| 項目 | 旧基準 | 新基準 | 変更による影響 |
| 遊技区分 | あり | なし | 羽根モノ・権利モノ・デジパチという種別を撤廃したことで、これら3つの複合タイプが登場可能となった。 |
| 大当たり確率と出玉の算出方法 | M×N≦0.08 | M×N×S×R≦12 | 大当たり確率(M)・最大ラウンド数(N)・最大賞球数(S)・1ラウンド当たりの入賞個数(R)の幅が広がった。 |
| 確率変動突入率 | 50% | 上限なし | 新基準では確変突入率の上限がないので、セットタイプを作ることも可能だが、それは内規によりNGである。 |
| 1時間での実射試験 | なし | あり | 新基準では確率の偏り(出すぎ)を防ぐ為に1時間での出玉率を検査する項目が追加された。 |
| アタッカーの数 | 1つのみ | 最大2つまで | アタッカーは必ず1つという既成概念を打ち破った新しいタイプのマシンが登場可能となった。 |
| スタートチャッカーの数 | 最大2つまで | 最大3つまで | アタッカーの数と同様、最大3個までと、数が増えたため、新しいタイプのマシンが登場可能となった。 |
| バイブ・スキップ・連続予告機能 | OK | 全面禁止 | 射幸心を煽るという理由で、これら3つが禁止事項となった。 ゲーム性をダウンさせる措置でしかなく、まさに改悪である。 |
| 特別図柄判定装置の数 | 1つのみ | 最大2つまで | 液晶と7セグというようにメインデジタルを2つまで搭載可能となり、ゲーム性の幅が広がった。 |
『ホール選び』、『機種&台選び』、『釘読み等の技術』、『攻略法を巡る現状』、『用語&事例集』を掲載します。
2025年9月18日木曜日
04年規則改正に伴う変更事項
大負けしない為の投資金額ボーダーライン
大当たり後の持ち玉で勝負する際の投資金額ボーダーラインは、各数値の2割増を上限にするのが妥当であろう。
| 換金率2円代 | 換金率3円代 | 等価交換 | |
| CRデジパチ | 1万円 | 1万2千円 | 1万5千円 |
| CR権利モノ | 8千円 | 1万円 | 1万2千円 |
| 現金デジパチ | 4千円 | 6千円 | 8千円 |
| 3回権利モノ | 5千円 | 8千円 | 1万2千円 |
| 羽根モノ | 3千円 | 3千5百円 | 4千円 |
2025年9月17日水曜日
スルーチャッカーと風車の位置関係
現存するデジパチの大半では、スルーチャッカーを通った玉はスタートチャッカー方向に向かうことなく盤面の外側に流れていってしまう。
ところが、スルーチャッカーを通った玉がスタートチャッカー方向に向かいやすく、盤面の外側に流れにくい寄りになっている機種が時々登場する。
そうした機種が多いのが京楽の機種である。
実際に見比べてみると、すぐにわかると思うが、スルーチャッカーが風車の左斜め上(45度付近)にある機種が多いなか、京楽の当該機種の場合、スルーチャッカーが風車のやや左斜め上or真上に近い位置にある。
こうした機種には下記の2つの利点がある。
●スルーチャッカーの通過率が高ければ、通常ルートからのスタートチャッカーへの入賞個数も多く見込めるので、通常時の高い回転率が望める。
●確変及び時短中の玉減りが非常に少なく、ストロークの工夫次第では出玉の増量も可能である。
京楽の機種には人気機種が多いため、シマには予告やリーチにいちいち一喜一憂して大騒ぎする人、ハズれる度に台をドツく人、ガセネタの手順を実践している哀れな人たちがたくさんいる。
そういう人たちの中で打つのは嫌だという想いから、京楽の機種を敢えて避けている人もいると思うが、スルーチャッカーと風車の位置関係を見てみて、スルーチャッカーが風車のやや左斜め上or真上に近い位置にある機種であれば、周りの客から受けるストレスを我慢してでも、打つ価値はある。
Q&A
今回は複数の初心者の方々からお問い合わせいただいた、当メルマガに掲載しているデータについて簡単に解説します。
●1分当たりのスタートチャッカー入賞回数
その名の通り、1分間で何個スタートチャッカーに入賞するかを示しています。
ただし、無調整状態での推定値なので、導入後は各ホールの調整次第で変動します。
<この数値の活用方法>
○ストロークを固定し、1分間打ちっぱなしにしてみて、スタートチャッカーへの入賞回数がこの数値よりも高ければ「開けている」、低ければ「シメている」といった、釘調整の良し悪しの判断ができます。
○予告やリーチアクション中の時間にもよりますが、この数値が高ければ高いほど、同じ時間を打つにしても、多く回せるということになるので、他機種のデータと比較することによって、「限られた時間内で出来るだけ多く回せる機種はどれか?」がわかります。
●確変ベース 客が打ち込む玉数に対して、台が戻す玉の割合をベースと言い、100発の打ち込みで100発戻しの場合、ベース100と言います。
これに倣って、確変及び時短中の打ち込み100発に対する戻しの割合を確変ベースとして示しています。
ただし、無調整状態での推定値なので、導入後は各ホールの調整次第で変動します。
<この数値の活用方法>
○この数値が100であれば、通常時同様のストロークで確変及び時短中の玉減りはなく、ストロークの工夫次第では増量も可能であると判断できます。
裏を返せば、この数値が100を切るようであれば、確変及び時短中はスルーチャッカーを通すことを重要視したストロークをして、玉減りを出来るだけ少なくしなければならないということです。
○他機種のデータと比較することによって、「確変及び時短中に玉減りの少ない機種はどれか?」がわかります。
●玉単価 売上金額に対する玉1個当たりの売上単価を示したもので、客側の視点に立つと、玉1個当たり何円で遊べるかを示したものとなります。
ただし、無調整状態での推定値なので、導入後は各ホールの調整次第で変動します。
<この数値の活用方法>
○この数値はギャンブル性の高さを示しているものと捉え、この数値が高ければ高いほど、ギャンブル性が高いハイリスク・ハイリターンの機種であると判断していいでしょう。
1円を基準値とすることで、ギャンブル性の高低を推測することができます。
○他機種のデータと比較することによって、「少ない金額で遊べる機種はどれか?」がわかります。
現在当サイトではこれらのデータによる機種比較表の制作を検討しています。
実現した際には当誌面上にてお知らせします。
サブデジタルの回転時間が長い機種
最近のデジパチは止め打ち効果防止の為、小当たり判定用のサブデジタルの回転時間が短くされている。
しかし、たまにではあるが、確変中及び時短中であっても、小当たりの抽選開始から判定結果告知までの時間(サブデジタルの回転時間)が長い、つまり、3回目の電チュー開放後から次の小当たりによる1回目の電チュー開放までの間隔が長い機種が登場する。
こうした機種では、確変中及び時短中に電チューの開閉のタイミングに合わせて打ち出しの開始・停止を操作する止め打ちをすると無駄玉防止になり、小当たり1回につき約3秒打ち出しを停められれば、出玉増加が大いに期待できる。
出玉増加の効果はスルーチャッカー周辺の釘調整によって異なるが、余程キツくシメられていない限り、確変及び時短1回につき最低でも50個以上は増やせるだろう。
皆さんの中にはこの効果を微増と感じる人もいるかもしれないが、「塵も積もれば山となる」であり、「少ない投資で利益を得る」、「増やせるものは増やす」という姿勢が勝つ為のパチンコには必要不可欠なのだ。
先述したように、こうした機種の登場は今では滅多にないが、無駄玉は打たないということとスルーチャッカーの通過率を常に意識していれば、こうした機種の登場を敏感に察知でき、いち早く対応できるのである。
ちなみに、こうした機種は大手メーカーよりも中小メーカーの機種に多いので、特定のメーカーや機種にこだわらずに打つ人は特に意識していてほしい。
第2弾として登場した機種
パチンコは、各機種毎の独自性を出しにくい時期が長く続いていたが、ここにきて、それまでになかった斬新なアイディアを搭載した機種が登場するようになってきた。
しかし、そのような機種が必ずしも大ヒットするとは限らない。
中には、出来の悪さがすぐに露呈し、ファンに広く受け入れられないものもある。
その一例として挙げられるのが全面液晶パチンコである。
鳴り物入りで登場した全面液晶パチンコのシマにはその話題性から多くのファンが集まり、そして、その強烈なインパクトに圧倒された。
しかし、設置後ほどなくして、「ゲージが辛い」、「ステージ性能が悪い」、「玉が盤面の内側に寄るようにストロークを工夫しても、回転率が上がらない」といったマイナス面が露になり、短期間のうちに客が離れていった。
このように悪い印象を多くのファンに与えてしまった全面液晶パチンコは「もはや終わりか」と思われた。
ところがである。
第2弾の機種が、第1弾のゲージの辛さやステージ性能の悪さといったマイナス面が改善され、そのうえ、通常ルートからの入賞率までもアップして登場したのだ。
この変貌振りにどれくらいのファンが気づいたかはわからないが、第1弾の苦い経験から「全面液晶パチンコは打つ価値のない失敗作」と決めつけてしまい、第2段の機種には全く見向きもせず、その結果、同機種の甘さを味わえなかった人たちは多数いたであろう。
失敗作の後に必ず傑作が生まれるとは限らない。
失敗作が続くこともあるだろう。
しかし、全面液晶パチンコの例のように「逃がした魚は大きかった」と後悔しないよう、「前作で失敗したんだから、今度もダメに違いない」と決めつけたりせず、回るか回らないかを見極める冷静な目を持って、失敗作の後の第2弾として登場した機種にも是非注目してほしい。
万枚超え
パチスロで獲得出玉数が1万枚を超えること。
実現可能で、なおかつ、切りのいい数字であることから、打ち手の目標とされている。
また、ホール側にとっても特別視されている事象で、万枚超えが出ると、店内放送でアナウンスするホールもある。
【万枚超えの原点】
万枚超えが見られるようになったのはAT機、とりわけ獣王やアラジンAといった出玉の波の荒い爆裂AT機の登場以降であろう。
それまではほぼ確率通り、設定通りにボーナスをコンスタントに放出する機種がほとんどであった。
しかし、完全確率抽選だけでは作り出せなかった意図的な出玉の波を可能にしたAT機やストック機の登場により、状況は一変した。
放出と回収のメリハリがあり、波が荒く、ギャンブル性の高い機種が支持され、ボーナスが集中し、一気に放出する機種が主流となったのである。
【万枚超えの難しさ】
たしかに万枚超えは実現可能なものではあるが、実際はそう頻繁に起こるものではない。
機械割108%で計算すると、コインの増量は1ゲーム当たり平均約1.1枚で、万枚超えには終日稼働で達成できるかできないかといった9000以上のゲーム数が必要となるのだ。
5号機への過渡期である05年現在でも、北斗の拳や吉宗など、機械割が優遇されている機種や大量獲得機では万枚超えが見られている。
そのため、これらの機種がホールから撤去される日が来るまで万枚超えを夢見て打つ人は多いだろう。
しかし、決して容易ではない万枚超えを成せる機種にはその分だけ強烈なハマリがある。
このことは肝に銘じておかなければならない。
また、大勝⇔大敗の繰り返しではなく、プロのように毎日堅実に勝ち続けることを願うのであれば、万枚超えを夢見るよりも、設定別のボーナス確率や機械割に着目した手堅い機種選びをした方が賢明である。
低設定でもモード次第やゾーン狙いで勝てる時代はもうすぐ終わるのだから。
第3のスタートチャッカー搭載機種
「最大2つまで」と定められていたスタートチャッカーの数が04年の新基準で「最大3つまで」となり、これまでになかった第3のスタートチャッカー(以降、第3と記す)を搭載した機種が登場するようになった。
ところが、その第一弾として華々しく登場した機種がいきなりホール側を悩ませた。
同機種の第3の入賞口が横穴式で狙いやすかったため、新装時の甘釘状態ではあまりに回りすぎたのだ。
この事態に慌てたホール側は以降第3の入賞口をシメるようになり、メーカー側は、打ち手が直接狙えるような第3を搭載した機種の開発に消極的になってしまった。
ちなみに、第3の入賞口のシメ具合はホールによって区々で、全然入らないように第3を完全に潰してしまったホールもあれば、そこそこ入るのだが、第3を狙うことによって、玉の多くが盤面の右側に流れて死に玉になるように調整したホールもあった。
このように新しい試みを導入した機種の場合、想定外の事態が起こりうる。
それが必ずしも打ち手に有利なことばかりとは限らないが、少なくとも、予告やリーチなどの大当たり告知の演出ではなく、釘が配列された盤面上に新しい試みを導入した機種であれば、とりあえず打ってみる価値は大いにあるのだ。
絵柄揃いではない大当たり告知演出の機種
大当たりになると、メインデジタルの絵柄が揃う。
これがほとんどのデジパチで採用されている大当たり告知演出なのだが、格闘技をテーマにした機種の中には「メインキャラクターが対戦で他のキャラクターに勝利すれば大当たり」という、絵柄揃いではない大当たり告知演出を採用しているものがある。
同機種の場合、最初のうちは客付きがいいのだが、見慣れている通常の絵柄揃いではない大当たり告知演出への違和感が不快なのか、打ち込むことなく離れていく客が多い。
また、違和感とは別に、液晶画面で繰り広げられる対戦を注視して打っていると、演出に惑わされて、よく回っているのか、回っていないのか、判別し難くなるという問題もある。
このように同機種には打ち手にストレスを感じさせるという欠点があるのだが、この欠点は打ち手次第で利点になりうるのだ。
同機種を打つのを途中でヤメた人の台を見てみると、決して回らないわけではない。
実は、よく回る甘釘台なのにもかかわらず、ストレスによって、回る・回らないの判別が不能になり、途中でヤメているというケースが多いのである。
つまり、打つことにストレスを感じる人がいるということが同機種の欠点であるのと同時に、甘釘台を打つ為には他の客との争奪戦に勝たなければならない人気機種と違って、余裕で甘釘台を拾えるという利点でもあるのだ。
多くのプロは予告やリーチといった演出には目もくれず、ストロークに注意して、ひたすら玉の動きを目で追っている。
皆さんにも演出に惑わされることなく、常によく回るか否かを冷静に判断できる目を是非持ってもらいたい。
入替頻度の高いメーカーの機種
甘釘台が多く、大量出玉が期待できる数日間の新装営業を経た後に回収の対象となる。
これが新台に対する常識的な認識であった。
しかし、新台入替の回数が以前よりも多くなった現在のホール事情ではかつての常識は通用しなくなっている。
つまり、入替後即回収ということがありえるのだ。
では、どういう新台が入替後即回収となるのか?
それは、入替時にどこのメーカーの機種が撤去され、どこのメーカーの新台が設置されたのかを常に記録している人は気づいていると思うが、入替頻度の高いメーカーの機種である。
ホールにしてみれば、1台が最低でも20万円前後する新台を入れ替えるのはとても大きな買い物であり、ホールを経営していくにはその代金を客から回収しなければならないという使命がある。
近年そのホールの看板台を作った実績のあるメーカーの新台、後に語り継がれるような名機を作ろうという姿勢の見えるメーカーの新台、そして、前評判が良く、将来の看板台になるであろうという期待の持てる新台であれば、ホールも焦って回収台にしようとはしない。
しかし、質より量と言わんばかりに次から次へと新台を発表するメーカーの新台は、実際に入替後まもなく客が飛び、ホールがろくに回収できないまま撤去されることが珍しくない。
そのため、ホール側に「どうせここのメーカーの新台はすぐに客が飛ぶんだから、早いうちに回収しておかないと」という意識が働き、入替後即回収となるのである。
新台だからといって、ホール側がその導入に積極的だったとは限らない。
中には、ホール側がメーカーとのこれまでの、そして、これからの付き合いもあることから、取引を無下に断るわけにもいかず、しょうがなく入れているだけで、ハナから信頼も期待もされていない新台もあるのだ。
羽根デジ
羽根デジというのは羽根モノ感覚で打てることからそう呼ばれているデジパチのことである。
同機種は、大当たり1回の出玉が羽根モノの平均出玉に近い500個強と少ないものの、大当たり確率が約1/100と極めて高い。
しかも、確変突入率も高いことから「塵も積もれば山となる」にちなんで、チリツモタイプとも呼ばれている。
上記の通り、同機種は通常のデジパチと比べると、出玉がかなり少なく、4連チャンはしないと1箱には満たない。
そのため、新基準機の爆裂タイプの虜になってしまった人たちにはほとんど見向きもされず、同機種を打ってみたことのある人たちの中でも、「大当たり回数と出玉が釣り合わない」という不満を抱いた人が少なくないようである。
しかし、同機種には
●大当たり確率が高いので、勝負が運に左右される可能性が低い。
●少資金で初当たりが引ける。
●早いうちに持ち玉勝負に持ち込める。
●ハマリが少ない。
といったメリットがある。
5千円の投資で1万5千円分出すのも、5万円の投資で6万円分出すのも、利益は同じ1万円。
ならば、少資金でパチンコの醍醐味である「大当たりを引く」快感を何度も得られる同機種にも一度目を向けてみてはどうだろうか。
とはいえ、釘がシブければ、いくらメリットのある同機種でも勝ちは望めない。
同機種を設置しているホールを見てみると、「客に遊んでもらおう」というサービス精神からシマ全体を甘めに調整しているホールとそれとは真逆のホールの両極に分かれているようである。
シマ全体の調整の傾向だけに、突出した甘釘台は見つけにくいかもしれないが、客付きの悪い後者に該当するホールでは打たず、前者に該当するホールで少しでも多く回る台を見つけてほしい。
吊り橋搭載機種
吊り橋搭載機種というのは「ワープを経由した玉が吊り橋上で左右にゆらゆら揺れて、吊り橋が奥に傾いた際に玉が吊り橋の中央付近で落ちると、溝を経由してスタートチャッカーに誘導され、左右で落ちると、スタートチャッカーには誘導されない」という仕組みのステージを搭載した機種である。
こうした他機種とは一線を画す特殊なステージを搭載した機種の場合、よほどの失敗作でない限り、そのステージ性能は高いので、機種選びの際には是非候補に入れてほしい。
同機種のように玉の揺れ具合がスタートチャッカー入賞に大きく関わっている場合、着目しなければならないのは玉の揺れている時間である。
吊り橋に長くとどまっていられれば、時間の経過と共に玉の揺れ幅は次第に小さくなって、自然と中央付近に集まるようになり、スタートチャッカーへの高い入賞率が見込めるのだ。
玉の揺れ時間の長さは台のネカセによって生じるクセなのだが、ネカセは、同機種が撤去、もしくはシマ替えされない限り、その状態を維持しているはずなので、揺れ時間の長い台を見つけられたら、是非お得意さんにしてほしい。
役モノ主体の権利モノ
1.玉が盤面の下にあるチャッカーに入賞すると、電チューが開放する。
2.玉が電チューに入賞すると、役モノの回転体による振り分け抽選を受ける。
3.玉が回転体のVゾーンに入賞すると、デジタルによる抽選を受ける。
4.当選すると大当たり。
こうしたゲーム性を持つ役モノ主体の権利モノは、役モノの回転体による振り分け抽選の当選確率が概ね1/3、デジタルによる抽選の確率が概ね1/10前後と、共に高確率なので、確率の偏りが小さい。
つまり、勝負が運に左右される要素が少なく、甘釘台を見つける釘読みや無駄玉を打たない止め打ちといった技術の高さがそのまま勝率に比例するのだ。
又、このタイプの機種は、調整が難しいせいか、ホール側が慣れるまで打ち手にとってプラスとなる調整ミスをしてしまい、思わぬ甘釘台を作り上げてしまうことがよくある。
特に新装時には多く見られることなので、今後このタイプの機種が新規導入された際は是非狙ってほしい。
大当たりの出玉が少ない機種
新基準機を大別すると、
A.大当たりの出玉は従来どおりで、大当たり確率は低く、確変突入率は高い機種
B.大当たりの出玉は従来の半分前後or以下で、大当たり確率も確変突入率も共にかなり高い機種
C.パチスロのBIGとREGに該当する2種類の当たりがある、AとBをミックスした変則タイプの機種(大当たり確率はBIGorREGの振り分け率によって、その高低が異なる)
となる。
大当たり確率が高ければ高いほど、勝負が運によって左右される確率は低いので、安定した勝ちを望む人にはBorCが適している。
しかし、ホールの現状を見てみると、BやCタイプの機種は、釘がシメられているケースが多くなっているのだ。
Bタイプの大当たりやCタイプのREGの出玉は少なく、2~3連して、ようやく従来の大当たり1回分に相当するのだが、それでも、ホールは連チャン率の高さを恐れている。
一方、客の動向を見てみると、連チャン率の高さに着目し、大連チャンを期待して、甘釘でもない台に過剰投資している人が多い。
こうした状況が相まって、釘はシメられている。
つまり、ホールは機種の持つ特性に警戒しつつ、「シブ釘でも打ってくれる」と客をナメているわけだ。
大当たり確率の高さと勝率の高さが比例するのは、あくまでも「甘釘でよく回る」という条件が満たされていればこその話である。
スペックのみで判断し、大当たり確率と確変突入率の高さに目がくらみ、ろくに釘を見ないようでは痛い目に遭う。
スペックを知ることは大切だが、それによって先入観や偏見を持ってはいけない。
どのタイプの機種であろうと、目の前にある台の釘読みを怠ってはならないのだ。
女性専用台
パチンコを娯楽として楽しむという観点で見ると、女性専用台には「釘調整が辛い台がほとんどなく、そこそこ回るので遊べる」、「満席で打てないということが一般客のシマよりも少ない」といったメリットがある。
しかし、パチンコで勝って稼ぎたいという女性にとっては、これらはさほど大きなメリットではない。
女性客は、総じて男性客よりも打つ時間が短く、時間帯が限られている人も多い。
そのため、女性専用台は一般客の台と比べると、終日の稼働率は良くない。
ホール側にしてみれば、本来なら、こうしたシマでは思い切った回収も必要なのだが、だからといって、キツくシメてしまうと、女性客離れが起きてしまう恐れがある。
こうした葛藤から、女性専用台は、全台が恒常的にメリハリのない調整になってしまっているのだ。
つまり、「釘調整が辛い台がほとんどない」というのは、実際は「ボーダーラインを超えるか超えないかといった、可もなく不可もない遊び台が多い」ということでしかないのである。
よって、勝って稼ぎたいという女性にとっては、女性専用台を打つよりも一般客の打つシマで甘釘台を探した方が有益だと言える。
ただし、例外がある。
ホール側のマークは女性には甘いので、止め打ちその他の技術を実践しやすいというメリットがあるのだ。
よって、技術介入の余地があり、高い効果が望める機種が女性専用台のシマに設置されている場合は積極的に狙って、その技を駆使することを勧める。
確変非報知+確変転落抽選機能搭載機種
「確変に突入したのかどうかわからず、そのうえ、抽選の結果、確変が継続しているのか、それとも、確変から通常に状態が転落してしまったのかさえもわからない」というのが確変非報知+確変転落抽選機能搭載機種の特徴である。
この機能は「ユーザーに優しいものを」という時代に逆行するかのような不親切なものだが、裏を返せば、知識を有する者にとっては有利に働くものと言える。
事実、この機能について知識のない初心者やスペックに無頓着な人は時短終了後に即ヤメしたり、100回転程度回したらヤメてしまう、つまり、確変の可能性があるうちに台を捨ててしまうことが多いのだ。
となれば、この機能を搭載した機種ではパチスロのチャンスゾーン狙いのようなハイエナが有効となる。
確変中の大当たり確率や転落抽選確率は機種毎に異なるが、総じて通常時の大当たり確率の逆数分の回転数をチャンスゾーンと捉え、大当たり終了後まもなくのヤメ台を見つけたら、そこまで回してみる。
そして、チャンスゾーン内で大当たりを引けなかったら、不運にも確変転落抽選に当選してしまったとみなす。
このような立ち回りで効率良く大当たりを引くことが可能なのだが、それだけではなく、そもそも通常時の大当たり確率が高いという大きな利点があるので、もし確変非報知+確変転落抽選機能搭載機種が行きつけのホールに設置されていたら、是非台選びの候補に入れてほしい。
突然確変機能搭載機種
「通常時に特定の出目が停止すると、確変に突入する」という突然確変機能を搭載した機種が人気を博しているようである。
こうした機種を好む打ち手にしてみれば、通常時からいきなり確変になるのは嬉しく、得したような気分になるのであろう。
しかし、実際はお得どころか、寧ろ損だと言っても過言ではない。
「確変大当たりが確定し、全ラウンドを消化した後に突入する」というのが確変突入までの本来の経緯であり、この経緯を飛ばしたもの、言い換えるなら、「出玉数0個の確変大当たりを消化した後に突入する」というのが突然確変機能なのである。
ちなみに、大当たり確率と出玉の算出方法は下記の通りで、新基準機のスペックはこの公式に則っている。
M×N×S×R≦12
M:大当たり確率
N:最大ラウンド数
S:最大賞球数
R:1ラウンド当たりの入賞個数
このように、突然確変機能搭載機種は大当たり1回分の出玉を損するだけに、ボーダーラインは辛い。
ホールがこのことを把握したうえで釘を甘めに調整していればいいが、そうでなければ、突然確変機能搭載機種は除外して、その他の機種でよく回る台を探した方が、勝てる確率は高いのである。
ステージ中央とスタートチャッカー間の距離
ワープの有無を問わず、現行の機種のほとんどにはステージが搭載されていて、玉がその中央の溝や穴を通ると、高確率でスタートチャッカーに入賞するようになっているのだが、皆さんはステージ中央とスタートチャッカー間の距離を意識したことがあるだろうか。
実は、この距離は回転率に大きく関わっているのである。
この距離が長ければ長いほど、玉の軌道にブレが生じ、その結果、玉が命釘で弾かれてしまう確率が高くなる。
逆に、この距離が短ければ短いほど、命釘が多少キツく調整されていても、玉はブレることなく、スタートチャッカーに入賞する確率が高くなるのだ。
液晶画面や役モノのインパクトがどんどん強烈になり、思わずそれらに目を奪われてしまいがちになるが、「ステージ中央とスタートチャッカー間の距離が短い台は、スタートチャッカー入賞率に安定感がある」ということを覚えておいて、機種選びの際にはこの距離にも是非着目してほしい。
大当たり確率の差
パチンコ・ファンは何を基準に機種選びをしているのか?
おそらく話題性、起用されるキャラクター、予告やリーチといった演出面の面白さ、盤面のインパクト、そういったもので選んでいる人たちが多いと思う。
「稼働率の高い(客つきの良い)人気台は勝ちやすい」という観点からすれば、こうした機種選びをする多くの人たちによって支持されている機種を打つことは決して間違いではない。
しかし、それで結果を出せていない人もいるということも事実である。
そんな人には大当たり確率の差に着目した機種選びをお勧めする。
04年新基準機の登場以降、様々なスペックの機種が登場しているが、変則タイプを除けば、CRデジパチは全ての大当たり終了後に時短が付くフルスペック(以降、フルと記す)と単発初当たりには時短が付かないハーフスペック(以降、ハーフと記す)に大別される。
そして、同じフルに属するものでも、ハーフに属するものでも、各機種毎に大当たり確率が異なっているわけだが、各機種毎の大当たり確率を把握し、確率差を考慮して、「この機種の大当たり確率は~だから、調整はこう」といったやり方で釘調整に差を付けるホールは少ない。
大抵のホールはフルorハーフの大別のみで、フルならフルなりの、ハーフならハーフなりの釘調整をしている。
つまり、フルにしろ、ハーフにしろ、同じジャンルに属していれば、大当たり確率に関係なく、釘調整はほぼ横並びということである。
フルを打つか、ハーフを打つかは個人の好みや予算と時間によって変わってくるが、同じフルを打つなら、またはハーフを打つなら、釘調整に機種毎の大差がない以上、少しでも大当たり確率の高い機種を狙った方が、勝つ確率は高いのである。
この機種選びは好みの機種しか打たないという人には不向きだが、特定の機種へのこだわりはないという人には是非実践してほしい。
尚、この機種選びを実践する際には行き付けのホールに設置されている機種をフルorハーフで大別し、ジャンル別に各機種毎の大当たり確率を記した順位表を予め作っておこう。
京楽のシマ
パチンコで最も稼働率の高いシマはどこか?
それは言わずと知れた、新海や大海といった海シリーズを擁する三洋物産の機種のシマである。
では、三洋物産に次ぐ二番手はどこか?
それは京楽のシマである。
意外に思われる人もいるかもしれないが、CR必殺仕事人以降、京楽の機種を二枚目の看板として位置付けているホールは多いのだ。
他のメーカーの場合、鳴り物入りの新台が出ても、新装営業時を過ぎてまもなく客が飛び、次の入れ替えの対象となって、ハズされるまで回収台というケースが珍しくない。
それに引き替え、京楽の場合は、機種毎の差異はあるものの、総じて稼働率が高く、息の長い人気機種になるケースが多いのである。
ほとんどのホールでは海物語シリーズを看板にしているが、看板機種で放出する分は他の機種で回収しなければならなくなる。
そうなると、いくら人気のある京楽の機種であっても、必然的に回収の役割を担わざるを得ない。
しかし、二枚目の看板である以上、ホール側としても、「出ない・出さない」という印象を強烈に与えることは出来ず、あからさまにはシメられない。
又、京楽の機種には「釘をシメても回る」というホール泣かせの、打ち手にとっては嬉しい特長がある。
つまり、京楽の機種にはホールによる回収の手が緩いという大きなメリットがあるのだ。
打ち手それぞれに好みやこだわりがあるだろうが、お目当ての機種の釘がシメられている時などは是非京楽のシマを狙ってみてほしい。
連続回転させる
「連続回転させる」というのはデジタルの回転が途切れないようにすること、言い換えれば、保留がある状態を保つということです。 では、この「連続回転させる」ことで大当たり獲得に何らかの影響があるのか? 「連続回転させる」ことによって、大当たり確率が上がるということは現行の正規基板のプ...