2025年9月21日日曜日

保留の満タンと消化

 Q.保留を満タンにして、全部消化するという手順を繰り返すと大当たりしやすいというのは本当でしょうか?


A.ご質問にある手順は、CR機登場以前のキャスターという機種の連チャン打法が変形して伝わり、現在に至ったものと思われます。


参考までにキャスターの連チャン打法を以下に記します。

1.保留ランプを全て点灯させる。

2.打ち出しを停止して、保留を全て消化する。

3.保留の最後の回転で大当たりしたら、その後は4つ目の保留ランプを点灯させない。


オールド・ファンの中にはこの打法を実践し、連チャンを経験された方もいらっしゃるのではないでしょうか。


しかし、現存する機種の正規台にこのような打法が通用するものはなく、たとえ実践して何度か大当たりしたとしても、それは単なる打ち手の思い込みに過ぎません。

電圧の変化と大当たりとの因果関係

 「電圧の変化を引き起こして大当たりさせるという理論の攻略法についてどう思います?」


これは当サイトを閲覧された方から頂いた質問なのですが、ここで言う攻略法がゴトなのか、それとも、合法的な正攻法の攻略法を指しているのかがわからず、又、そういった理論の提唱者が提供する攻略法や著作物などを入手したことのある者がスタッフの中には誰一人としていませんでしたので、明確な回答が出来ませんでした。


そこで、今回はご質問に対する回答にはならないかもしれませんが、電圧の変化と大当たりとの因果関係について述べていきたいと思います。

■電圧の変化


ある台に大当たりが発生したり、夕方にネオンを灯すことによって、各台に瞬間的、又は継続的な電力の変動が起こります。

電力が変動し、供給が弱まると、球筋が弱くなったり、不安定になって、スランプと呼ばれる現象が起こりますし、ホール側にしてみれば、通常は1分間に100発飛ばすはずが、90数発しか飛ばさなくなるという不利益が生じます。

と、ここまではあくまでも理論上の話です。


では、現実にはどうかというと、ほとんどのホールで電圧を安定供給させる為にトランス(変圧器)を設置していますし、多少の電圧が変化したとしても、大当たり判定の回路には何の影響もなく、正常に動作しています。


つまり、電圧の変化が起きたとしても、現在のホール事情では非常に微弱なものであり、それが影響するのは玉の発射数とそれに伴うデジタルの回転効率だけで、電圧の変化と大当たりの判定とは何の因果関係もないということです。

■電圧の上がり下がり


実験として、電圧を上げ下げしてみると、電圧を上げ続けていった場合、通常は1分間に100発飛ばすはずが、どんどん発射数が多くなり、液晶画面は、画像が滅茶苦茶なものとなって、最終的には基板が燃えてしまいます。


又、電圧を下げ続けていった場合、通常は1分間に100発飛ばすはずが、どんどん発射数が少なくなり、液晶画面は、画像が白く何も映らなくなって、最終的には機能が停止してしまいます。


このことからも電圧の変化と大当たりの判定とは何の因果関係もないということが言えます。

■電圧の変化が攻略理論に利用された発端


電圧の変化が攻略理論に利用(悪用?)されるようになったのは、CRそれゆけ浜ちゃん2という機種の攻略法が発覚してからのことだと思います。


簡単に説明しますと、CRそれゆけ浜ちゃん2にはノーマル・ヴァージョンと連チャン・ヴァージョンがあって、その連チャン・ヴァージョンに見られる規則性に攻略の糸口が見つかったのです。


実は、ノーマル・ヴァージョンと連チャン・ヴァージョンは表裏一体で、各台がノーマル・ヴァージョンにも連チャン・ヴァージョンにもなり得たのです。


どういうことかというと、トランス(変圧器)にインバーター(周波数変換装置)を取り付けることで、ノーマル・ヴァージョンの大当たり周期を圧縮し、出玉の放出と回収を短時間のうちに繰り返す連チャン・ヴァージョンに変えてしまうという仕込みで、それをホールが利用したのです。


この攻略法に電圧は関わっているものの、あくまでも仕込みがなされていて、それをホールが利用すればこそ成立するものですし、打ち手が電圧の変化を引き起こすというものではありません。


それにしても、電圧の変化を引き起こして大当たりさせるという理論の攻略法とは一体どんなものなのでしょう?

ハンドルを回して打つという作業しか出来ない打ち手にどうやって電圧の変化を引き起こさせるのか、それとも、電圧の変化を利用して大当たりを誘発するとでもいうのか、いずれにしても、その攻略理論と手順を知りたいものです。

確変中の右打ち

 今回は「確変中、右打ちをして、左のスルー・チャッカーを通さずに右のスルー・チャッカーを通すようにすると、確変が継続しやすい」という噂について述べていきます。


「確変中、左のスルー・チャッカーを一切通さずに右のスルー・チャッカーだけを通せば、確変が継続する」というプログラミングがなされていれば、何度実践しても、必ず確変が継続するはずです。

しかし、過去から現在に至るまで、正規台にそのようなプログラミングがなされた例はありません。

ですから、たとえ実践して何度か確変が継続したとしても、それは単なる打ち手の思い込みに過ぎません。 つまり、確変中に右打ちをしたところで、確変が継続するか否かの確率は1/2のままであるということです。


さて、この「確変中、右打ちをして、左のスルー・チャッカーを通さずに右のスルー・チャッカーを通すようにすると、確変が継続しやすい」という噂ですが、これは「CR大工の源さん(初代)で確変中に右打ちしていた人が大爆裂させていた」という噂が発端ではないかと思います。

そして、それが全国的に広まる過程に於いて、何時の間にか全CR機共通の確変継続打法であるかのように転化したのでしょう。


CR大工の源さん(初代)での噂も、正規台では有効性が確認できませんでしたので、おそらくは盤面の右側を狙った方が回転率が高かった台を打っていたら、たまたまそれまでにない大爆裂を見せたというのが真実ではないでしょうか。


このように確変の継続には何ら影響のない右打ちですが、スルー・チャッカーを通さなければ、持ち玉は減リ、回転率も低くなるわけですから、盤面の左側を狙う通常の打ち方で左のスルー・チャッカーへの通過率が低い台では、右打ちが持ち玉の減少と回転率の低下防止に有効な場合がありますので、そのような台を打たざるを得ない場合は右打ちを試してみてください。


これは通常確率時でも同様で、左側狙いでスタート・チャッカーへの入賞率が低いからといって、すぐに台を移動せず、一度右側に目を向けてみてください。

もし右側が潰されていなければ、右打ちの方が回転率が高い場合があります。

リーチ・アクション中のオヤジ打ち

 今回は「リーチ・アクション中も止めずに打ち続けた方が大当たりしやすい」という噂について述べていきます。


「リーチ・アクション中も止めずに打ち続けると大当たりする」というプログラミングがなされていれば、何度実践しても、必ず大当たりするはずです。

しかし、過去から現在に至るまで、正規台にそのようなプログラミングがなされた例はありません。

ですから、たとえ実践して何度か大当たりを引き当てたとしても、それは単なる打ち手の思い込みに過ぎません。

つまり、リーチ・アクション中にオヤジ打ちをしたところで、大当たり確率は上がらないということです。


ただし、リーチがハズれた際の時間効率を考えた場合、「リーチ・アクション中も保留ランプが3個点灯するまでは打ち続ける」ということにはそれなりに意義があります。

(4個点灯で止めた場合は、盤面に残っている玉によって無駄な入賞をしてしまう可能性がある)


さて、この「リーチ中も止めずに打ち続けた方が大当たりしやすい」という噂ですが、その発端は、最近後継機が登場した、オールド・ファンには懐かしいフィーバー・クイーン2という機種に関する噂ではないかと思います。


この機種には大当たり終了後の保留で連チャンする仕組みがあったので、パチンコ・ファンは、大当たりが終了すると、ハンドルから手を離して、打ち出しを止め、連チャンするかどうか、固唾を飲んで、祈るように盤面を見ていたものです。

そんな中、この機種に「大当たり終了後も敢えてハンドルから手を離さずにひたすら打ち続けると、連チャン率がアップする」という噂が流れました。


この噂は結局オカルトに過ぎなかったのですが、この噂が何時の間にか「リーチ中も止めずに打ち続けた方が大当たりしやすい」という噂に転化して、現在に至ったのではないかと推測しています。

フルオープン

 玉の入賞を規定個数未満に留めて、アタッカーを制限時間フルに開放させることです。

ガセネタ創作によく用いられている手法ですが、元々はCR機登場以前の連チャン機・春一番の攻略法が原型ではないかと思います。


春一番の攻略法を簡単に説明しますと、装飾のLEDの点滅とアタッカーが閉じる瞬間のタイミングを合わせ、タイミングが合ったラウンド以降、最終ラウンドまでフルオープンにすると、連チャンするというものです。


確かにこの攻略法は通用しましたが、あくまでも春一番に限ってのことで、現存する機種の正規台に於いては、フルオープンにしたところで、連チャンが確定するということはなく、獲得出玉数が少なくなる、店員さんや周りのお客さんたちから奇異の目を向けられる、といったデメリットしかもたらしません。

デモ画面に戻す

 ガセネタ創作によく用いられている手法ですが、元々はCR機登場以前の連チャン機の裏モノセット打法が原型ではないかと思います。


裏モノセット打法には「例:左デジタルに○の絵柄が出たら、打ち出しを停止し、○○秒間待つ」といった指定絵柄の出待ちと指定時間の待ちを要するものがありました。

この「打ち出しを停止し、○○秒間待つ」間に液晶がデモ画面に戻っているケースがあったことから、ガセネタ創作者は手っ取り早く「デモ画面に戻す」ということにしているのでしょう。


ちなみに、正規台に於いては、デモ画面に戻したところで、大当たり確率が上がることはありません。

デモ画面に戻すことで得られる効果はといえば、せいぜい打ち手の心身の休憩と台の省エネぐらいのものです。

止め打ちによる大当たりの狙い方

 大当たり位置が判明したら、以降は玉がその位置でスタート・チャッカーに入賞するように止め打ちします。

狙い方は、玉がスタート・チャッカーに到達するまでの所要音間(体感器の音間)を計って、それを大当たり位置から引いた位置でだけ玉を打ち出すというものです。


大当たりの位置が判明したということは、裏を返せば、ハズレにしかならない入賞のタイミングが判明したということです。

連続打ちでは当たり・ハズレのタイミングを問わず、玉が打ち出され、玉を無駄に消費してしまうことになりますが、判明した大当たり位置で玉がスタート・チャッカーに入賞するようにタイミングを計って、そのタイミングでのみ打ち出せば、ハズレになる無駄な玉の消費を極力抑えることができます。


つまり、投資を節約して大当たりを狙う、これが止め打ちによる大当たり狙いの攻略理論なのです。

連続回転させる

 「連続回転させる」というのはデジタルの回転が途切れないようにすること、言い換えれば、保留がある状態を保つということです。 では、この「連続回転させる」ことで大当たり獲得に何らかの影響があるのか? 「連続回転させる」ことによって、大当たり確率が上がるということは現行の正規基板のプ...