノの場合は、投資スピードが更に速くなる。

パチスロの場合は1000円で約30ゲーム消化するとして、これに要する時間は約2分半。

1ゲームの消化には必ず4.1秒を要するので、投資スピードがこれ以上速くはならない。

この結果から逆算すると、1時間で約2万2000円~2万3000円を使い切ることになる。

このように計算してみると、パチンコよりもパチスロの方が、勝負が早い半面、見返りが大きいということが改めてわかる。

大量獲得機

 BIGボーナスでの平均獲得枚数が多めに設定されているパチスロ機種。

吉宗や主役が銭形などが該当し、AタイプのBIG1回での平均獲得枚数約400枚を遥かに超える、711枚を獲得できる。


【大量獲得機のBIGボーナス】

液晶ナビが告知してくれる押し順等の特定手順に従い、3回目のJACイン(Aタイプの場合)をギリギリまで遅らせることによって、コインを多く獲得できる仕組みになっている。

特定の手順を間違えなければ、誰でも711枚を獲得できるが、もし3回目のJACインを間違えてしまうと、残り小役ゲーム数×12枚分(100~200枚)のコインを損してしまう。

目押しやリプレイハズシといった技術介入性が低いからといって、油断は大敵である。

連チャン

 大当たりを連続で引くこと。

ただし、パチンコとパチスロでは定義が若干異なっている。


【パチンコに於ける連チャン】

パチンコでは下記の事例を連チャンとみなしている。

●確変大当たりを連続で引くこと。

●時短中に引き戻すこと。(通称=時短中連チャン)

●時短終了後や時短なしの大当たり終了後100回転以内に引き戻すこと。(通称=数珠繋ぎ連チャン)


【パチスロに於ける連チャン】

パチスロでは下記の事例を連チャンとみなしている。

●ボーナスを連続で引くこと。

1G連や3G連など、ボーナス終了直後に連チャンする機種もあれば、ボーナス終了後32~193Gなど、その機種特有のチャンスゾーンで連チャンする機種もある。

●ATを連続で引くこと。

(ATの詳細については別ページを参照のこと。)

光りモノ

 台枠やリールのバックライトなど、リール外のランプが小役やボーナス成立を告知するパチスロ。


【光りモノの始まり】

以前は、液晶はもちろんのこと、ランプの消灯などもなく、専らリーチ目によってボーナス成立を判別していた。

そのため、リーチ目を知らずに打つと、ボーナスが成立しているにも拘らず、台を捨ててしまうことが多く、初心者にとって、パチスロは取っ付き難い存在であった。

こうした事態を打開する為に初心者にも優しいパチスロとして登場したのが「ランプが光ればボーナス確定」という大当たり告知ランプ機能を備えた機種(代表例=現在のジャグラーシリーズ)である。

その後、BIGやREGだけではなく、チェリーや15枚役といった、適当に打つと取りこぼすことが多い特定の小役の取りこぼしを防ぐ為の補助的機能として、リールのフラッシュ機能が備えられた機種(代表例=HANABIやサンダーVなど)が登場した。

これが光るパチスロ、つまり、光りモノの始まりである。

旧台のシマに潜んでいる甘釘台

 新台は、釘が甘く、よく回る。

このことは常識としてパチンコ・ファンに浸透している。


しかし、最近の新台を見てみると、新装時とは思えない釘調整の台を目の当たりすることが多くなり、新台=甘釘台という法則が徐々に崩れつつある。


この「新台に甘釘台が少ない」という現象は常連客を大事にするホールでよく見られることで、ホール内を巡回してみると、意外にも旧台、しかも、客付きがさほど良くない機種に甘釘台が転がっていることが多い。


ということは、「新台に甘釘台が少ない」という現象は開店プロをはじめ、新装開店時のみ来店する客に対する拒否反応の現れで、そのホールで打つことを楽しみに足繁く通ってくれる常連客には還元する意思があるということである。


もしあなたが新台を好んで打つ客だとして、新台に甘釘台がろくになかったとしても、そのホールを見限るのはまだ早い。

旧台のシマにはそのホールを愛してやまない人に用意された甘釘台が潜んでいるかもしれないのである。


極論を言えば、もはや新台入れ替えは単に新機種のお披露目でしかないのだから、新装開店を過信せず、常に甘釘台を見つける努力をし続ける姿勢が大切である。

大型連休中の機種選び

 大型連休中は勝てる可能性が最も低い期間である。

全てのホールが回収に走るわけではないが、黙っていても客が集まり、容易に回収できる時期に気前良く還元してくれるホールは決して多くはない。

となれば、大型連休中は金を使わずに頭と身体を使って、ホールの状況把握や機種のデータの収集と分析に充てた方が有意義である。


とはいっても、平日は仕事に追われ、そして、週末は家族サービスに時間を費やし、打つのはいつも短時間という社会人にとっては、大型連休は終日打てるチャンスのある数少ない貴重な期間であろう。

そういった「打ちたくて打ちたくてしょうがない」状態の人に「勝てる可能性が低いから、打たない方がいい」と言うだけではあまりに芸がない。


そこで、もしあなたが「大型連休中にどうしても打ちたい」・「機種は特定しない」というのであれば、大当たり終了後の特定回転数に限って確変となる保留連チャンタイプをオススメする。


保留連チャンタイプには設置台数が少ないというデメリットがあるが、ホールの調整は概して悪くない。

それに、爆連タイプよりも大当たり確率が高いので、勝負の結果が運に左右される要因が大きくなく、初当たりを引くまでの投資も嵩まない。

又、現金機よりも連チャンが期待できるので、回る台さえ見つけられれば、勝ちもそれに伴う利益もそこそこ満足できる結果を得られるだろう。

スキップ機能搭載機種

 スキップ機能とはデジタルの回転時間をカットする機能である。

これを活用すれば、時間効率をかなり上げることができる。

通常のデジパチの場合、1日に回せる回転数は3000回転前後であるが、スキップ機能搭載機種の場合、スキップ機能を最大活用すれば、1日に5000回転以上も回せる。


つまり、スキップ機能搭載機種はデジパチで勝つ為に重要な「ボーダーライン以上回る甘釘台でできるだけ多く回すこと」を最大限可能にしてくれる機種なのである。


しかし、残念ながら、04年の規則改正によって、このスキップ機能が禁止事項となってしまったのである。

予算と時間

 台選びを大別すると、特定の機種に限定して台選びをするパターンと特定の機種に限定しないで台選びをするパターンに分かれる。

初心者の場合、特定の機種に惚れこむまでは専ら後者のパターンであろう。

このパターンで大切なことは、

●予算はどれだけあるのか?

●打てる時間はどれだけあるのか?

これらの兼ね合いに応じて、機種を選定することである。


「台が空いていたから」とか「勘で」といった理由で闇雲に台選びをすると、負ける可能性の高い無謀な勝負になりかねない。

ホールには様々なタイプのパチンコがあるので、色々と迷うかもしれないが、特定の機種に限定しないで台選びをして勝つ為には、その時々の予算と時間に合わせて、勝負を有利に展開できる機種選びがまず求められるのである。

ヤメ時

 最近のパチンコ・パチスロはギャンブル性が高く、打ち手もついアツくなりがちである。

それだけに、現金投資をする際は自分を見失わないよう気を付けなければならない。


パチンコならボーダーラインを超える甘釘台を、パチスロなら高設定台を終日打つことが勝利への近道であることは間違いない。

しかし、これはあくまでも確率が収束することが前提である。


【パチンコのヤメ時】


現在(05年)の新基準機のように大当たり確率が極めて低い機種の場合、確率通りの大当たりを引けるまでにはかなりの時間が必要で、ヒキの良し悪しが勝負を左右してしまうことが多い。


となれば、ボーダーラインを超えているからといって、ズルズルと引っ張られてしまうのは初心者にとってはとても危険である。

持ち玉であれば、トコトン勝負するべきだが、現金投資の高い玉で打つ時は自分なりの上限を決めておくべきである。


【パチスロのヤメ時】


ボーナス終了後に高確率状態となる機種やボーナス終了後100~200G付近(機種によって異なる)で連チャンする可能性が高いチャンスゾーンがある機種が多いので、ボーナス終了後の即ヤメは厳禁である。


液晶画面等で高確率状態を告知してくれる機種も多いが、やはり事前に機種毎の情報をしっかりと把握しておくべきである。

権利モノ

 一発逆転を狙える過激な大量出玉が特徴の権利モノにはVゾーン入賞後の権利発生後の右打ちなど、ゲーム性が少々複雑ではあるが、やってみると、意外に簡単であり、機種によって、様々な権利発生プロセスが楽しめる。


権利モノを大別すると、下記の3種類となる。


●継続なしの3回セット

1度大当たりすると、大当たり確率がアップし、あと2回の大当たりが確約される。

3回目の大当たりが終了した時点で通常モードに戻る。

●継続なしの2回セット

1度大当たりすると、大当たり確率がアップし、次の大当たりが確約される。

2回目の大当たりが終了した時点で通常モードに戻る。

●継続あり・確変絵柄で次回までの大当たり確率がアップ

確変絵柄で大当たりすると、大当たり確率が格段にアップし、次の大当たりが確約される。

2回目以降も確変絵柄で大当たりすれば、確変状態は継続し、連チャンするが、確変絵柄以外で大当たりすると、その大当たりが終了した時点で通常モードに戻る。

このタイプが、これら3種類の中では最も爆発力がある。

羽根モノ

 羽根モノという名称は、文字通り、盤面の中央部に羽根のように開閉する装置があることから名付けられた。

羽根モノの基本的な遊び方は、まず始動チャッカーに玉を入れ、盤面中央にある羽根を開かせる。

そして、その開いた羽根に狙いを定め、玉が羽根の内側にあるVゾーンに入れば大当たりというものである。


当初は、出玉が多くても1000個くらいだったことから、デジパチが普及するにつれて、その人気は凋落の一途を辿っていた。


しかし、現在はパチンコ・ファンの間でその面白さが見直され、再び脚光を浴びている。


なかなか当たらないCR機等は打ちたくないという人やもうウンザリだという人にはこのゲーム感覚溢れる羽根モノをオススメする。

現金機(時短機)のススメ

 現金機(時短機)には気軽に楽しめる安心感があり、あまりに刺激の強いギャンブル機はちょっと苦手だという人をはじめ、根強いファン層の支持を得ている。


現金機(時短機)はCR機と違って、大当たり確率が200~250分の1と高く、確変はないものの、少ない投資で大当たりしやすい。

そのうえ、次の大当たり獲得までの時短機能が認められていて、自力連チャンでCR機並みの爆発を見せることもあるので、軍資金に余裕がない人にとって、現金機(時短機)はまさに持って来いのパチンコなのである。


ちなみに、どの絵柄で当たっても時短状態に入る機種よりも特定の絵柄で当たらなければ時短状態に入らない機種の方が一旦時短状態に入ると爆発する。

時短(時間短縮機能)

 特定絵柄での大当たり終了など、ある一定の条件をクリアすると、小当たり確率そのものは変化しないものの、サブ・デジタルの回転時間が通常より大幅に短縮され、回転率がアップするという機能。

更には、電チューが指定回転数or次回の大当たりまで頻繁に開放し、玉が減りにくい状態を指す。


【確変と時短との違い】


確変中も時短中も同じように電チューが開くため、混同している人もいるようだが、実は全くの別物である。

確変は、大当たり確率が変動し、通常時よりもアップする機能で、玉を減らさずに次の大当たりを獲得できる。

ただし、時にハマることがあり、回転数が300回を超えることもある。


一方、時短は、大当たり確率が通常時と同じで、CR機のように100回転までしか時短がない機種の場合、次の大当たりを獲得する前に時短が終了してしまうことが多い。

アレパチ

 アレンジボールとパチンコを組み合わせたアレンジボールのパチンコ版で下記のような特徴がある。

●玉を16発打ち出すと、1ゲーム終了となる。

●16発打ち終わると、次のゲーム開始までタイムラグがある。

●ポケットに玉が入ると、ランプが点灯し、4連続以上点灯すれば、点数が入って、1点につき16個の賞球が得られる。

●1ゲームでの最高得点は10点、最高出玉数は160個。

●大当たりは最高14ラウンド継続する。


【アレパチの歴史】

アレンジボールは元々メダルを利用して遊技するものであったが、タイヨーエレック株式会社が昭和57年にパチンコ玉で遊技可能な機種を発売した。

それがアレパチの始まりである。

以降、様々なアレパチが登場し、とりわけエキサイト・アレジン・アレンジマン・ビッキーチャンス2といった爆裂機はファンの心を捉えて離さなかった。

しかし、そのあまりの爆裂振りに規制が強化されてしまったこと、更には、ゲーム性が複雑で、初心者が手を出しにくいことから、アレパチは段々と廃れていった。

そんな中、04年にかつての名機エキサイトがCRエキサイトラッシュとなって、見事な復活劇を見せてくれたのだが、攻略法の発覚により、早々とホールから撤去されてしまい、今後のアレパチの運命にまたしても暗雲が立ち込めてしまったのである。

確変突入率

 大当たり時に何%の確率で確変(確率変動)状態になるかという数値。


【確変突入率の変遷】

CR機登場当時の旧フルスペックの確変突入率は、3分の1が主流であった。

現在と比べると、確変突入率は低かったが、2回の大当たりまで確変が保証される2回ループというシステムが採用されていたため、一度突入すれば、大連チャンが期待できたのである。

しかし、規則改正によって、2回ループが禁止され、確変突入率2分の1が主流になった。

そして、更なる規則改正によって、確変突入率70%以上(次回の大当たりまで継続される)の機種や確変突入率100%の機種(保留玉を消化すると、通常確率の時短に移行する)が登場するようになった現在に至るのである。


【確変突入率の高さの認識】

確変突入率は通常の大当たり確率と反比例するものだと考えていい。

つまり、例外はあるが、基本的に確変突入率の高い(確変になりやすい)機種はそれだけ初当たりを引くまでのリスクも高いということである。

このことを肝に銘じて、機種選びの際は投資可能な金額とスペックを照らし合わせなければならない。

CR機

 CR機が他機種と際立って違う点は、大当たり確率がかなり低めに設定されているということである。


では、なぜ低めに設定されているのか?

それは、内蔵されたROMの中に確率変動機能が組み込まれているからである。

【確率変動機能(確変機能)】


特定の絵柄で大当たりすることによって、大当たり確率が約5~7倍アップした状態になり、次の大当たりが出やすくなるという機能である。

確変状態に入ると、大当たり確率のアップの他、持ち玉を減らさずに打てる小当たり確率のアップ、小デジタルの抽選時間の短縮、電動チューリップの開放時間の延長といった特典も得られる。

そして、確変中に再度確変絵柄で大当たりすると、確変状態が継続する。

つまり、確変大当たりの継続による連チャンパターンに突入すると、まるで倍倍ゲームをやっているかのごとく、大量の出玉を獲得することが可能なのである。


このギャンブル性が他機種との決定的な違いであり、CR機の魅力なのである。

ギャンブル性の高さ

 ギャンブル性の高さはCR機>権利モノ・アレパチ(現金機)>デジパチ(現金機)>羽根モノとなっている。


現在のパチンコは基本的にお金が掛かり、数万円は用意しておかないと、ゲームを十分に堪能できない。

特にCR機は、大当たり確率が低いので、デジタルを多く回さなければならず、必然的に多額の投資が必要となる。


こうした現状から、軍資金に余裕があり、博打のスリルを存分に味わいたいという人にはCR機を、軍資金に余裕はないが、博打のスリルをそこそこ味わいたいという人には現金機を、そして、少ない軍資金でゲーム感覚を味わいたいという人には羽根モノをオススメする。

看板台・遊び台・回収台

 通常営業の場合、ホールは看板台20%・遊び台30%・回収台50%に設定すると言われている。

それぞれを簡単に説明しよう。


●看板台

パチンコならボーダーライン以上によく回る甘釘台、パチスロなら高設定台。

打ち手のヒキ次第ではあるが、勝つ確率がかなり高い台と言える。

通常営業の場合、こうした看板台の構成比は20%程度である。


●遊び台

パチンコなら看板台比±5~7本程度の釘を調整した台、パチスロなら中間設定台。

ホールは客に「今日は遊べたな。」という満足感を得てもらうべく、このような調整をする。

遊び台はそこそこ回るが、玉(コイン)持ちは良いとは言えず、出ては飲まれといった、玉の出入りが激しいので、遊び台を打つ客の収支は区々である。

通常営業の場合、遊び台の構成比は30%程度である。


●回収台

パチンコならボーダーライン以下しか回らない、釘のシブい台、パチスロなら低設定台。

看板台や遊び台の一部で客に儲けられた分を回収し、利益が出るように調節されている台。

通常営業の場合、回収台の構成比は50%程度である。


ホールに行った際はこれらのこと、特にホールの半分は回収台だということを念頭に置いて、台選びをしてほしい。

2025年9月16日火曜日

廃業に追い込まれたホール

 平成17年4月15日に警察庁生活環境課が発表した「平成16年における風俗警察の現状について」によると、平成16年12月末現在のパチンコ店の営業所数は1万5617軒(前年比-459軒)、総設置台数は496万9156台(前年比+7万7212台)ということであった。

この「総設置台数は増加しているのにもかかわらず、ホール数は減少している」現象はここ数年続いていて、この結果からホールの大型化が着々と進行していることが窺える。


ところが、詳細を調べてみると、決して大型ホールだけが増加しているわけではなく、300~500台までの準大型店と100台以下の小型店にも、若干ではあるが、増加傾向が見られた。


では、どういったホールが廃業に追い込まれたのか?

その多くは100~300台の中型店であった。


大型店や準大型店には生き残れるだけの資金力がある。

一方、小型店には駅に近いといった立地条件のいいホールが多いため、それが幸いしたり、パチスロ人気の過熱振りに乗じて、思い切って人気機種に特化したパチスロ専門店に衣替えするなど、小型店ならではの身軽さで生き残っているホールも多い。


これらのことから推測すると、廃業に追い込まれたホールの多くが中型店だったのは、資金力も立地条件も身軽さも、全てが中途半端であったことが原因と思われる。


しかし、それだけではない。

「発売から3年経過した機種は撤去しなければならない」というみなし機問題が大打撃となったのだ。


廃業に追い込まれたホールでは04年7月1日の改正規則施行以前に検定・認定期間が切れていたみなし機 の占有率が高く、ホール内の3割以上、多いところでは6割以上を占めていたという。

ホールにはみなし機即撤去ではなく、対象機種と新機種を徐々に入れ替えながらの営業が認められたのだが、それでも、現実は厳しく、「パチンコ人気が下火になり、売り上げも最盛期に比べると、だいぶ落ちていて、入れ替えに必要な莫大な費用を回収できる見込みがないので、廃業することに決めた」というホールが多いのである。


たとえ「常連さんたちが愛してやまない機種だから」という理由であっても、みなし機やそれに準ずるかつての名機をいまだに数多く設置しているホールには先を見据えた営業をしてこず、経営努力を怠ってきたツケがいずれ回ってくるだろう。

オーバーフロー

 Q.店員がパチスロの空き台からコインを抜いて回っているのを見かけることがあるのですが、あれは何の為に行っているのですか?


A.あれはオーバーフローという現象を防ぐ為に行っています。

以下にオーバーフロー及び関連事項を説明しましょう。


オーバーフローの元々の意味は容量を超えることですが、パチスロに於いてのオーバーフローは、ホッパーが満タンになって、コインが溢れることを意味します。


パチスロの場合は、パチンコと違って、コインの投入と払い出しが一台だけで行われることがほとんどなので、大量獲得機等でボーナスが連チャンすると、ホッパー内のコインがなくなり、エラーになることがあります。

このエラーをエンプティーエラーといいます。


オーバーフローはこのエンプティーエラーとは逆の現象で、一度もボーナスを引くことなくハマった結果、ホッパー内にコインが3000枚以上貯まってしまい、ホッパーの容量を超えてしまうエラーのことです。

店員が空き台からコインを抜いて回るのは、このエラーが簡単に発生しないようにする為で、次の客が付く前に予めホッパー内のコインを少なくしているのです。


この店員の行動はエラーを未然に防ぐという危機管理の側面だけではなく、客がオーバーフローで貯まりに貯まったコインを目の当たりにすることによって、遊技意欲を失ってしまうことを防ぐ為という目的もあります。


こうしたオーバーフロー防止を行っているホールが必ずしも優良ホールとは言えませんが、全く無頓着なホールに比べると、客付きも良く、出玉還元から接客態度に至るまでの様々なサービスも充実しているケースが多く見られます。


ちなみに、パチンコに於いてのオーバーフローは記憶容量を超えること、つまり、保留玉が満タンの状態でスタートチャッカーに入賞することを意味します。

この場合、オーバーフローと言っても、大当たり抽選なしでの通常の払い出しとなり、客が抽選回数を損するだけで、台がエラーとして感知することはありません。

(このオーバーフローの対処法は、保留ランプが3個点灯したら、打ち出しを止めることです)


また、パチンコは、アウト玉が他の台と流通しているので、たとえ一度も大当たりを引くことなくハマっても、玉が貯まってエラーになることもありません。

新しい試みを導入した機種設置後のホールの対応

 「最大2つまで」と定められていたスタートチャッカーの数が04年の新基準で「最大3つまで」となり、これまでになかった第3のスタートチャッカー(以降、第3と記す)を搭載した機種が登場するようになった。


ところが、その第一弾として華々しく登場した機種がいきなりホール側を悩ませた。

同機種の第3の入賞口が横穴式で狙いやすかったため、新装時の甘釘状態ではあまりに回りすぎたのだ。


この事態に慌てたホール側は以降第3の入賞口をシメるようになり、メーカー側は、打ち手が直接狙えるような第3を搭載した機種の開発に消極的になってしまった。


ちなみに、第3の入賞口のシメ具合はホールによって区々で、全然入らないように第3を完全に潰してしまったホールもあれば、そこそこ入るのだが、第3を狙うことによって、玉の多くが盤面の右側に流れて死に玉になるように調整したホールもあった。


(以上、当サイト内の「第3のスタートチャッカー搭載機種」より転載)


このように新しい試みを導入した機種の場合、想定外の事態が起こりうる。

そして、それが上記のような「あまりに回りすぎる」といった、ホールへの打撃になった場合、調整をした者には「とんでもない調整ミスを犯してしまった」という忌まわしい記憶として残る可能性がある。


そうなると、今後同タイプの、今回の例で言うなら、第3を搭載した新機種が設置されても、そのホールでの調整は新装時からかなり辛いものになるであろうし、第3とは違う全く新しい試みを導入した新機種が登場した場合も、その試みは活かされることがなく潰されるに違いない。


こうした「同じ失敗は許されない」というプレッシャーから新しいモノに臆病になり、調整が辛くなるというホールの対応は、店長が変わらない限り、そのホールの傾向として長く続くと思われるので、新しい試みを導入した機種が設置された時は、自分が打つ打たないにかかわらず、ホールの対応をチェックし、今後の立ち回りに役立てるべきである。

貯玉のメリット

 ●出玉の端数が客の意思とは関係なく、お菓子などの景品に勝手に替えられたりすることがなくなり、当日の交換では端数として処理される出玉も、貯玉することによって、後日改めて目的の景品と交換することができる。

●閉店間際など、景品カウンターが混雑している時に並ぶを避け、貯玉することによって、カウンターが空いている時間や後日改めて目的の景品と交換することができる。


【貯玉再プレイシステム】


貯玉を景品交換時の利用のみならず、会員カードから玉を下ろすことによって、過去に獲得した出玉での遊技を可能にしたシステム。


【貯玉再プレイシステムのメリット】


等価交換ではないホールの場合、出玉を特殊景品と交換すると、換金率の分だけ目減りしてしまうので、交換の回数が多ければ多いほど、客にとっては不利となる。


しかし、貯玉再プレイが可能であれば、持ち玉で遊技を開始できるので、現金による初期投資を抑えられ、「よく回る台を持ち玉で長時間打つ」という理想的な打ち方を実現することができる。


ただし、ホールによって、サービス内容に差異があるので、このシステムを利用する際は、「再プレイの玉数に制限がある」、「玉数を無制限にする代わりに手数料を取る」などの規約があるか否かを予め調べておく必要がある。


【貯玉システムを導入していたホールの廃業】


みなし機問題以降、廃業するホールが増えている。

とりわけ設置台数100~300台の中型ホールの廃業が目立ち、その中には貯玉や貯玉再プレイシステムを導入していたホールも多い。


せっかく貯めた玉もホールに廃業されてしまっては何にもならないので、もし行きつけのホールの客つきが悪くなり、経営の傾きを肌で感じるようになったら、貯めた分を下ろして、新たなホール探しをした方がいい。

求人広告によるホールの比較

 各台にはデータ表示機器が備え付けられ、全台のデータを閲覧できるデータロボやデータキャプテンといった機器の設置も珍しくなくなり、遊技機に関する情報公開が進んでいるホールであるが、経営状態に関してはどうかというと、脱税が多い業種と言われて久しく、不透明なイメージがいまだに根強い。


たしかに他業種と比べると、ホールは総じて閉鎖的であるが、求人の際には職安法を遵守して希望者を募るべく、企業としての実情をある程度公開している。

実は、この求人の際に出す広告、特にアルバイトの募集広告がホール選びの参考になるのだ。


広告は大・中・小の大きさとイラストのある・なし(ある方が、出稿料は高い)によって分かれていて、その広告の種別だけでも、ホールの経営状態の一端を垣間見ることができる。

つまり、イラスト入りの大きな広告を出稿しているホールは、資金が潤沢で、経営規模が大きく、文字だけの小さな広告を出稿しているホールは、資金が少なく、経営規模が小さいであろうという予測ができるのだ。


地域に密着した老舗の個人店の場合、「常連客への還元以外には金を掛けない」という方針が多いので、広告の大きさだけではそのホールが優良ホールであるかどうかは判断できないが、それでも、ホールの経営が「多くの客が集まる→売り上げが伸びる→出玉率を高くできる→多くの客が集まる→売り上げが伸びる→出玉率を高くする→・・・」というサイクルで成り立っている以上、「求人広告が大きいホール=売り上げが多いホール」と見ていいだろう。


次に、広告の内容に目を向けてみると、新規開店(グランドオープン)や新装開店の為の求人があることに気づく。

いまや新規や新装の情報はインターネットでも知りえるが、求人広告を見た方がいち早く知りえることがある。

更には、もし新規や新装がチェーン店の場合、本部の営業方針が強く影響し、釘や設定は一店長の判断ではなく、本部からの指令や指示によって調整されることが多々あるので、同一チェーンの既存店の現状から新規や新装開店するホールの動向を予測することや、逆に、新規や新装を控えていることから、同一チェーンの既存店の動向を予測することもできる。


また、アルバイトの時給を見てみると、各ホールによって、大きな差があること、そして、同一ホール内であっても、曜日や時間帯によって、差があることに気づく。

時給が高いということは、それだけ客が多く、仕事が忙しいということなので、時給の差を比較してみると、ホールの客付き事情がわかる。


ホールでのアルバイトや就職を希望する者でない限り、ホールの求人広告を真剣に見ることは滅多にないと思うが、意外にも、上記の通り、打ち手にとっても有益な情報源となりうるのである。

閉店保障

 閉店保障とは、確変状態で閉店時間を迎えてしまった客にホールが定めた数の出玉をサービスして、遊技を終えさせることである。


パチンコで確変大当たりを引くと、次の大当たりが確約されるわけだが、その後も確変を引き、連チャンが継続するとは限らない。

そのため、多くのホールでは客が権利を獲得している次の大当たり1回分の保障を採用している。


ただし、あくまでも「多くのホール」であって、全てのホールが同一の保障をするわけではない。

閉店保障は各ホールによって異なるルールで、全く何の保障もしないホールもあれば、確変状態で翌日の朝イチから打てるようにするホールもあるので、もし閉店間近の時間帯から打ち始める際は必ず店員に確認を取った方がいい。


一方、パチスロの場合、パチンコと同様の確変機能が搭載されていない限り、ボーナス獲得は確約されないので、ほとんどのホールでは基本的に「閉店保障はなし」としている。


打ち手としては、連チャンする可能性がある間は打ち続けたいところだが、閉店時間の決まりがある以上、そうはいかない。

特にパチンコの場合、「通常時の大当たり確率は低く、確変継続率は高く」という特徴を持つ04年新基準機を閉店間近の時間帯から打ち始めると、たとえ確変初当たりを引けたとしても、連チャン終了前に閉店時間を迎える可能性が高い。


「保障なんかなくてもいい。大当たりを1回でも獲れればそれでいい」というのであれば、閉店間際での勝負を止めはしないが、「連チャン終了まで打ち切りたい」というのであれば、パチンコなら閉店2時間~1時間半前、パチスロなら閉店1時間前になったら、初当たり獲得には乗り出さないことをオススメする。

頻繁に新装開店するホール

 頻繁に新装開店するホールは、資金が潤沢で、経営が安定している優良ホールのように思われがちであるが、必ずしもそうとは限らない。

たしかに「新台をどんどん導入するホールは優良ホールである」という見方をされていた時期があるが、それは、パチンコ・ファンの人口が今よりも遥かに多く、業界全体が潤っていた90年代の話である。


かつて3000万人と言われていたパチンコ・ファンの人口は今やその半分となり、その反面、新台一台当たりの価格が以前よりも高くなった現在、ホールにとって新装開店はとにかく金が掛かる代物で、昔ほど出せなくなったというのが現状なのだ。

そのため、多くのホールではかなり吟味したうえで慎重に入れ替えを行うようになってきている。


そんな中、稼働率が少しでも落ちると、すぐに新台に入れ替えるというのは、裏を返せば、そのホールには固定客が少ないということの証明にもなりうる。

仮にそのホールで新台がよく出るとしても、その恩恵を受けられるのは新台導入後の数日間その台を打てる少数の人達でしかなく、他の大多数の客は割りを食うことになるのだ。


ホールが新台を買う為の金は客から徴収するわけで、新装開店が多くなれば、その度に回収しなくてはならない。

この紛れもない事実を肝に銘じて、1ヶ月で3回以上新装開店をしているホールにはくれぐれも注意し、新し物好きの客を取り込む為に他店と先を争うように新台を導入するホールが多いパチンコ店激戦区以外では、頻繁に新装開店するホールは避けた方がいい。

電源オフ

 「攻略法を巡る現状」のコーナーでも取り上げているが、CR機登場以前の連チャン機に綱取物語という機種があった。

同機種には「天国モード・通常モード・地獄モードという3つのモードを搭載」、「大当たり毎にモード抽選が行われ、その結果によって、大当たり確率が変化する」という特徴があったのだが、電源オン時は通常モードだったことから、朝イチの客付きはかなり良かった。


しかし、一度地獄モードに転落すると、復活は困難だったため、夕方にはシマのほとんどが地獄モードとみなされ、放置されている台が多かったのである。


同機種を設置していたホールはこの「時間の経過と共に客付きが悪くなる」という状況に頭を悩ませていたのだが、一部のホールがこれを解消するべく、ある策を採った。

それは電源オフである。


どういうことかというと、特定の時間になったら、同機種のシマの電源を一旦切り、再投入して、全台を通常モードから再スタートさせたのだ。

つまり、何時間か置きに朝イチと同じ状態に戻すことによって、朝イチ以外でも客が付くように目論んだのである。


皆さんにとってはこうした現行の機種にはない連チャン機とそれにまつわる話など、どうでもいいように思えるかもしれないが、実は、裏モノを導入しているホールには過去にこの電源オフのサービスを行っていた例が見られるのである。


一事が万事ではないが、もし行きつけのホールに裏モノ導入の疑惑があったら、そこの古くからの常連客にかつてこの電源オフが行われていた事実があるかどうかを聞いてみるといい。

タイム・サービス

 かつて役モノ内の特定箇所への入賞で大量の出玉を獲得できる機種があった。

同機種は一発の入賞で打ち止めの定数まで出ること、そして、それまでの負けから一発逆転できることから、一発台と呼ばれていた。

一発台はその高いギャンブル性に惹かれた熱烈なファンの支持を受け、高い人気を博していた。

そして、一部のホールでは「~時から出玉大放出」という謳い文句で客の射幸心を煽り、打ち止めの定数を多くするタイム・サービスを行っていた。

しかし、一発台はその過激さから後に規制対象機種となり、絶滅してしまった。


皆さんにとってはこうした現行の機種にはない一発台とそれにまつわる話など、どうでもいいように思えるかもしれないが、実は、遠隔操作をしているホールには過去にこの一発台の出玉を増やすタイム・サービスを行っていた例が見られるのである。


一事が万事ではないが、もし行きつけのホールに遠隔操作の疑惑があったら、そこの古くからの常連客にかつてこのタイム・サービスが行われていた事実があるかどうかを聞いてみるといい。

デジタル回転数の表示

 以前「ジェット・カウンターの玉数を実際より少なく表示するように細工する」というホールの不正行為について述べたが、それと似て非なるものに「台のデジタル回転数の表示を任意に動かせるように細工する」という不正行為がある。

これは何を目的としたものなのか?


回転数0が当たり前の朝イチならともかく、午後になっても夕方になっても、回転数0の台が店内にゴロゴロしている光景は、ホールにとっては、イメージがかなり悪い。

実際、午後や夕方からパチンコを打つ客はある程度回っている台を選び、回転数0の台は敬遠する傾向にあると言われている。

こうしたホールのイメージ・ダウンを避け、なおかつ、客の打ち気を駆り立てる為にこの不正行為が行われているらしい。


もしこの不正行為がパチスロで行われた場合、空き台のオイシイところをハイエナしたつもりなのに、表示されているゲーム数でのチャンス・ゾーンや天井で当たらないといった現象が起こりうる。


しかし、パチンコの場合は回転数と大当たりに何の因果関係もなく、何回転目で当たろうが、何千回転ハマろうが、全く不可解ではないため、この不正行為は客に気づかれにくい。


この不正行為はごく一部のホールでしか行われていないが、万が一ということもあるので、自分で数えたデジタル回転数と表示数が一致しているかどうか、又、ろくに打っている人がいなかったのに、いつのまにかデジタル回転数が増えていないか、更に、出玉の状況とデジタル回転数の釣り合いが取れているかどうかの確認をした方がいい。

出玉の減少

 Q.最近行きつけのホールの出玉が少なくなったような気がするんです。

何か仕掛けでもしてるんでしょうか?


A.出玉が少なく感じるということには、二つのケースが考えられます。


まず一つは釘調整によるものです。

シブい釘調整によって大当たり中になかなかアタッカーへ入賞せず、脇にこぼれる玉が以前よりも多くなり、その結果、1回の大当たりで獲得できる出玉が現実に少なくなったというものです。


そして、もう一つはジェット・カウンターの不正操作によるものです。

シブい釘調整でもないのに、計数時の玉数が以前よりも明らかに少なくなったと感じるのであればこのケースでしょう。


既にご存知かもしれませんが、念の為にジェット・カウンターの不正操作について説明します。

以前のジェット・カウンターの不正操作は玉を流すと、常に玉数を少なく表示するもので、警察の手入れでも簡単に不正が発覚しました。


しかし、現在は以前よりも巧妙な手口となっています。

一例を紹介しましょう。


4000発以上の玉を一度に流して計数した時にのみ、5%引かれた玉数が表示されるというものがあります。

このジェット・カウンターは電源を入れてから10回目の計数までは玉数に関係なく、正常に計数しますが、11回目の計数から上記の不正機能が働きます。

警察の手入れを受けた時でも、検査前に電源を入れ直せば、これらの機能を知らない警察は10回以上の計数を行うということはないので、結果異常なしとみなされ、摘発を逃れています。


ちなみに、開店時にはホール側が事前に10回の計数を済ませ、客が計数する時には既に11回目になっていて、不正機能は働いています。

この不正ジェット・カウンターはあくまでも一例ですので、必ずしも4000発以上で5%引きの表示とは限りません。

ですから、出玉を何回かに小分けして計数するという手段さえ有効とは言えません。


又、不正ジェット・カウンターを使用しているホールの大半は同時に遠隔操作もしているので、とにかく「何かおかしい・怪しい」と思えたり、悪い噂のあるホールでは絶対に打たないことです。

人気機種の増台

 人気機種になると、新装開店時に増台されることがあるが、増台には2つのパターンが見られる。


1つは「稼働率が高く、なおかつ、客からの要望もあっての増台」というパターン。

このパターンであれば、増台後も甘釘や高設定が期待できる。


そして、もう一つは「営業努力の怠慢から稼働率が上がっていないのにもかかわらず、機種の人気にあやかって、増大することで集客しようという安易な増台」というパターン。

このパターンの場合、増台の宣伝が功を奏して、連日フル稼働に転じればいいが、現実にはなかなかそうはならず、大抵は増台後の数日間が過ぎると、また客足は遠のいていく。


なぜなら、元々そのホールでは日頃の営業努力を怠っているからだ。

何の商売でもそうだが、常連客を獲得するには「これ(商品)を買いたい」ではなく、「ここ(店名)で買いたい」と大衆に思わせる魅力がなければならない。


こうした増台の失敗が顕著な機種例が北斗の拳である。

新海や大海といった海物語シリーズはかねてから全国的に稼働率が高く、更に04年新基準機の登場によるパチンコ人気の復活も相まって、多くのホールで増台に成功していると言っていいだろう。


しかし、北斗の拳は明らかに過剰供給で、増台がかえって仇となってしまったホールが多い。

そういったホールでは増台した分の費用を回収する為にイベント以外では全台設定1というケースが少なくなく、「客が飛ぶ→高設定を入れられない→ますます客が飛ぶ→ますます高設定を入れられない→・・・」という悪循環が続いている。


一方、北斗の拳を増台したものの、見込んでいたほど稼働率は上がらず、それでも、「看板機種にした以上、出さないわけにはいかない」というジレンマに陥っているホールもある。

こうしたホールの場合、パチンコを含む、北斗の拳以外の機種を打つ客に大きな皺寄せが来る。

つまり、回収の餌食にされてしまうのである。


このように、人気機種の増台はホール全体に大きな影響を与えるものだけに、パチンコにしろ、パチスロにしろ、個人的な好みを抜きにして、人気機種の稼働率は常にチェックしておかなければならない。

遠隔操作を行っているホールの共通項

 ●とにかくよく回る台が多く、釘の渋い台がほとんどない。

一見優良ホールのように見えるが、客を飽きさせずに長時間ホールにいさせて金を使わせる、又、客付きがいいホールであると印象付けることがホールの目的なので、大当たりが来ては飲まれ来ては飲まれの繰り返しで、結局は負けていたという結果に終わる。

●確変継続中、次の大当たりがなかなか来ない台が多い。

特に、次の大当たりが来る時間が他メーカーの機種よりも短い傾向のある平和の機種で、この現象が顕著に現れたら怪しい。


これらが遠隔操作を行っているホールに見られる、パチンコに於ける共通項である。


しかし、仮にこれらの現象が見られたからといって、必ずしもクロとは限らない。

負けてしまうと、妙な思い込みや錯覚に囚われがちになるが、たとえ負けが込んでも、その原因を安易にホールのせいにしたり、「あそこは遠隔操作をしている」などと軽々に吹聴してはならない。

打ち手がなすべきことはまず自分自身を見つめ、そして、経験を積み、知識を身に付け、技術を磨くことである。

出玉数カットと玉減り

 04年新基準機登場後、「出玉数が少ない」・「確変中や時短中の玉減りが激しい」といった事例が以前よりも増えた。

そして、これらの事例は高換金率営業のホールで目立っている。


「出玉数が少ない」というのはアタッカー周辺の釘がシメられているために起こる現象で、これは、確変突入率が上がり、連チャンによって大量の出玉を獲得されることへのホール側の危惧がもたらしたものであろう。


又、「確変中や時短中の玉減りが激しい」というのはスルーチャッカー周辺の釘がシメられているために起こる現象で、これは前者と同様のホール側の危惧に加えて、連チャン終了後に即ヤメする客が以前よりも増えた=稼働率が下がったことが原因と思われる。


スルーチャッカー周辺の釘調整は、大当たり抽選回数を多くするか少なくするかといった命釘の調整と同等のものなので、許容範囲内であると言える。


しかし、出玉数カットは本来得られるべき価値以下のものが与えられているわけだから、許容範囲内であるとは言いがたい。

多少の誤差は致し方ないとしても、もし常に平均出玉数の1割以上がカットされているようであれば、そのホールはボッタクリ店とみなすべきである。


意外にも、こうしたホールには理論上のボーダーラインを超える台があったりするのだが、出玉数が少ないとなると、実質上のボーダーラインは理論上のものとは大きく異なってくる。

よって、出玉数カットをしているホールで打たざるを得ない場合はくれぐれも注意してほしい。

ゲリライベント

 ゲリライベントというのは前日や数日前からの宣伝や告知をすることなく奇襲攻撃的に催されるイベントの俗称であるが、このゲリライベントを頻繁に催すホールは優良ホールとは言えない。


そもそもゲリライベントは、余剰予算があって、初めて出来るものである。

メインのイベントで嘘偽りなく出していれば、予算が余るということはそうそうあることではない。


にもかかわらず、ゲリライベントを頻発するということはイベントを上手く運営できていないということの表れであり、更には、イベントがガセである可能性の高さを示唆するものでもあるのだ。


よって、イベントに期待できない以上、そのホールは優良ホールとは言えないのである。


パチスロの場合、設定6を入れても出ないこともあれば、設定1でも万枚を超えることもあって、「抜きたい時に抜けず、出したい時に出せない」といった操縦不能に悩んでいる店長は決して少なくない。

そんなパチスロでゲリライベントを頻発するホールは、ボッタクリ店の可能性が高いので、特に要注意である。

1ヶ月の内で勝ちやすい時期

 ●月の前半に行われるイベント

大型チェーン店から中小規模店に至るまで、どのホールにも毎月1ヶ月に使える予算やノルマがある。

その予算の配分やノルマをクリアすることが店長の使命であり、失敗すれば即クビということもあり得る重大な責務なわけだが、ホールでは客への還元を目的とした赤字覚悟の大々的なイベントが月の前半に行われることがある。

これは仮に予想以上に出たとしても、後半に帳尻を合わせればいいという考えからであろう。

ということは、裏を返せば、月の後半に行われるイベントは、回収を目的としたガセイベントの可能性が高いということになる。

なぜなら、ホールにしてみれば、そのイベントで赤字になり、その結果、月のトータルでも赤字になってしまった、などという事態は絶対に避けなければならないからだ。

又、月の前半にガセイベントを行うようなホールはボッタクリ店だと思って間違いないだろう。

メインイベントが月の前半に行われているか否か、そして、そのイベントでは実際に出ているか否かは要チェックである。


●給料日前の3日間

先述した通り、月の後半に行われるイベントに関しては信頼度に疑問符が付く。

しかし、一般的に多い月末の給料日前の3日間は、イベントという形式を採るか否かはホールによって異なるものの、甘釘台や高設定台が多く用意される。

これは、懐に余裕がない時でも、ホールに足を運んでもらう為のサービスであり、給料日後の集客を目的とした餌蒔きでもある。

ボッタクリ店はこの期間でも出さないので、たとえ金欠で打てなくても、行き付けのホールに出向いて、この期間の出玉状況を偵察し、勝ちやすい時期であるか否かは要チェックである。

併設店に於ける海物語シリーズ2

 パチスロ人気が高まって久しい昨今、「私はパチスロ専門で、パチンコは全く打たないし、興味もない」という人も多いかもしれない。

そういう人が「パチスロ専門店でしか打たない」という姿勢であれば、パチンコに全く見向きもしなくても、問題はないだろう。


しかし、併設店で打つとなると、話は変わってくる。


パチスロ人気が高まったのは紛れもない事実だが、併設店には「パチンコが主で、パチスロは副」という位置付けのホールがまだまだ多い。

それはホール内の設置台数の比率を見れば、明らかであろう。

したがって、そのような併設店の場合、パチスロの客付きがどんなに良くても、パチンコの客付きが悪ければ、高設定は期待できないのである。


となれば、パチスロ専門の人も、併設店で打つ場合はパチンコのシマを無視することはできない。

特にパチンコの人気機種代表と言える新海や大海といった海物語シリーズの客付きや出玉状況を把握することは必要不可欠である。


実際、客付きが良く、海物語シリーズが出ているホールはそれに連動して、パチスロでも出ていて、良くも悪くも、海物語シリーズに左右されているというのが現在のホール事情なのである。

併設店に於ける海物語シリーズ

 新海や大海といった海物語シリーズを看板にし、「(新海や大海の)出玉率・地域ナンバー1!」といった宣伝文句で客を集めようとしているホールが多い。

いや、多いというよりも、「どこのホールでも」という表現の方が的確かもしれない。


それほどまでに海物語シリーズの人気は高く、ホールも依存しているわけだが、果たして看板としての位置付けは、そして、宣伝文句にある出玉率の高さは本物なのだろうか?

その真偽を確かめるにはパチスロのイベント時に海物語シリーズの出玉状況をしっかり見るといい。


併設店(パチスロも設置しているホール)の場合、イベントによって発生したパチスロでのマイナス分をパチンコで補うことが多く、事と次第によってはたとえ海物語シリーズであっても、釘をシメざるを得なくなる。

よって、こうした状況下に置かれるパチスロのイベント時に海物語シリーズがどの程度シメられているのかをチェックすれば、ホールの海物語シリーズへの力の入れ具合を窺い知ることが出来るのである。


その結果、海物語シリーズが通常営業時と遜色なく出ているようであれば、そのホールに於ける海物語シリーズは宣伝文句に偽りなく、ホールが本腰を入れている看板であると言える。

データロボ設置店

 優良ホールの条件の一つとして、設備の充実が挙げられるが、とりわけ欠かせないのが情報公開機器の充実である。

情報公開機器にも色々あるが、その中でも、全国のホールの10%前後で、そして、優良ホールと評判の店でも数多く導入されているデータロボが初心者にとって最も有益なのではないかと思う。


ヴァージョンの違いによって、多少の差はあるが、表示されるデータは大体下記の内容である。

●特賞回数=当日を含む3~4日間の大当たり回数(機種毎や台毎に表示)

●特賞確率=当日を含む3~4日間の大当たり確率(機種毎や台毎に表示)

●大当たり発生履歴=当日を含む3~4日間の大当たり発生履歴

●大当たり間スタート回数=過去数回の大当たり発生までの所要デジタル回転数(ただし、確変機能を搭載している機種の場合、ホールコンピューターとの接続状況によって、表示内容に違いがある)

●出玉推移グラフ=縦軸が出玉数、横軸が打ち込み玉数(時間)を示しているグラフ(当日と過去2~3数日間のグラフが色別で表示)


これらのデータがあれば、台毎の比較、機種毎の比較、放出期と回収期の比較、通常営業時とイベント時の比較、他店との比較等ができ、優良ホールであるかどうかの見極めから立ち回りに至るまで大いに役立つ。

このような情報公開を積極的に行っているホールで打ち、データの収集と分析に日々努めれば、勝率は必ずアップするはずなので、是非実行してほしい。


ただし、データによっては、ホールがホールコンピューターからの供与をストップして、意図的に隠している場合がある。(特に大当たり発生履歴と出玉推移グラフ)

又、特賞回数や大当たり間スタート回数の表示がデータロボと台上に備えられているデータ機器とで違う場合もある。

こうしたホールの場合、見せ掛けだけの情報公開はおろか、データを不正に改ざんしている可能性さえあるので、くれぐれも注意しなければならない。


よって、データロボ設置店で初めて打つ時は、特賞回数や大当たり間スタート回数を自分で数えてみて、その数値がデータロボ及び台上のデータ機器の表示と合致するかどうかを必ず確認することをオススメする。

ストック機の新規導入に見るホールの姿勢

 新装開店でパチスロのストック機が新規導入された際、ホールによって、新装初日から大量の出玉放出が見られたり、高設定台を用意しているであろうにもかかわらず、予想外に出ていなかったりする。

実は、この違いにもホールの姿勢が現れているのである。


新規導入のストック機は基本的にまだ誰も打っていない状態なので、ストック数は0である。

そこで、新装初日から還元しようという姿勢のホールは事前に打ち込みという作業を行い、ストックを貯める。

一方、新装初日から還元しようという姿勢ではないホールは打ち込みを行わない。


つまり、この打ち込みの有無が新装初日の出玉の差となって現れるのである。


ただし、新装初日から客に還元しようという姿勢ではないホールにも2つのタイプがある。

1つは機種の特性や還元に無頓着なホール、そして、もう1つは開店プロをはじめ、新装開店時のみ来店する客には還元したくないという方針のホールである。


前者は論外だが、後者は「還元するなら常連客に」という方針の裏返しなので、日頃のサービスから常連客を大切にする姿勢が見てとれるホールであれば、今後も安心して通っていいだろう。


いずれにせよ、新装初日は出ないことが恒例になっているホールで新規導入のストック機を打つ場合は、新装2日目以降がオススメである。

イベント

 以前は出玉の還元を目的に定期的に催されるホール全体のお祭り的なものだったが、今では甘釘台や高設定台を曜日毎・機種毎に用意する、集客を主な目的とした催しへと移り変わり、毎日何らかのイベントを開催しているホールも珍しくなくなった。


【イベントによる優良ホールの見極め】


出玉還元よりも集客を重視するようになった現在のイベントは必ずしも信頼できるものではない。

しかし、だからこそ、優良ホールを見極める為の格好の判断材料になるとも言える。


あくまでも一般論であるが、

●毎日何らかのイベントを開催しているホール

●「~の日」・「~デー」など、機種名や登場するキャラクター名を前面に押し出すだけで、内容が抽象的なイベント

●「全台高設定」というイベント

などは信頼度が低いようである。

又、イベント対象機種の甘釘台や高設定台を雇ったサクラに占拠させる悪徳ホールもあるらしい。


ちなみに、ガセの「全台高設定」というイベントでは、

●丸っきりの大嘘で、設定はオール1

●全台ではなく、実際は1~2台のみ

●通常営業時の設定はオール1なので、設定2でも高設定であるという主張

などがまかり通っているようである。

これは、設定の高低が外観ではわからないということ、そして、機種によっては低設定台でもモード次第で爆発するということが要因であろう。


「イベントの日は込んでて打てないから行かない」という人もいるかもしれないが、打たなくてもいいので、イベント時は是非ホールに足を運んでほしい。

そして、実際の出玉を見たり、データ機器で初当たりの回数を参照したりして、イベントの信頼度を確かめ、優良ホールであるかどうかを判断してもらいたい。


特にパチンコ機種のイベントはパチスロ専門の人も要チェックである。

なぜなら、パチスロと違い、パチンコは釘や保留ランプの点灯具合などの外観でホールのやる気を見ることができるからである。


その結果、ガセイベントを頻発していることがわかったら、そんなホールは見限った方がいい。

途中交換

 大当たりで獲得した出玉の一部だけを交換して、残った玉で遊技を続行すること。


【途中交換の効果】

客側にしてみれば、「勝ち分をある程度確保できる」、「投資した分だけを交換して、残った玉で遊ぶ」、「ハマリにカッとなって、持ち玉を全部突っ込んでしまうことを防止する」といった効果がある。

しかし、ほとんどのホールでは途中交換を禁止している。


【途中交換が禁止されている理由】

最近ではドル箱を横に積んだり、ドル箱の下に空箱を積んだりして、いかにもたくさん出しているかのように見せる工夫をしているホールが多くなった。

こうしたホールにしてみれば、途中交換は逆効果となってしまう。

又、ホールにとっては作業の二度手間になる。

こうしたホール側の事情から、途中交換は禁止されているのである。

しかし、グランドオープン・新装開店・イベントなどで出すぎて、補給玉が少なくなってしまった場合、ホール側からお客さんに途中交換をお願いすることがある。

新装開店

 稼動の悪くなった機種を外して、新機種を導入すること。

新規のお客さんがホールに足を運んでくれるよう、最初の約3日間(各ホールの営業方針によって異なる)は甘釘や高設定にすることが多いので、お客さんにしてみれば、この期間は狙い目となる。

ちなみに、全く新しいホールが建設され、開店する場合は新規開店、もしくはグランドオープンなどと言い、1~2機種しか入れ替えされない新装開店よりも出玉の期待度は遥かに高く、強烈な出玉が約1週間(各ホールの営業方針によって異なる)続くことが多い。


【新装開店の傾向】

最近では1機種当たりの入れ替え台数が以前よりも少なくなってきている。

以前は1シマの全台が新台というケースが多かったのであるが、最近ではシマの半分だったり、シマの内の4~5台しか入れないということさえある。

これは、「入れ替えた新台の客離れが早い」、「1台当たりの値段が高い」といったことなどが原因であろう。

ホール側にしてみれば、高い金を払って導入したのにもかかわらず、その代金を回収する前に客が離れてしまったら、元も子もないわけで、もし人気機種になり、ロング・ヒットの兆しが出てくれば、その時に増台すればいい。

よって、多機種・少数導入・新装開店の回数増加という方式を採用するホールが多くなってきているのである。

サクラ

 ホール側が提示する特定の報酬条件で、ホール側が用意した高設定台を打つ人。

一般的な条件例は「設定~の台を日当~万円で終日打つ」というものである。

この条件の場合、たとえどんなに多くの出玉を獲得したとしても、サクラ側の報酬がホール側の提示した金額を超えることはない。


【サクラを使う理由】

最近ガセイベントを催すホールが多いからか、ホールが「全台設定4~6」と銘打ったイベントを催しても、「設定4~6なんて、どうせほんの数台で、他は全部設定1なんだろ?」と、客がイベントの信憑性を疑う傾向が強い。

こういった事態を打開し、「このイベントは本物だ!」というイメージを客に植え付け、以後のイベントの信頼度も高める為に、ホールは本当に高設定台を用意し、その台をサクラに打たせるのである。

サクラへの報酬は予め決めた上限を超えることがないので、サクラがどんなに出そうとも、ホールにとっては大した損失ではない。

ましてや、サクラ以外の客が打つ台を低設定にして、回収することもできるのだから、ホールにしてみれば、一石二鳥以上の効果があるといっていい。


【サクラを使っているホール】

イベントになると、必ずと言っていいほど、特定の客が勝っているホールでは、サクラを使っている可能性が高い。

こうしたホールの餌食にならない為には、イベント時に出玉のチェックのみならず、どんな客が勝っているのかのチェックもする必要がある。

検定と認定

 検定は保安電子通信技術協会の型式試験に合格した遊技機を各都道府県の公安委員会に申請すること。

型式だけの審査で、落ちることはまずない。

検定の有効期間は3年で、これを過ぎると、ホールで稼動する権利を失う。

一方、認定は、遊技機の検定が切れる前に試用期間を延ばしてもらうよう、ホールが申請すること。

こちらも期間は3年で、検査の結果、不正がなければ、そのまま稼動することができる。

つまり、検定と認定の期間を合わせると、最長6年間の稼動が可能となるのである。


【検定や認定が切れた遊技機】

これまでは検定や認定が切れた遊技機に対しての取締りが厳しくなく、みなし機として稼動しているホールも多かった。

しかし、04年7月の規則改正に伴い、検定や認定が切れた遊技機は、みなし機として遊技することが完全に禁止された。

よって、これまでみなし機を置いていたホールでも、認定が切れた機種は入れ替えの為の猶予期間終了後に全て姿を消してしまう。

出玉共有

 大当たりやボーナス等で獲得した出玉を友人・知人同士で共有すること。


【出玉共有のメリット】

早く大当たりを引いた人がハマっている人に玉を回してやることによって、現金投資でのハマリのリスクを軽減することができる。

特に等価交換ではないホールで打つ場合や初期投資の嵩むパチンコの新基準機を打つ場合、そして、乗り打ち(別項参照)をする場合、このメリットは大きい。


【出玉共有のデメリット】

出玉共有OKのホールでは釘調整や設定がシブいケースが多いので、釘やデータの入念なチェックを怠ってはいけない。

クレ落ち

 クレジット落ちの略称。

ボーナス終了後にクレジットされたコインが下皿に落ちてくることで、スイッチのON/OFFでクレ落ちさせるか否かの切り替えができるようになっている。


【クレ落ちの変遷】

クレ落ちは1回交換(大当たりが終了する度に出玉を交換する)営業用の機能で、ボーナス終了後、クレジットが全て払い出され、リセットしないと、再ゲームができない仕組みになっている。

つまり、客はボーナス終了後に店員を呼び、リセットしてもらって、払い出されたコインを交換するのである。

しかし、現在は無制限(持ち玉で遊技を継続できる)営業が主流なので、クレ落ちを目の当たりにする機会は滅多にない。


【クレ落ちを利用したイベント】

「朝イチ最初のボーナス後にクレ落ちした台は高設定」といったイベントを行っているホールがある。

しかし、こうしたイベントを連日行っている場合、2日目以降は、「クレ落ちするものの、実は低設定」ということがあるので、クレ落ちしたからといって、決して安心はできない。

回収期

 ホールがパチンコの釘を渋くしたり、パチスロの設定を低くして、利益を上げようとする期間。

週末や連休など、客が多くなる時期を予測して、設定することが多い。

これは同じ目標金額を回収するなら、小額を多くの人から回収する方が手っ取り早くて目立たないという理由からである。


【長期的見地からの回収期】

回収期は年末年始・ゴールデンウイーク・お盆などの連休期間。

これは言うまでもなく、長期休暇を取る人が多く、ホールにも多くの客が集まるからである。

しかし、官庁街やオフィス街にあるホールでは客が少なくなるので、逆にこの期間を開放期(放出期)にする可能性がある。


【中期的見地からの回収期】

回収期は月末のサラリーマンの給料日後。

これは、多くの客が集まるうえ、懐に余裕のある客が、いつもよりも多く投資してくれる可能性が高いからである。


【短期的見地からの回収期】

回収期は週末の土日。

これは、平日よりも明らかに多くの客が集まるからである。

しかし、官庁街やオフィス街にあるホールでは客が少なくなるので、逆にこの期間を開放期(放出期)にする可能性がある。


【回収期後】

上記の各回収期を終えた後には必ず開放期(放出期)が訪れるので、稼ぐ為に打つなら、回収期中は抑えて、回収期後にとことん打つべきである。

打ち直し

 前日と同じ設定をわざわざ打ち直すこと。


【打ち直しをする理由】


設定を打つことによって、台がリセット状態になり、前日までに貯まったボーナスのストックが消えたり、BIG終了後と同じ高確率状態になったりするからで、「台のリセットはしたいが、設定は変えたくない」という場合に行われる。


【打ち直しによる高確率状態】


ホール側が意図的に高確率状態を用意することから、リセットモーニングとも呼ばれている。

朝イチ1G目のリールの挙動を注視することによって、これを見抜ける場合があり、レバーを叩いた瞬間にリールがガックンとなればリセット確定となる。

ただし、全ての機種に当てはまるわけではなく、又、ホール側が予めボーナス絵柄を一直線に揃えておいたり、1Gだけ回している場合は確定とは言えない。

しかし、閉店時の絵柄配列をチェックしておけば、このような場合にも対処できる。

設定以下の出方

 Q.高設定を売り物にしてて、設定の確認もさせてくれるホールでスロ打ってるんですが、どうも設定以下の出方しかしてないように思えるんです。

これって遠隔でしょうか?


A.初心者やデータを全く意識しない人の場合、自分が打っている時間内のことでしか事象を捉えない傾向があって、中には、自分が大当たりを出せないと、被害妄想的に「やれ裏モノだ、やれ遠隔だ」と騒ぎ立てる人もいます。(あくまでも一般論で、あなたがそうだと言っているわけではありません)

ですから、軽軽に遠隔だと判断することはできません。


しかし、あなたがデータを収集して導いた結果が「設定以下の出方しかしてない」というのであれば、そのホールでのパチンコの出方がどうなのかわからないので、遠隔に関しては何とも言えませんが、別の不正行為が行われている可能性は否定できません。


「設定の確認もさせてくれるホール」とのことですが、実は、実際の設定とは違う表示を可能にする機械があるのです。

あくまでも推測の域を出るものではありませんが、もしかしたらあなたの行きつけのホールではその機械を使用して、実際の設定よりも高く表示させているのかもしれません。


不正行為が行われているかどうか、その真実はわかりませんが、今一度データと照らし合わせた上で、「やはり怪しい」と思ったら、早急に行きつけのホールを替える方が懸命です。

2025年9月15日月曜日

遠隔操作

 Q.パチンコ店では遠隔操作をして最初から勝ちと負けが決まっているのでは・・・?


A.確かに遠隔操作をしているホールは存在します。

連チャン規制以降、パチンコ人気の勢いは衰え、更に不況とも重なって、経営が傾いているホールが多いことも事実です。

そういったホールが倒産するか、違法行為を行なってでも客を呼ぶかの選択で、遠隔操作に手を染めることが多いのですが、もし遠隔操作をしていることが発覚した場合、そのホールに科せられる刑罰は一定期間の営業停止どころではなく、営業権そのものが剥奪される、つまり、その後、永久にパチンコ店の営業が不可能になるので、どこもかしこも遠隔操作をしているわけではありません。

ある程度客付きのある普通のホールであれば、何も危険を冒してまで、遠隔操作によってその場その場で人為的に大当たりの発生をコントロールしなくても、ホールのホスト・コンピューターによって台表差(各台の出入り玉が形成する波)を管理することで経営は成り立ちます。


いずれにせよ、勝つ為には「いつ・どこで・何を打つか」を見極めることが重要です。


余談ですが、ガセネタ販売業者には、購入者から「全然通用しない!」というクレームがあった際に「そこのホールは遠隔操作をしているか、裏モノを入れているんでしょう」と言ってとぼけるところが多いそうです。

購入してしまった後ではもう何を言っても無駄ですから、皆さん、くれぐれもお気を付けください。

駅前店と郊外店の比較

 ホールを立地条件で大別すると、駅前などの繁華街にあるホール(駅前店)と住宅地を含む郊外にあるホール(郊外店)に分かれる。

今回は両者を簡単に比較してみよう。


駅前店は、場所柄客が多く集まるので、客付きの良さという点では郊外店よりも優っている。

しかし、駅前店には時間潰しの為にホールに立ち寄る一見さんが多く、客の出入りが激しいことから、調整がシブくなりがちで、競合店の多い地域内にある郊外店と比べると、出玉率が低いケースが多い。

つまり、「競合店が多い地域内にある」という条件が同じであれば、駅前店よりも郊外店の方が勝てるということである。


ただし、注意しなければならないことがある。

地方や場末に行くと、「店名は違うのに、経営者は同じで、実質は競合店ではない」というケースがあるので、地域内に競合店があるからといって、決して安心は出来ない。


又、大手チェーンの最新店は別格である。

こういうホールはチェーンの広告塔の役割を担っているので、出玉率を低く抑えるということはまずであろう。

よって、立地条件はほとんど関係ないと言える。

個人店

 「稼働率(客付き)・売上・出玉率の高さが循環している」という優良ホールの条件を満たすホールには大型店やチェーン店が多いとされている。

しかし、だからといって、決して個人店は良くないというわけではない。


個人店には大型店やチェーン店にはない良さがある。

それは人と人との繋がりである。


個人店のほとんどは常連客をとても大切にしている。

そして、常連客同士の仲間意識も強い。

もしあなたが人と仲良くなるのが得意で、そういうホールで常連客の一人として認知されれば、親しくなった店員や他の常連客から有益な情報を得られるかもしれない。


又、個人店の中には「ホールの外観や一般景品などにはお金を掛けず、出玉で還元するのが信条」というホールもあり、そういうホールは小規模の個人店に対して偏見や先入観を持っている人には気づかれにくい絶好の穴場なのである。

権利モノの設置台数が多いホール

 デジパチで爆裂機と呼ばれる機種の場合、連チャン率の高さに反比例して、大当たり確率は低い。

一方、権利モノは、大当たり確率も連チャン率も共に高い。

となれば、打ち手にとって、権利モノは言うことなしの機種のように思える。


しかし、権利モノには、スタート・チャッカーでの賞球が得られないために、デジパチよりも玉減りが早く、大当たりを引くまでの投資金額が嵩むというデメリットがある。


ハイ・リスク・ハイ・リターンは魅力的ではあるが、初心者が手を出すのは危険である。

それに、権利モノを多く設置し、ギャンブル性を重視しているホールでは金銭感覚の麻痺を引き起こしやすいので、初心者のうちは近づかない方が無難である。

週末でも出すホールのカラクリ

 週末になると、客が少なくなる官庁街やビジネス街のホールを除いて、一般的に週末は回収期となる。

しかし、中には週末でも出すホールがある。


「週末に回収しない」という営業方針で本当に出しているホールもあるかもしれないが、実は、週末でも出すホールのほとんどが、出しているように見せるのが上手いホールなのである。


では、それらのホールはどうやって出しているように見せているのか?


平日の通常営業の場合、ホールは看板台20%・遊び台30%・回収台50%に設定すると言われている。 (各台の説明は別項で述べているので省略する)

週末でも出すホールはこの構成比を変えて、看板台30%・遊び台10%・回収台60%に設定する。

つまり、甘釘台や高設定台を増やすのと同時に、ガチガチにシメたシブ釘台や設定1の台も増やすのである。


たくさんの客の熱気で溢れている週末のホール内の約3割の台がドル箱を山積みしている光景を目の当たりにすると、浮き足立った客は我も我もと台を探し回る。

しかし、空き台が少ないうえ、気持ちに余裕がないことから、台選びが疎かになってしまい、結局は回収台を打つ羽目になる。


週末にパチンコを打つことが多い人は、こうしたカラクリがあるということを肝に銘じて臨んでもらいたい。

羽根モノを置いているホール

 (羽根モノのゲーム性については別コーナーにて述べているので省略する)


羽根モノはデジパチに比べると、低予算で長く遊べる。

ホール側にしてみれば、羽根モノを打つ客はまるでコーヒー1杯で長く粘る喫茶店の客に等しく、客の回転率及びそれに伴う利益を考えると、あまり歓迎できない客かもしれない。

実際、羽根モノを一切置いていないホールもある。


しかし、羽根モノを置いているホールを見てみると、CR機等には閑散としているシマがあるのに、羽根モノのシマにはしっかりと客が付いているというケースが珍しくない。

羽根モノは、メーカー側が効率を優先し、連チャンによって多くの出玉を獲得できるデジパチの開発にばかり力を注いでしまったために、一時期客が離れていった。

それでも、根強い人気があり、ホールには羽根モノ打ちたさで毎日のように通う客(特に年配の方)が今も多い。


低予算で長く遊べる羽根モノを置いているホールは固定客を掴み、利益を確保しているホールであり、そして、これからも続くであろう長い不況の時代や高齢化社会を考えると、先見性のあるホールであるとも言える。

こうしたホールでは「売り上げが上がる→出玉率を高くできる→客が多く集まる→売り上げが上がる→・・・」の連動性の継続が期待できるので、初心者の方でも安心して遊べるのである。

玉貸し機(サンド)

 台と台の間には通称サンドと呼ばれる玉貸し機がある。

玉貸し機を大別すると、カード専用のもの、カードと現金を併用できるもの、現金専用のものに分かれるのだが、初心者の方がホール選びをする際は現金専用の玉貸し機に注目してもらいたい。


現金専用の玉貸し機には1000円札専用のもの、1000円札と硬貨を併用できるもの、硬貨専用のものがあるのだが、1000円札専用の玉貸し機しか設置していない、硬貨が一切使えないホールは低予算で遊ばせる気のない利益優先主義のホール、もしくはギャンブル性の高いホールなので、初心者の方は敬遠した方が無難である。


逆に、100円硬貨も利用できる玉貸し機を設置しているホールは「低予算の人でも歓迎します!」という姿勢のホールなので、初心者の方でも安心して遊べる。


現に、かつての統計によると、同じパチンコ機種で比較した場合、1000円札専用の玉貸し機しか設置していないホールよりも100円硬貨も利用できる玉貸し機を設置しているホールの方が、稼働率が高かったという結果が出ているのである。

無料会員制を採っているホール

 現在多くのホールで会員制を採っている。

そのほとんどが無料で会員登録でき、会員特典として、様々なサービスを受けられるケースが多いので、もし足を運べる範囲内に無料会員制を採っているホールがあれば、是非そこの会員になっておくべきである。

ただし、中には会員登録の際に入手した個人情報をガセ攻略法販売会社・サラ金・その他の企業に横流ししていると噂されているホールもあるので、会員登録する前にホールの評判等は調べておく必要がある。


会員制はサービスに重点を置く為のもので、客側のメリットが大きい。

しかし、ホール側にも、それ相応のメリットはあるのである。


それは、まず客の囲い込みをし、売り上げを確保できるということ。

そして、会員を優遇することによって、そのサービスに誘引された新たな常連を獲得できるということ。

更には、客層を絞り込み、開店プロをはじめ、新装開店やイベント開催の時だけ来店して、甘釘台や高設定台を打とうとする客を締め出せるということである。


会員制を採った成果がホールの売り上げに反映されていれば、「売り上げが上がる→出玉率を高くできる→客が多く集まる→売り上げが上がる→・・・」の連動性が継続するので、無料会員制を上手く活用しているホールはオススメである。

日中の女性客の比率に見るホールの傾向

 女性客が最も集まる時間帯は朝の家事を終え、夕飯の支度を始めるまでの日中であろう。

ホールの立地条件によっては夕方以降も仕事終わりのOLなどで賑っているホールもあるだろうが、一般的には日中の方が暇をもてあましている主婦などで賑っている。


そこで、今回は日中の女性客の比率に見るホールの傾向について述べてみたい。


●女性客の比率が15%未満のホール

女性客の気質については既に述べているので省略するが、女性客が集まらない、女性客に見限られる商売に明るい未来はない。

これはホールに於いても同じことである。


●女性客の比率が15~50%未満のホール

曜日によって、多少の変動はあっても、常に全国平均である15%前後を超える比率を保っていれば、申し分のないホールと言える。

特に地方の場合は間違いなく優良ホールであると言っても過言ではない。

実際にこのようなホールを見てみると、女性客が求める「トイレや排煙等の設備・店員の接客態度・一般景品の充実」に応えているホールが多い。

出玉率に関しても、これだけ集客力があれば、そのホールでは「多くの客が集まる→売り上げが伸びる→出玉率を高くできる→多くの客が集まる→売り上げが伸びる→出玉率を高くできる→・・・」というサイクルの連動性が継続されるであろう。


●女性客の比率が50%を超えるホール

全国平均である15%前後を遥かに超える高い比率で、申し分のないホールのように思える。

しかし、毎日これだけの高い比率を保っているホールはそうそうなく、大体は、女性を優遇するイベントが催されていたり、テレビ番組や女性週刊誌などでパチンコが特集された翌日以降に見られる一過性の比率であることが多い。

それでも、これだけ多くの女性客が集まるということは、そのホールには集客力があり、出玉率も高く、日頃の評判もいいのであろうと推測できる。

ただし、このようなホールの場合、「今日来る女性客はどうせ一見さんなんだろうから、釘を締め、設定を低くして、回収しよう」という戦略を採るケースと「釘を開け、設定を高くして、これを機会に今日来る女性客には常連さんになってもらおう」という戦略を採るケースに分かれるので、ホールを偵察する際はどちらの戦略を採っているのかをよく見極めなければならない。

女性客の比率

 先に「女性客が多く集まるホールには甘釘台や高設定台が多く、全体的に出玉率が高いということが窺えるのである。」と述べた。

では、女性客の比率は一体どれくらいなのか?


統計によると、全国平均は15%前後ということである。

ただし、この比率はあくまでも終日の平均であって、同じホールでも曜日や時間帯によって変動する。

ホールを偵察する際はこのことを考慮して、女性客の比率を割り出さなければならない。


できれば、自分の目で確認して、客100人のうち、女性客が何人いるかを数えてもらいたいのだが、皆さんの中には平日のホールの様子はわからないという人も多いだろう。

そういう人は店員や常連に尋ねたり、インターネットで情報収集するなりして、自分がホールに行けない曜日や時間帯では女性客が多いのか少ないのかを感覚的にでも知っておいた方がいい。

女性客を集められないホールに甘釘台や高設定台は期待できないのだから。

女性客の気質

 「女性客が多いホール」の項で「どんなホールに女性客が多いのか?」について述べたが、ここではその補足として、女性客の気質について触れたいと思う。


女性客と男性客を比べると、下記のような違いがある。

●女性の方が、金銭感覚が細かい。

ブランド品を買いあさるなどの買い物依存症は女性に多いが、パチンコで金銭感覚が麻痺してしまう女性は少ない。

●女性の方が、気に入ったホールに通いつめる。

浮気を例にとって見てもわかるが、男性は、外に目が向きがちで、行動範囲を広げる習性が強い。

しかし、女性は内へ内へと向かう習性が強い。

●女性の方が、負けが続くと、そのホールを見限り、二度と足を向けない人が多い。

人間関係を例にとって見てもわかるが、男性には未練がましい人が多いのに対し、女性には一旦見限った相手との関係修復を望まない人が多い。


このような気質の違いからしても、女性客が多く集まるホールには甘釘台や高設定台が多く、全体的に出玉率が高いということが窺えるのである。

女性客が多いホール

 「売り上げの伸ばし方の変遷」の項で「初心者の場合はとりあえず売り上げを伸ばしているという評判のチェーン店や平日でも客数が多いホール、特に売り上げも客足も伸びていくと思われる、女性層のパチンコ・ファン開拓に力を入れているホールを選ぶといいだろう」と述べた。

では、どんなホールに女性客が多いのか?


●景品

男性客のほとんどは煙草以外の景品にはろくに目をくれず、専ら換金に走るが、女性の場合、買い物好きな人が多く、景品にもよく目を向ける。

実際、女性客が多いホールを見てみると、景品の種類が豊富で、たくさん並んでいる。

有名なブランド商品などを海外から独自に現金で仕入れ、市価よりも安い価格で景品として提供し、それが評判となって、女性客が増えたという某チェーン店の成功例があるが、これはそうした買い物好き・ブランド物好きという女性の特性に目を付けた、見事な戦略であった。


●設備

男性客のほとんどは出玉さえ良ければ、それ以外のことには多少目を潰れる人が多いが、女性の場合、ホールに居心地の良さや快適さを求め、ギャンブル性よりも娯楽性やファッション性を重視する人が多い。

JRAの例を見ても明らかだが、女性のそうした特性に目を付けると、女性客は集まるのである。

実際、女性客が多いホールを見てみると、トイレが綺麗で、ロッカーや空気清浄機といった設備も充実しているところが多い。


●店員のサービス

先に述べたが、女性はホールに居心地の良さや快適さを求めるので、店員教育がしっかりとなされているホールを好む。

そして、そういうホールは大型店やチェーン店に多い。


こうして挙げてみると、女性客は景品・設備・店員のサービスが充実している大型店やチェーン店に多いということが改めてわかる。

大資本で経営している大型店やチェーン店では、店毎の出玉が大体一定しているので、そういう点から見ても、初心者が最も安心して打てるホールであると言える。

売り上げの伸ばし方の変遷

 後に指パチと呼ばれるパチンコしかなかった時代は、立地条件さえ良ければ、客が来て、売り上げが伸びていた。

この時代は打ち手に技術がないと勝てず、女性は勿論のこと、男性でも腕に覚えのある人以外は足繁く通うということはなかったであろう。


しかし、フィーバー機と呼ばれるデジパチの登場という機械の革新が起き、それに伴って、ホールの意識も変わり、他店よりも出玉を多くすることで客を集め、売り上げを伸ばすようになった。

この時代からパチンコはROMやIC基板といったコンピューターを搭載したマシンと化し、技術介入度が低くなって、誰でも平等な条件の下に遊技できるようになったのである。


そして、90年代に連チャン機が規制されてからは出玉の多さに加えて、サービスや設備にも目を向けるようなホールが多くなり、その結果、現在の大型店やデラックス店・ゴージャス店と呼ばれるホールが続々と登場するようになった。


先に「初心者の場合はとりあえず売り上げを伸ばしているという評判のチェーン店や平日でも客数が多いホールを選ぶといいだろう」と述べたが、そういったホールの中でも、特に売り上げも客足も伸びていくと思われる、女性層のパチンコ・ファン開拓に力を入れているホールを選ぶといいだろう。

売り上げと出玉率

 客にとっていいホールとは?

それは、出玉が多い、出玉率の高いホールである。


ホールの目的は売り上げを伸ばすことであり、その為に使う手段が出玉率を高くすることである。

この売り上げを伸ばすことと出玉率を高くすることは連動していて、「出玉率を高くする→多くの客が集まる→売り上げが伸びる→出玉率を高くできる→多くの客が集まる→売り上げが伸びる→・・・」というサイクルで、ホールの経営は成り立っている。


この連動性が継続されていて、常に多くの客が集まっているホールが優良ホールなのである。


プロ・レベルでは、ホールのオーナー企業の経営状態からホールの各台の出玉状況に至るまで様々なデータを採集し、分析したうえで真の優良ホールを割り出しているが、初心者の場合はとりあえず売り上げを伸ばしているという評判のチェーン店や平日でも客数が多いホールを選ぶといいだろう。

ドル箱と保留ランプ

 ホールの全体像の偵察が終わったら、今度は下記の2点に注目して、シマ(パチンコ台の列)を回ってみよう。

●ドル箱

●保留ランプ


ドル箱は、打っている客がどの程度の割合でどれだけのドル箱を積んでいるかのチェックである。

多くの客がドル箱を高く積んでいれば、そのホールはよく出しているという証明になる。


ただし、1回交換制やラッキーナンバー制のホールの場合は、出玉がすぐに交換されるので、ドル箱のチェックの有効性は低くなる。


又、大当たりの抽選は1回毎に更新する独立事象なので、ドル箱を積むことなく、1000回転以上ハマることは珍しくない。

逆に、ヒキが強ければ、数回転のうちに確変大当たりし、連チャンを重ねてドル箱を積むということもある。


だから、ドル箱のチェックはしないよりはした方がいいが、不確定要素が多いし、ホールの姿勢が見えにくいという欠点がある。


そこで、次にチェックするのが保留ランプである。

シマを回ってみて、保留ランプが3~4個点灯している台が多ければ、ドル箱を積んでいる客が多かろうと少なかろうと、そのホールには甘釘台が多いということになる。

つまり、そのホールには「客に出してもらおう」という姿勢があるということである。


優良ホールと呼ばれているところの多くは、設備や接客サービスが行き届いているだけでなく、たくさんの客を集めて、出玉率を上げるという薄利多売の方針で営業している。

その現れが保留ランプ3~4個の点灯なのである。

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【大型店に設置される新台】


CR機登場後、「大型店に設置される新台はよく出る!」という噂が絶えない。

この噂の原因は、一部のメーカーが作る特別仕様の初期(初モノ)ロットと呼ばれる台の存在である。


新台は保通協(財団法人保安電子通信技術協会)の検定に合格した機械なのだが、一部のメーカーは初期(初モノ)ロットを2000~3000台程度作り、それを京浜地区・首都圏・名古屋地区・阪神地区・福岡・仙台・札幌といった大都市の大型店に入れているというのである。


では、なぜ初期(初モノ)ロットなる台が大型店に設置されるのか?


多くのファンの注目を集めている大型店で新台のシマがよく出ると、「あそこ(メーカー名)の今度の新台はよく出るぞ!」と噂になる。

そして、その噂が全国的に広まると、新台の販売台数は増え、ホールには新台打ちたさで多くの客が集まる。

つまり、メーカーもホールも儲かるというカラクリになっているのである。


実は、初期(初モノ)ロットそのものにもカラクリがある。

初期(初モノ)ロットは、一定時間(数百時間)が経過すると、台の裏にある基板の中の乱数ROMが動かなくなり、その証拠が消えて、通常仕様の作動に移行するのである。


これらの事象はあくまでも噂なので、真偽のほどは一度大型店に足を運んでみて、自分の目で確かめてほしい。

ホールの偵察

 これからパチンコをやってみようとお考えの初心者の方は、まず足を運べる範囲内のホールを3~4軒偵察してみてほしい。

ホール内の状況を知ることが目的なので、実際に打ってみる必要はない。

できれば、曜日や時間帯を変えて、同じホールを数回偵察してほしい。


そして、どういう時が一番混んでいるのか、客層はどう違うのか、女性やお年寄りは多いか少ないか、設備は充実しているか、従業員のマナーはどうか、といった様々なデータを採集して、メモに残そう。


特に下記の二点には注目してほしい。

●女性やお年寄りの客数

●CR機のカード発券機


女性やお年寄り、特に女性客が多いホールというのは、それだけ新しい顧客層を獲得するだけの集客力があるという証明であるし、ホールの設備や雰囲気が良く、低予算で長時間遊べ、なおかつ、客に還元する率も高い例が多い。


次に、CR機のカード発券機だが、偵察の際にそのホールが販売しているカードの種類を確認してほしい。

もし1000円や2000円のカードがなければ、そのホールは低予算で遊ばせる気のない利益優先主義のホール、もしくはギャンブル性の高いホールなので、初心者の方は敬遠した方が無難である。

貸し玉と替え玉

 ホールで遊技する前にまずお金を玉に交換するわけだが、それは玉を買うわけではない。

貸してもらうのである。

それで貸し玉と言う。

そして、大当たりを引いた後、景品に交換する場合はその玉を替え玉と言う。


しかし、同じ玉だからといって、同じ金額で換えてくれるわけではない。

貸し玉の時には1個4円だったものが、替え玉になると、4円以下になる。

2円20銭のホールもあれば、3円33銭のホールもあれば、等価交換といって、貸し玉と同額の4円のホールもあるが、全国的に見ると、2円50銭のホールが多いだろう。


そうなると、ホールにしてみれば、替え玉(持ち玉)で遊ばれるということは2円50銭の玉で遊ばれるということであり、それでまた大当たりを引かれてしまうと、大きな損害になってしまう。

そこで、それを防ぐ為にホールが採ったのが1回交換という制度である。


一方、持ち玉で好きなだけ遊べる無制限営業のホールもある。

一見すると、気前のいいホールに思えるが、1回交換のホールに比べると、釘調整がシブく、出玉率が低いホールが多い。


そして、「出玉率は高いが、1回毎に交換しなければいけないホール(1回交換)」と「出玉率は低いが、玉を交換しないで遊べるホール(無制限)」の中間にあるのがラッキーナンバー制を採っているホールである。

ラッキーナンバー制というのは3や5や7といった特定の数字や絵柄で大当たりした場合に限り、替え玉(持ち玉)での遊技続行が可能で、それ以外の場合は大当たり毎に玉を交換するというシステムである。


このように営業形態がホールによって異なるので、ホール選びの際には、そのホールがどういう営業形態を採っているのかをしっかりと把握しなければならない。

出玉率と粗利

 ホールを選ぶ際、皆さんが最も気にするのは「出ているホールか否か」だろう。

「出ている」ということは、客が投資した分以上の玉をホールが出玉で還元しているということである。

この「出ている」という状況を業界では「出玉率が高い」と表現する。


客がたくさん集まって繁盛しているホールの多くは、打ち手が100発打つと、141発前後戻るようにしている。

この状況を業界用語では「14割1分」と表現する。

(ちなみに、16割、つまり、100発打つと、160発戻るようにした場合、ホールの利益はゼロになる)


客が投資した分の141%の玉が戻ってくるわけだから、一見すると、客が儲かっているかのように感じられる。


しかし、100発打った貸し玉の1個当たりの値段は4円で、141発で打ち手に戻ってくる時には4円以下になる。

この状況を平均的な交換率である1個2円50銭で計算してみよう。


A:4円×100発=400円

B:2円50銭×141発=352円50銭

B÷A≒0.88


つまり、「客が400円遊べば、ホールは352円50銭返す」ということで、本当の出玉率は約88%であり、約12%の粗利がホールに入るということである。


店の取り分が3割・4割は当たり前という商売に比べると、かなり良心的に思えるが、絶対量、つまり、客が使う金額が大きいため、粗利が1割2分でも、ホールは十分儲かっているのである。

ホール選びの重要性

 パチンコで勝つ為に必要な条件は「ホール選び・機種&台選び・釘読み等の技術」です。

それぞれの比重は「ホール選び4・機種&台選び4・釘読み等の技術2」と言われています。


そして、これらの条件の中で最初に重要視しなければならないのが4割の比重を占めているホール選びです。


例えるなら、ホールは森、台は木、釘は枝、そして、大当たりは実です。

森(ホール)を見ずに、いきなり枝(釘)を見ても、実(大当たり)のなる木(台)は簡単には見つかりません。


ですから、まずその森(ホール)は実りが豊かなのかどうかを、次に、その木(台)は実がなる種類かどうかを、そして、その枝振り(釘配列=ゲージ)は実(大当たり)が唸るかどうかを見極めなければならないのです。


このコーナーでは、近くに競合店があるかないか、打つ日は給料日の前か後か、打つ時間帯は朝か昼か夜か、ホールの割り数(出玉率)はどうか、客層はどうかなど、打ち手とホールそれぞれに様々な環境がある中で、最も適したホール選びをする為の判断基準とホールの内情を紹介していきます。

投稿内容変更のお知らせ

 当ブログでは今後以下の内容を掲載することにいたしました。

【初心者の為のパチンコ・パチスロ講座(旧サイト・コンテンツ)】

●ホール選び

●機種&台選び

●釘読み等の技術

●攻略法を巡る現状

●用語&事例集


そして、これまで行ってきたパチンコ機種別データやパチンコ関連キャラクター・グッズ等に関する投稿は以下のブログで行います。

https://pnnetwork.blog.fc2.com/


それでは、今後とも何卒宜しくお願い申しあげます。

連続回転させる

 「連続回転させる」というのはデジタルの回転が途切れないようにすること、言い換えれば、保留がある状態を保つということです。 では、この「連続回転させる」ことで大当たり獲得に何らかの影響があるのか? 「連続回転させる」ことによって、大当たり確率が上がるということは現行の正規基板のプ...