2025年9月16日火曜日

廃業に追い込まれたホール

 平成17年4月15日に警察庁生活環境課が発表した「平成16年における風俗警察の現状について」によると、平成16年12月末現在のパチンコ店の営業所数は1万5617軒(前年比-459軒)、総設置台数は496万9156台(前年比+7万7212台)ということであった。

この「総設置台数は増加しているのにもかかわらず、ホール数は減少している」現象はここ数年続いていて、この結果からホールの大型化が着々と進行していることが窺える。


ところが、詳細を調べてみると、決して大型ホールだけが増加しているわけではなく、300~500台までの準大型店と100台以下の小型店にも、若干ではあるが、増加傾向が見られた。


では、どういったホールが廃業に追い込まれたのか?

その多くは100~300台の中型店であった。


大型店や準大型店には生き残れるだけの資金力がある。

一方、小型店には駅に近いといった立地条件のいいホールが多いため、それが幸いしたり、パチスロ人気の過熱振りに乗じて、思い切って人気機種に特化したパチスロ専門店に衣替えするなど、小型店ならではの身軽さで生き残っているホールも多い。


これらのことから推測すると、廃業に追い込まれたホールの多くが中型店だったのは、資金力も立地条件も身軽さも、全てが中途半端であったことが原因と思われる。


しかし、それだけではない。

「発売から3年経過した機種は撤去しなければならない」というみなし機問題が大打撃となったのだ。


廃業に追い込まれたホールでは04年7月1日の改正規則施行以前に検定・認定期間が切れていたみなし機 の占有率が高く、ホール内の3割以上、多いところでは6割以上を占めていたという。

ホールにはみなし機即撤去ではなく、対象機種と新機種を徐々に入れ替えながらの営業が認められたのだが、それでも、現実は厳しく、「パチンコ人気が下火になり、売り上げも最盛期に比べると、だいぶ落ちていて、入れ替えに必要な莫大な費用を回収できる見込みがないので、廃業することに決めた」というホールが多いのである。


たとえ「常連さんたちが愛してやまない機種だから」という理由であっても、みなし機やそれに準ずるかつての名機をいまだに数多く設置しているホールには先を見据えた営業をしてこず、経営努力を怠ってきたツケがいずれ回ってくるだろう。

オーバーフロー

 Q.店員がパチスロの空き台からコインを抜いて回っているのを見かけることがあるのですが、あれは何の為に行っているのですか?


A.あれはオーバーフローという現象を防ぐ為に行っています。

以下にオーバーフロー及び関連事項を説明しましょう。


オーバーフローの元々の意味は容量を超えることですが、パチスロに於いてのオーバーフローは、ホッパーが満タンになって、コインが溢れることを意味します。


パチスロの場合は、パチンコと違って、コインの投入と払い出しが一台だけで行われることがほとんどなので、大量獲得機等でボーナスが連チャンすると、ホッパー内のコインがなくなり、エラーになることがあります。

このエラーをエンプティーエラーといいます。


オーバーフローはこのエンプティーエラーとは逆の現象で、一度もボーナスを引くことなくハマった結果、ホッパー内にコインが3000枚以上貯まってしまい、ホッパーの容量を超えてしまうエラーのことです。

店員が空き台からコインを抜いて回るのは、このエラーが簡単に発生しないようにする為で、次の客が付く前に予めホッパー内のコインを少なくしているのです。


この店員の行動はエラーを未然に防ぐという危機管理の側面だけではなく、客がオーバーフローで貯まりに貯まったコインを目の当たりにすることによって、遊技意欲を失ってしまうことを防ぐ為という目的もあります。


こうしたオーバーフロー防止を行っているホールが必ずしも優良ホールとは言えませんが、全く無頓着なホールに比べると、客付きも良く、出玉還元から接客態度に至るまでの様々なサービスも充実しているケースが多く見られます。


ちなみに、パチンコに於いてのオーバーフローは記憶容量を超えること、つまり、保留玉が満タンの状態でスタートチャッカーに入賞することを意味します。

この場合、オーバーフローと言っても、大当たり抽選なしでの通常の払い出しとなり、客が抽選回数を損するだけで、台がエラーとして感知することはありません。

(このオーバーフローの対処法は、保留ランプが3個点灯したら、打ち出しを止めることです)


また、パチンコは、アウト玉が他の台と流通しているので、たとえ一度も大当たりを引くことなくハマっても、玉が貯まってエラーになることもありません。

新しい試みを導入した機種設置後のホールの対応

 「最大2つまで」と定められていたスタートチャッカーの数が04年の新基準で「最大3つまで」となり、これまでになかった第3のスタートチャッカー(以降、第3と記す)を搭載した機種が登場するようになった。


ところが、その第一弾として華々しく登場した機種がいきなりホール側を悩ませた。

同機種の第3の入賞口が横穴式で狙いやすかったため、新装時の甘釘状態ではあまりに回りすぎたのだ。


この事態に慌てたホール側は以降第3の入賞口をシメるようになり、メーカー側は、打ち手が直接狙えるような第3を搭載した機種の開発に消極的になってしまった。


ちなみに、第3の入賞口のシメ具合はホールによって区々で、全然入らないように第3を完全に潰してしまったホールもあれば、そこそこ入るのだが、第3を狙うことによって、玉の多くが盤面の右側に流れて死に玉になるように調整したホールもあった。


(以上、当サイト内の「第3のスタートチャッカー搭載機種」より転載)


このように新しい試みを導入した機種の場合、想定外の事態が起こりうる。

そして、それが上記のような「あまりに回りすぎる」といった、ホールへの打撃になった場合、調整をした者には「とんでもない調整ミスを犯してしまった」という忌まわしい記憶として残る可能性がある。


そうなると、今後同タイプの、今回の例で言うなら、第3を搭載した新機種が設置されても、そのホールでの調整は新装時からかなり辛いものになるであろうし、第3とは違う全く新しい試みを導入した新機種が登場した場合も、その試みは活かされることがなく潰されるに違いない。


こうした「同じ失敗は許されない」というプレッシャーから新しいモノに臆病になり、調整が辛くなるというホールの対応は、店長が変わらない限り、そのホールの傾向として長く続くと思われるので、新しい試みを導入した機種が設置された時は、自分が打つ打たないにかかわらず、ホールの対応をチェックし、今後の立ち回りに役立てるべきである。

貯玉のメリット

 ●出玉の端数が客の意思とは関係なく、お菓子などの景品に勝手に替えられたりすることがなくなり、当日の交換では端数として処理される出玉も、貯玉することによって、後日改めて目的の景品と交換することができる。

●閉店間際など、景品カウンターが混雑している時に並ぶを避け、貯玉することによって、カウンターが空いている時間や後日改めて目的の景品と交換することができる。


【貯玉再プレイシステム】


貯玉を景品交換時の利用のみならず、会員カードから玉を下ろすことによって、過去に獲得した出玉での遊技を可能にしたシステム。


【貯玉再プレイシステムのメリット】


等価交換ではないホールの場合、出玉を特殊景品と交換すると、換金率の分だけ目減りしてしまうので、交換の回数が多ければ多いほど、客にとっては不利となる。


しかし、貯玉再プレイが可能であれば、持ち玉で遊技を開始できるので、現金による初期投資を抑えられ、「よく回る台を持ち玉で長時間打つ」という理想的な打ち方を実現することができる。


ただし、ホールによって、サービス内容に差異があるので、このシステムを利用する際は、「再プレイの玉数に制限がある」、「玉数を無制限にする代わりに手数料を取る」などの規約があるか否かを予め調べておく必要がある。


【貯玉システムを導入していたホールの廃業】


みなし機問題以降、廃業するホールが増えている。

とりわけ設置台数100~300台の中型ホールの廃業が目立ち、その中には貯玉や貯玉再プレイシステムを導入していたホールも多い。


せっかく貯めた玉もホールに廃業されてしまっては何にもならないので、もし行きつけのホールの客つきが悪くなり、経営の傾きを肌で感じるようになったら、貯めた分を下ろして、新たなホール探しをした方がいい。

求人広告によるホールの比較

 各台にはデータ表示機器が備え付けられ、全台のデータを閲覧できるデータロボやデータキャプテンといった機器の設置も珍しくなくなり、遊技機に関する情報公開が進んでいるホールであるが、経営状態に関してはどうかというと、脱税が多い業種と言われて久しく、不透明なイメージがいまだに根強い。


たしかに他業種と比べると、ホールは総じて閉鎖的であるが、求人の際には職安法を遵守して希望者を募るべく、企業としての実情をある程度公開している。

実は、この求人の際に出す広告、特にアルバイトの募集広告がホール選びの参考になるのだ。


広告は大・中・小の大きさとイラストのある・なし(ある方が、出稿料は高い)によって分かれていて、その広告の種別だけでも、ホールの経営状態の一端を垣間見ることができる。

つまり、イラスト入りの大きな広告を出稿しているホールは、資金が潤沢で、経営規模が大きく、文字だけの小さな広告を出稿しているホールは、資金が少なく、経営規模が小さいであろうという予測ができるのだ。


地域に密着した老舗の個人店の場合、「常連客への還元以外には金を掛けない」という方針が多いので、広告の大きさだけではそのホールが優良ホールであるかどうかは判断できないが、それでも、ホールの経営が「多くの客が集まる→売り上げが伸びる→出玉率を高くできる→多くの客が集まる→売り上げが伸びる→出玉率を高くする→・・・」というサイクルで成り立っている以上、「求人広告が大きいホール=売り上げが多いホール」と見ていいだろう。


次に、広告の内容に目を向けてみると、新規開店(グランドオープン)や新装開店の為の求人があることに気づく。

いまや新規や新装の情報はインターネットでも知りえるが、求人広告を見た方がいち早く知りえることがある。

更には、もし新規や新装がチェーン店の場合、本部の営業方針が強く影響し、釘や設定は一店長の判断ではなく、本部からの指令や指示によって調整されることが多々あるので、同一チェーンの既存店の現状から新規や新装開店するホールの動向を予測することや、逆に、新規や新装を控えていることから、同一チェーンの既存店の動向を予測することもできる。


また、アルバイトの時給を見てみると、各ホールによって、大きな差があること、そして、同一ホール内であっても、曜日や時間帯によって、差があることに気づく。

時給が高いということは、それだけ客が多く、仕事が忙しいということなので、時給の差を比較してみると、ホールの客付き事情がわかる。


ホールでのアルバイトや就職を希望する者でない限り、ホールの求人広告を真剣に見ることは滅多にないと思うが、意外にも、上記の通り、打ち手にとっても有益な情報源となりうるのである。

閉店保障

 閉店保障とは、確変状態で閉店時間を迎えてしまった客にホールが定めた数の出玉をサービスして、遊技を終えさせることである。


パチンコで確変大当たりを引くと、次の大当たりが確約されるわけだが、その後も確変を引き、連チャンが継続するとは限らない。

そのため、多くのホールでは客が権利を獲得している次の大当たり1回分の保障を採用している。


ただし、あくまでも「多くのホール」であって、全てのホールが同一の保障をするわけではない。

閉店保障は各ホールによって異なるルールで、全く何の保障もしないホールもあれば、確変状態で翌日の朝イチから打てるようにするホールもあるので、もし閉店間近の時間帯から打ち始める際は必ず店員に確認を取った方がいい。


一方、パチスロの場合、パチンコと同様の確変機能が搭載されていない限り、ボーナス獲得は確約されないので、ほとんどのホールでは基本的に「閉店保障はなし」としている。


打ち手としては、連チャンする可能性がある間は打ち続けたいところだが、閉店時間の決まりがある以上、そうはいかない。

特にパチンコの場合、「通常時の大当たり確率は低く、確変継続率は高く」という特徴を持つ04年新基準機を閉店間近の時間帯から打ち始めると、たとえ確変初当たりを引けたとしても、連チャン終了前に閉店時間を迎える可能性が高い。


「保障なんかなくてもいい。大当たりを1回でも獲れればそれでいい」というのであれば、閉店間際での勝負を止めはしないが、「連チャン終了まで打ち切りたい」というのであれば、パチンコなら閉店2時間~1時間半前、パチスロなら閉店1時間前になったら、初当たり獲得には乗り出さないことをオススメする。

頻繁に新装開店するホール

 頻繁に新装開店するホールは、資金が潤沢で、経営が安定している優良ホールのように思われがちであるが、必ずしもそうとは限らない。

たしかに「新台をどんどん導入するホールは優良ホールである」という見方をされていた時期があるが、それは、パチンコ・ファンの人口が今よりも遥かに多く、業界全体が潤っていた90年代の話である。


かつて3000万人と言われていたパチンコ・ファンの人口は今やその半分となり、その反面、新台一台当たりの価格が以前よりも高くなった現在、ホールにとって新装開店はとにかく金が掛かる代物で、昔ほど出せなくなったというのが現状なのだ。

そのため、多くのホールではかなり吟味したうえで慎重に入れ替えを行うようになってきている。


そんな中、稼働率が少しでも落ちると、すぐに新台に入れ替えるというのは、裏を返せば、そのホールには固定客が少ないということの証明にもなりうる。

仮にそのホールで新台がよく出るとしても、その恩恵を受けられるのは新台導入後の数日間その台を打てる少数の人達でしかなく、他の大多数の客は割りを食うことになるのだ。


ホールが新台を買う為の金は客から徴収するわけで、新装開店が多くなれば、その度に回収しなくてはならない。

この紛れもない事実を肝に銘じて、1ヶ月で3回以上新装開店をしているホールにはくれぐれも注意し、新し物好きの客を取り込む為に他店と先を争うように新台を導入するホールが多いパチンコ店激戦区以外では、頻繁に新装開店するホールは避けた方がいい。

廃業に追い込まれたホール

 平成17年4月15日に警察庁生活環境課が発表した「平成16年における風俗警察の現状について」によると、平成16年12月末現在のパチンコ店の営業所数は1万5617軒(前年比-459軒)、総設置台数は496万9156台(前年比+7万7212台)ということであった。 この「総設置台数...